10月3日(月) FXデイトレード売買方針
【 マーケット概況 】
先週金曜日は月末・期末もあってロンドンフィキシングに影響された印象でした。東京時間からポンドドルの上昇が始まり、ドル円は下落しましたが、実需の買いから反発する展開。月末期末らしい展開から始まりました。ポンドドルは終日乱高下。ユーロドルは方向感が無く、ポンドドルに引っ張られる動きとなりましたが、米国時間では9月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が予想を下回ったことが分かるとドル売り。「月末・四半期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測された」との声も。しかし、高インフレと主要中銀の大幅利上げ長期化がユーロ圏景気の後退懸念を強めており、ユーロ売り・ドル買いが意識されて小反落程度。ドル円は日米金融政策の方向性の違いから押し目買い意欲も強く続伸。ただし、日銀の介入懸念もあり、心理的節目である145円には届かず。
欧州株式市場は、ロンドンが大幅下落後の自力反発から小反発、フランクフルトは独ショルツ政権が発表した高騰するガス価格を抑制するための総合対策を好感した買いが入り短期的な戻りを期待した買いもあって反発。NY株式市場は、ダウ工業株30種平均は続落し、2020年11月以来の安値。S&P500種株価指数も20年11月以来の安値を更新。ナスダック総合株価指数も続落。
原油先物は、ハリケーン「イアン」がサウスカロライナ州に上陸したことや、石油輸出国機構(OPEC)が来週追加減産について話し合いが持たれるとの報道で、買いが強まりましたが、欧州時間に軟調な動きを見せていたドルが買い戻されたことや、米株が徐々に下げ幅を広げたことなどを嫌気され続落。金先物は、米債利回りが低下したことで金先物は一時1680ドル台まで上昇するも、徐々にドルに買い戻しが入ると、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重くなり上げ幅を大きく縮小し小幅反発。
【 主な経済指標 】
今週は中国休場となります。
【昨日の結果と本日のデイトレ売買方針 】
金曜日は月末・期末の警戒日として取引はしておりません。
今日から4Q開始です。とはいえ、来月の感謝祭以降はノルマ達成したファンドマネジャーやトレーダー達は長期休暇に入るため、3ヵ月の内で実質2か月のみ。12月は薄商いとなりますから乱高下しやすい地合い、個人トレーダーには厳しい環境となります。つまりこの2か月は確実に負けない取引が必要です。
さて、本日のデイトレ売買方針。
ドル円は心理的節目である145円と政府日銀の介入ラインが一致しているかどうかが試されそうな気がします。だからと言って145円から売りを入れるのも短絡的です。日米金融政策の乖離という絶対条件から、「下げたら買う」に徹するのが安全。つまり、目先の押し目買いはストップの危険性が高く、145円付近の売りはあまりにも根拠が薄い。という事で、ドル円は介入まで待つ方が賢明かもしれません。
ポンドは英国経済のリセッション入りが確実視されており、さらに新内閣が打ち出した経済政策の大幅減税というワードで更に売られることになっています。このことからポンドは売り。
ユーロはエネルギー不足と地政学的リスクの高まりから売り。ただし経済指標やECB要人発言の影響も考慮。
オセアニア通貨は欧州や中国の景気に左右されやすいため売りですが、明日にオーストラリア政策金利が発表されるため様子見となる可能性もあるかもしれません。
スイスフランは過度な買いについて中銀のユーロ買い介入示唆もあり予断を許さない状況。
カナダドルは原油価格に影響されやすいので、原油価格が堅調であれば買いなのですが、OPEC閣僚級会合が5日に予定されており増産はほぼ有り得ないと見られていることから、原油価格は底堅いと思います。ロシアの思惑から西側の動きも見え隠れしているので不透明な部分もあるのですが、西側とアラブの根深い心理的対立構造から軟調には成りにくい。よって資源国通貨全般底堅さはあるように見えます。
米ドルはFRBの利上げ水準次第ですが、今のところニュートラルもしくは強い通貨探しでの消去法でブルという印象。引き続き本日の経済指標には警戒すべき。
よって、ボラティリティが高くないユーロドルの売り。圧倒的に弱いポンド売りからポンドドル売り。目先売りが強いオージーからのオージードルの売りとします。
【ユーロドル】戻り売り
ダウントレンドの中でショートカバーが入ったと見ています。一目均衡表の基準線(青)と21EMA(黄色)がレジスタンスとして戻り目ではないでしょうか。ATRが下がっているので浅めの戻り。
21EMA(黄色)は日足ベース。そこまで引付けたいと思いましたが、ユーロについては地政学的リスクの動向次第でもあり、21EMAを抜けたらショートカバーも強めになりそうで、そうなったら既に「売り」ではありません。トレンドフォローの基本通りに「21EMAの下では買わない。上では売らない。」に徹して、尚且つ浅めの発注。
【ポンドドル】戻り売り
ダウントレンドは継続されており、ショートカバーが入っています。気になるのはここ数日の下ヒゲが長い事と雲が薄い事。あまり気にするとトレードしないリスクが高くなるので、ストップは広くとらずリミットもそこそこにして発注します。
Fibo-PivotのR1直下からエントリー、ストップは金曜日の高値上でFibo-PivotのR2直上、リミットは金曜日の安値の上で、Fibo-PivotのS2ちょい上としました。
【オージードル】戻り売り
日足ではダウントレンド継続中ですが方向感に乏しく戻る基準が明確ではありません。とはいえファンダメンタルでは売りなのでエントリーラインが難しいのですが決めてみようと思いました。
オージードルは中銀の金利発表を明日に控えていますが、打診気味でショートカバー狙いからの売り注文を入れます。移動平均線が大きく下に向いており、ここ数日の動きから時間調整に入っているような雰囲気もあって、そうなると21EMAがローソクに接近するまでの数日間はレンジに入りそう。いずれにしても今日は緩やかなダウントレンドになるのではと思います。
因みに、ニュージーランドの政策金利は5日午前10時の予定です。
では
今日も負けないトレードを!
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