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長い入院、気力でどうなるものでもないが、自分一人じゃないと分かればね

1984年に54.6日だったものが2016年には28.5日に。
何の日数かと言うと、入院日数の平均だ。
約30年でおよそ半分に減ったことになる。
減った理由は医療の発達と国が医療費を適正化するために短期化を促進しているからだそうだ。
私の入院が約50日の予定。平均を大きく超えている。なぜ長いのか?中咽頭、つまり首から上の癌は治療リスクが高く面倒なのだ。
選んでなったわけではないが仕方がない。

過去に長期入院した時は、病状が許せば外出や外泊が可能だった。
しかし、今回新型コロナウィルスの影響で外出どころか病院内の中庭に出ることも禁じられている。面会も禁じられているので長期入院でこれは辛い。
こうなると気持ちのコントロールが大切になる。前向きか否かで治療効果にも影響を与えるのではないかと思っている。
と言って、気力でどうなるものでもない。
そこでレジリエンスを意識することが必要ではないかと思うのだ。

◎レジリエンスとは 
精神医学では、ボナノ(Bonanno,G.)が2004年に述べた「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という定義が用いられることが多い。
(ウィキペディアより)

ホロコーストから生還した孤児たちのその後を調査したところ、そのトラウマを引きずっている人と克服している人がいることが分かった。その違いを分析した研究からレジリエンス(回復力・弾力性)という概念が生まれてきたそうである。
こう書くと、レジリエンス能力があるとかないとかの話に聞こえるが、私の見方は少し違う。

「レジリエンス因子」には、「自尊感情」「安定した愛着」から「ユーモアのセンス」「楽観主義」「支持的な人がそばにいてくれること」まで含む、とある(ウィキペディア)。

生まれつき悲観的な人だとしても、レジリエンスを意識することで変えるきっかけになるし、何より「支持的な人がそばにいる」ことでその気持ちを支援してあげることもできるのではないか?
そういう意味ではこのような知識をみんなで学ぶことが大切だと思う。

私は病院スタッフや家族、友人の支えでレジリエンスを保つことができている。noteを書き続けたことも大きな支えだった。
おかげさまで、入院期間が短くなった気がする。
後2週間で退院できそうな目途が立ったし、
皆さん、ありがとうございます。

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