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エッセイ

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#京都

散歩 #鴨川~下鴨神社

橋の上に立った時、 いつも心洗われるような気持ちになる 体の巡りが川の流れと一体化して 全てが洗い流されていくような そしてその水鏡の清浄さに ハッとさせられる 静かな時の流れの中で 私たちは何度も繰り返す そして少しずつ変わっていく 何度も洗われ続けるデニムのように きれいになる度、少しずつ色あせながら だけど次第に手に馴染んで だんだんと心地よくなっていく 私たちは少しずつ学んでいく 世界を知らず ただただ不安を抱えていた日々のことを思うと 何だか泣きたいような気持

下鴨神社の森で

年末の12月29日、下鴨神社へ今年最後のお参りへ。 今年も一年ありがとうございました、という気持ちで訪れた。 もう引っ越してしまったが、以前は鴨川の近くに住んでいて、川を渡って下鴨神社へ散歩にいくのは、日常の一部だった。 日々目にする情景と、さらにその前に住んでいた南仏の景色を重ね合わせ、 まるでゴッホ やセザンヌになったつもりで、神社の森の中で複雑な陰影を描く木々の葉や、水辺のきらめきを眺めていた。 そんな風に物事をとらえ、それを文章にすることは、当時はとても自然なこ

【展示レポート】 細見美術館 「集う人々 描かれた江戸のおしゃれ」展

今日は友人Kさんのご好意で、細見美術館で開催中の「集う人々 描かれた江戸のおしゃれ」展を鑑賞しました。 細見美術館は京都の岡崎、平安神宮やロームシアターのすぐそばにある私設美術館。明治生まれの実業家、細見良に始まる同家三代に渡るコレクションが基礎となり、日本の美術工芸のほとんどの時代と分野を網羅しています。本展も同館の所蔵品をベースに企画され、洛中や洛外を描いた屏風や風俗画などから江戸のファッションを読みとっていきます。 自分なりにあれこれ思い巡らせて鑑賞した、一鑑賞者の自由

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展示日誌 9/5