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桜の後

友人の1人は花を使った装飾家となり活躍している。
友人の1人は執筆や写真で素晴らしい作品を生み出してる。
友人の1人は立ち上げた会社が上手くいかなくて消えてしまった。
小学生だった女の子は希望の大学に合格して北の大地に旅立った。
俺はといえば家と店との往復の毎日で何か何かがすり減っていくようだ。
少しずつ少しずつ自分が削れていって、細い板のような心持ち。
若葉の間で散るに散れない桜のようで柔らかい風が恨めしい。
でわでわ

桜散る若葉の間に残されて  

散れなくて残りし花の侘しさよ

それでも春の柔らかな空気はこの身を包み、今年もせんない希望を抱かせる


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