休日限定の藍染体験を始めました。ものあい/埼玉県八潮市
今日は、個人的なサービスの話をします。
タイトル通り、11月から休日限定で藍染体験をオープンします。
きっかけは、5歳の娘が「お仕事したい(染めてみたい)」と言われて準備したこと。
思いのほか楽しかったようで、何度かリピートをしています。
気に入ってもらえた理由の一つが、子供が「一人で作れた」感が得られる内容だったからかなと感じています。
子供ができる内容に・・・、と準備してやってみると、意外と小さい子供一人でできる作業があることに気付きました。
もちろん、作業のフォローや危ない作業、事故予防のサポートは必要です。
その内容を今回の体験メニューに取り入れてご紹介することにしました。
・ものあいの藍染体験サイト
今回の体験予約ができるサイトがこちらです。
ものあいのサイトからもこちらのページに行けます。
きっかけは冒頭の通り子供からでしたが、内容は半日の中ではかなりやりごたえがあり、一人で黙々とでも、仲間同士でも、家族連れでも幅広く楽しめるかなと思っています。
予約サイトと重複する部分もありますが、この記事では技法や材料などを細かめにご紹介したいと思います。
・使用する技法
今回、始めた藍染体験は「絵を描く、模様をつける」ことができます。
一般的な藍染体験は、割りばしやひも、ビー玉、ゴムなどの道具を使って模様を出す「絞り」の技法が多いと思います。
それに対して、筒を使った筒描きの技法(絵を描く)、型紙を使った型染めの技法(模様をつける)での藍染をこの体験では行います。
これらの技法の特徴は、染まるところと染まらないところがくっきりとでること、「絞り」と比べて絵や柄が鮮明にでるということです。
筒や型紙を使って「防染糊」というのりを生地に置くことで染まらないところを作ります。
防染糊は主に、糠・餅粉で作られ、染めた後に水で洗い落とすことができます。
これらの道具、材料は、普段の藍染印半纏を染める際に使われています。
次の写真が防染糊です。
・技法:筒描きについて
筒描きの道具とその仕上がりはこちら。
ケーキのデコレーションのような感じで防染糊を絞り出しながら、生地に置いていきます。
こちらが小さな子供でもできる作業です。
大人は、自由度の高い作業になると思います。
絵に加えて、幾何学模様など、どんどんと描き進めるのも面白いかなと思います。
そのため、作りたい絵・模様の複雑さや、個人差で作業時間がかなり違うので、今回の藍染体験は受付時間に幅を持たせています。
子供や、作業の多い筒描きを考えている、ゆっくり作業したい場合は、時間に余裕をもって参加されることをおすすめします。
普段の仕事では、この筒描きの技法は絵や柄を描く作業ではなく、「つぶし」といわれるワンポイントで色を挿した部分が藍染の工程で染まらないように、防染糊で伏せる作業の時に使っています。
・技法:型染め(型付け)について
型染めの道具とその仕上がりはこちら。
生地の上に型紙を置き、ヘラを使って防染糊を塗っていきます。
ヘラの動きは、上から下など一方通行で動かすと型紙がずれづらくなります。
その時、もう片方の手はしっかりと型紙をおさえます。
置く防染糊を均一にのばす、手数を減らす(ヘラを動かす回数を減らす)と柄がきれいにでます。
この作業は小学校3-4年生~を対象にしています。
はじめはヘラで糊を伸ばす作業が難しいかもしれません。
使える柄は数十種類(ものあいの型)から選べます。
型付けの作業時間は短めですが、型を選んだり、他の作業する方と使いたい型紙がかぶる場合に時間がかかります。
・生地について
スカーフ・・・綿100%/約50×50cm
ストール小幅・・・綿50% 麻50%/約37cm×200cm
ストール広幅・・・綿50% 麻50%/約64cm×200cm
を基本的に用意しています。
全て国内で織られている生地です。
その他にも、時期によって追加で用意する予定です。
・持ち込みの品物について
持ち込みの品物も染める事が出来ます。
染める品物を選ぶポイントを紹介します。
・綿、麻、レーヨンが良く染まり、ポリ等化学繊維は染まりません。
・混紡(例:綿60%、ポリ40%)も染まります。薄めに仕上がります。
・新品や生成り生地は染めムラになる可能性があります。新品は、洗濯をしておくことをおすすめします。
・染める生地は白でなくてもOKです。
・動物性繊維(毛、絹、皮革)は構造上染まりますが、おすすめしません。生地の加工、なめしの仕方などが影響し、仕上がりが不安定です。
気になることはお問い合わせにて直接ご相談も可能です。
・最後に
2020年12月までの藍染体験は、オープニングという事で3割引にしています。
持ち込みやストールの藍染は特におすすめです。
体験の流れの動画を貼ります。約6分。
簡単に見たい方は倍速設定でどうぞ。
こちらを参考に描く絵や模様、つける柄、染める物などいろいろと想像をふくらませていただければと思います。
また、当日に時間とご要望があれば、藍染印半纏の工程、現場の説明なども致しますので、そちらに興味のある方もぜひ。
最後にもう一度、予約ページリンク等を貼っておきます。
・お食事処(追記)
藍染体験前後、周辺で食べるお店を探す方も多いと思います。
個人的な意見がかなり入っていますが、おすすめのお店を紹介します。
(徒歩圏内にはお店はなく、車での移動推奨です…)
・予約ページ
・ものあい、相澤染工場リンク
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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