ものれいる

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小説もどき

とある企業の社長の父に4人の息子達。母は末の子がまだ三つの時に他界した。それがうちの家族構成。 その中でも俺は長男で、唯一の成人……とは言えまだ大学生だが。 家にいることの少ない父の代わりとまではいかないが、それなりに弟達の面倒も見たりしてきた。 そんなある日、父に知らせたい事があるからとある日曜に集められた。 「紹介しよう、こちらお前たちの新しいお母さんと兄妹だ。」 そう言って隣にいる女性と制服の、恐らく次男と同じくらいの歳の少女を紹介する父。 二人は軽く頭を下げ、女

    • 途中で諦めた小説もどき

      夏休み目前、学校からの帰り道。定期代をケチるために片道4キロほどの道を自転車で通学していることを少しばかり後悔し始めているこの頃。 自宅が山の中にあるが故に行きは下のため楽だが、帰りはとてもしんどい。だからといってバスは一本逃すと最低でも30分かかるし、そもそも高い。たかが数千円と思うかもしれないがど田舎に住む学生にとっては痛手である。 半分ほど進んだ頃、湿度が急激に上昇する感覚がした。 木々は風に揺れ、空は猛スピードで雲が覆い隠していく。降られるより早く家に辿り着けないだ

      • こんな話が読みたいようなそうでないようなシリーズ

        超さっくりプロットのみ 民俗学研究家の女が、研究のためにとある村を訪れる。 その村はなんかよくわからん神を信仰してて、表向きは毎年同じ日に祭りをしてー、って感じだけど 裏では何十年に一度……多分30年?とかに生贄に乙女を差し出すみたいな因習村?(そう言っていいのか疑問だけど) 村に呪いがかいからないためにとかそんな感じ。 で、今年がその日でよそ者いるし、生贄の処理は裏でひっそりと終わらせようとするんだけど、どうやら研究家が興味津々らしくてすっごい突っついてくる。 やむなし

        • 多分一生完結しないだろう話の冒頭

          ・話の流れは出来てるけど細かい犯人の動機とかトリック的なとこを考えるのダルすぎて5年くらい経った代物、もはや呪物 幼馴染が死んだ。そう母から聞かされたのは日曜の昼だった。 学校の屋上から、イジメを苦にしての飛び降り自殺だったという。 それを聞いて俺は、「らしくないな」とだけ思った。 幼馴染とはいえ、死んだ彼とは中学に上がった頃辺りから付き合いは希薄になり、かれこれ4年ほどまともに話していない。 学年は彼の方が一つ上だし、アウトドア派な俺と違って、彼は家で漫画やらゲームやら

          料理系ドラマでこんな話のやつが見たいなあってやつ

          一話30分編成で喫茶店だか小料理屋の店主(おじいさん)が料理をするのがメイン。 ほぼお手伝いに近いバイトさんが1人いるといい。 昼過ぎのお客さんがあんまりいない時間とかフォーカスして「落ち着きましたねー」「そうだねぇ」みたいなとこから1人客が来て料理作ってみたいな。 別に壮大なストーリーとかじゃなくて、いつもランチの時間に来る常連が疲れて入ってきて 「おや、今日は遅かったのですね」「ええ、ちょっと最近新しく入った人がー」みたいな世間話から、「今日はちょっと胃に優しい食いもん

          料理系ドラマでこんな話のやつが見たいなあってやつ