理想の自作キーボードを設計したいと思ったときにまずやること
理想のキーボード作り、どこから始める?
理想のキーボードってどんなものでしょうか?
一つだけ言えるのは、人によって使う用途も違うし、手の大きさもバラバラなのでそこには服のように多種多様な答えがあると思います。もし、自分だけの理想のキーボードが作れたら、きっと楽しいですよね。
でも、モノづくりの経験が少ないと、「何から始めればいいの?」って思いますよね。いきなり専門的な知識や技術が必要だと言われると、尻込みしてしまいます。そんな方への第一歩を紹介します。
実は最初にやるべきことは、専門書を買ったり、CADソフトで設計を学んだりすることではないんです。そんなことは後からで。
まずはイメージを膨らませる
最初に大事なのは、作りたいアイテムのイメージを描くことです。具体的なイメージがないまま専門的な本を買って知識を集めても、結局何を調べればいいのか分からず、部屋の片隅に積み上げるだけになってしまいます。本は一般的な情報を教えてくれますが、あなただけの具体的なアイデアを具現化するためには不十分なことが多いのです。
だから、まずやることは「これを作りたい!」という気持ちになることが優先です。自分の情熱を駆動するエンジンが作れれば、勉強もスキルの習得も楽しみになります。まずは夢のアイデアを頭の中に描き、これから作ろうとするモノに心を躍らせてください。
何を作ればいいかわからない。何もイメージが浮かばないときは、ネットで検索して情報を集めるのもいいですが、それだと他の誰かのアイデアに引っ張られてしまいます。せっかく自作で設計するのですから、パソコンは閉じてネットを遮断しましょう。
そして、自分でモノを作ります。モノからインスピレーションを受けてみてください。触ることで「こんな感じにしたい」という理解が深まります。できるかどうかは後回しで、夢を膨らませます。
雑にモノを作ること…それが最初の第一歩です。
アイデアを形にするステップ
Why(なぜ作りたい?)
自分が作りたい理由を明確にしましょう。例えば、「世の中にない理想のキーボードを作って友達を驚かせたい」とか、「自分で作ったものを販売してみたい」といった理由です。これがないと心が折れた時に簡単にあきらめてしまいます。What(どんなもの?)
理想のキーボードの機能、キーの数や配置、デザインなど、具体的な要素を考えます。How(どうやって?)
PDCA(Plan-Do-Check-Action)ではなくDCAP。完璧な計画や準備よりも一歩目はDoから始めます。そのDCAPサイクルを「どうやったら、早く、安く、何度も失敗できるか」というプロセス自体を考えます。
実際に動き出す
では、早く、安く、何度も失敗するにはどうしたらいいでしょうか?
子供の頃のように粘土で形をつくることがオススメです。誰でも自由に形が作れます。100均に行けば揃います。安く早く失敗することができます。完璧でなくてもいいから、いや、むしろ雑である方が壊して作り直すことへの抵抗がなくなります。最初は、前向きに積極的に何度も失敗できれば素晴らしいです。スケッチでもいいですが、触れる方がいいと思います。
必要なもの
キーキャップとキースイッチ
粘土
「成功」の反対は「失敗」?
「成功」の反対を国語辞書で調べると「失敗」とありますが、そうでしょうか?
未経験のことをする場合は、成功の前に失敗は何度もやってきてしまいます。「もう無理だ」と心がボキボキに折れそうになるほど何度も失敗します。
さらに、前例のないオリジナルのものを作るとなれば、ストレスの塊のような「うまくいかない時間」が当然の顔をしてやってきます。この「うまくいかない時間」は長ければ長いほど、思い通りに動いたときを最高の瞬間に変えてくれます。趣味でやるのでしたら、何度、失敗しても誰にもあおられることも責められることもありません。
発明王トーマス・エジソンは言いました。「成功」の反対は「何も挑戦しないこと」だと。
さあ、あなたも理想のキーボード作りに挑戦してみませんか?失敗を恐れず、楽しんでいきましょう!
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