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五十音の謎が少し解けた。これからも日本語をよく学び、日本語を使い切りたい

あいうえお、かきくけこ‥
日本人なら誰でも知っている五十音図、これが私には昔から謎だった。
なぜ日本語は母音5個と子音10個がマス目に整理されて、約50音にきれいにまとまっているのか?
音と文字が一対一に対応しているのが、なんだか不思議な感じがするのだ。日本人が英語の発音に苦労するのは、五十音図に相当するものがないからでは?

そもそもこの五十音図は、誰が、いつ、つくったのか?
その答えが今日(6月13日)の読売新聞の日曜版に出ていた。
1093年(平安時代)に明覚上人(みょうがくしょうにん)が自分の著書に、彼が考案した五十音図を掲載したのが最初らしい。もともとは仏典の原本を読むためにサンスクリット語や中国語の音韻研究をする中で、母音と子音との組み合わせで基本的な音を網羅できることを発見したことが、始まりらしい。
これ以上は門外漢の私には解説不能だが、長年の疑問が氷解した。

それにしても意外だったのは、五十音図がこんな大昔からあったこと。
私は明治時代につくられたものだと思っていた。
「いろは歌」よりも五十音図の方が古いことも意外だった。
ま、考えてみれば、五十音図によってすべての音が網羅されていないと、それを全部使う歌はつくれないか。
自国の言葉だが、日本語については知らないことがたくさんある。もっと勉強しなくては。

ところで、日本語は世界的に見ると特殊な言葉と言われるが、使用人口のランキングで言うと9位で、フランス語やドイツ語よりも多い(※文科省のサイトより)。

終戦後、日本語は特殊で使いにくいので、フランス語に変えることを検討していたそうだ。提唱者が志賀直哉というのが驚く。
日本だから、日本語で話すのは当たり前と思いがちだが、世界全体で見ると、戦争に負けて母国語が変えられてしまった国は多い。日本が日本語を守れたのは、日本文学のレベルの高さが評価されたという面もあったらしい。
戦争がなくても、世界では毎年多くの言語が消滅している。ナショナルジオグラフィックによれば「2週間に1つの割合」だそうだ。

日本語で話せて、日本語で本を読めることはとても幸せなことなのだ。

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