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令和5年度全国学力・学習状況調査の結果(国語編)

2023年7月31日月曜日、毎年恒例となっている全国学力・学習状況調査の結果が出た。
義務教育学校の教員であれば、夏休みのこの時期の恒例行事(?)といってもいいのではないだろうか。

いつも思うのは、

「学力って何だ。」

という点である。
この調査の名称は長く使われているのだけど、この言葉が独り歩きしている点がとても気になる。「学力って何だ。」を先生たちで話し合わないでこの結果だけを見ると、受け止め方も解釈も、あっちこっち行ってしまうことが多々あるからである。この結果を読んで一喜一憂するのは授業改善ではないと思う。

さて、本題。
この結果は、国立教育政策研究所が中心となってまとめている。
とにかく詳しい。小学校の国語だけでも70ページ(速報版)ある。一人で1日1ページ書いたとしても、2か月ちょっとかかる計算だ。頭が上がらない。
もちろん複数で取り組んでいるわけだが。

今回は小学校6年生国語に関して、一言ずつ述べる。

〔知識及び技能〕 言葉の特徴や使い方に関する事項

◇ 送り仮名に注意して、漢字を文の中で正しく使うことはできている。
◇ 文章の種類とその特徴について理解することはできている。
◆ 日常よく使われる敬語を理解することに引き続き課題がある。

→敬語かぁ。
尊敬語・謙譲語・丁寧語を小学校では学習するのであるが、指導時間は長くても数時間。つまりこれは、日常でもっと敬語を使ったシチュエーションを増やすことが大切なのか、明日から、「今の言葉、謙譲語?」と切り返しながら進めるのがいいのか・・・。(まぁ、くどいのでやりませんが)
学校行事や来客があった時に指導すると効果的と言われましても。
詳しい方教えてください。

情報の扱い方に関する事項

◆ 原因と結果など情報と情報との関係について理解することに課題がある。◆ 情報と情報との関係付けの仕方、図などによる語句と語句との関係の表し方を理解し使うことに 課題がある。
→これは、思考ツールの日常的な活用で何とかなるはず。

〔思考力、判断力、表現力等〕話すこと・聞くこと

◇ 必要なことを質問しながら聞き、話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉える ことはできている。
◆ 目的や意図に応じ、話の内容を捉え、話し手の考えと比較しながら、自分の考えをまとめることに課題がある。
練習あるのみ。

書くこと

◆ 図表やグラフなどを用いて、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することに課題が ある。
Keynote、パワポ、Canvaやロイロでは、ダメなのかなぁ。

読むこと

◇ 目的を意識して、中心となる語や文を見付けて要約したものを選択することはできている。
◆ 目的に応じて、文章と図表などを結び付けるなどして必要な情報を見付けることに引き続き 課題がある。
◆ 文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えをまとめることに課題がある。
→これこそ、12年間の読む力を図られている項目ですね。要は、日常的にたくさんの本やネットの記事や新聞の文字を読んで、自分で考えましょうってことです。さらにアウトプットするには膨大なエネルギーと経験が必要。ここは学校でできることが半分、個人や家庭の力によるところが半分って感じです。

かなりざっくりした考察になりました。
これ生成AIだったらなんて答えるのかな。
一先ず、国語編でした。

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