料理のこと

料理を作りはじめたのは結婚してから。それまではまったく必要を感じていなかった。外食ばかりしてたし、実家にいる時は実質、家庭内一人ぐらしという感じで、美味しいものを食べたいなって思ったら、良い肉を買ってきて、焼いて食べたりしていた。当時の食費は計算したことはないけど、めちゃくちゃ凄かったのかも。貯金もしてなかったし。

結婚してはじめたヨシケイの食材配達サービス。届いた食材をとにかくレシピ通りに調理していけばいい。それでも、焼き過ぎたり、煮すぎたりってことは、多々あって、でも、ヨシケイで料理を作ることで、数をこなしていくことで料理というものがなんとなくおぼろげながら分かってきた。

料理は、実質的に理科の知識の応用って実感したのは『おでん』。うまみ成分を出す食材。うまみを浸透圧で吸うことで美味しくなる食材。たとえば、鳥や昆布といったものはうまみ成分を出す食材。うまみを吸うのは大根などの野菜。おでんの面白いところは、練り物にも旨味が詰まっててそれが出て、別のうまみも吸収することでおいしくなる。最近、野菜にもおいしさがあって、いろんな美味しさが混ざり合って、調和がとれて美味しくなるんだなってことに、最近、気がついた。

焼き方は、餃子でたくさんのことを学んだ。焼くなら強火で!って思ってたのがいけなかった。はじめだけは強火であためる。餃子を並べると温度が下がるからちょっとだけそのままにして、水を入れたら火加減を中火よりももっと下にして蓋をする。フライパンの音が変わったら、蓋を開けてちょっと火加減を強めて、水気を飛ばして、少し油を追加して、焦げ目をつける。
そんな感じで餃子を焼くと、美味しい餃子が焼けるけど、火加減はホントに難しい。
その点、煮物などにおいては、ホットクックは天才。私はホットクック様の足元にも及ばない。

料理は、面白く楽しいけれど、人にだったらまずやらないだろうなぁ。めんどくさいし。一緒に食べる人がいるから、作るものという気がする。
でも確かなことは、自分で作る方が美味しくできるし、食材の美味しさに気がつかされることが多い。
歳を取ってから野菜のおいしさに気がついたし、先日初めて、カブの美味しさに気がついた。

味覚は人によって違って、不味くなければ美味しいという人もいるし、ホントに美味しくなければ美味しいと言わない人もいる。
『美味しさ』を共有することができる人と一緒にごはんを食べることが幸せなんだと思います。

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