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3月18日 10:30立憲民主党 泉代表記者会見の記録(若干伝わりやすいようアレンジ)


<冒頭発言>
●参議院選挙1人区の候補者調整、連合とも「党同士調整」とのことになっている。

●各党を対象とする。幹事長が主に調整している。今日の昼に各党への申し入れを開始する。国対の部屋を回って、申し入れを伝える。調整ではないので短時間。

●しかし国民民主党とのアポだけは、まだ取れていない。今日は伺えない。

●すでに地方の現場では、国民民主との現実の候補者調整の取り組みが始まっているところもある。

●予算16兆円規模の歳出追加の組み替え予算を出してきた。可決されればウクライナ紛争によるロシア経済封鎖の影響を避けられると思う。
(前日記事:https://www.asahi.com/business/reuters/CRBKCN2LF012.html)

●ウクライナの影響、アメリカ・カナダ小麦の不作を受けて円安のこともあり、家庭の家計にも影響を与える輸入麦価の値下げの方法を探る。「政府売り渡し価格の引き下げ」という方法が取れるのではないかという議論になった。おそらく可能と見て、訴えていく予定。

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●福島県冲地震、深夜に参集して情報収集に当たりました。11年経ってもまだ揺れが起こる。住宅・工場・事業所・飲食店等々、破壊された、復旧を応援して参ります。深夜に参集して対策本部を立ち上げ、情報収集に当たりました。

●コロナ、蔓延防止対策解除、感染者による死者も高止まりしています。各数値は十分に下がっていないのに不思議に思う。基準がこれまでの通りであれば納得するのだが、基準を変えてきたことに懸念を感じる。様々な場でクラスターが出ている。

●私の棲む京都でも甲子園出場停止になったのがクラスターが出た高校です。第7波の可能性もあり、今回のまんぼう解除による政府のメッセージが国民に正しく伝わるのだろうかと懸念している。

●立憲民主党の全国行脚。年明けから役員が手分けをして地方を回ってきたが、今日迄で約半分まできていた。3連休も各役員そうします。19日の私の福島は中止、20日青森、21日長崎の予定。これまでに1300件の政策を全国から公募で集めました。実際に行脚して、地方の国民と繋がりながら検討を進めています。

<記者達の質問コーナー>
🔷東京新聞 井上
Q1:国民民主党とはアポを取れていないとのこと。実際はどうなのか?
A1:国民民主党の件について連合とは打ち合わせ済み(できれば協働してほしいとのこと)で、立憲民主党側からのアクションが求められている。その上で各方面から根回し済みではある。申し入れは必ずしも「代表」が受けるということではないので、焦らずこちらのコンセプトをお伝えしたいと考えている。

Q2:泉代表は以前、国民民主党を「野党と見做せない」と仰っていたのだが、今回の申し入れの相手に含めるのか?
A2:私が彼等を野党と見做すかどうかではなく、玉木さんが「国民民主党は野党だ」と仰っているのですから、これまでの連携してきた経過(付き合い)もありますし、一律の申し入れの範囲にはやはり入れるべきかと。本予算に対する姿勢は、立憲は明確に反対ですから国民民主党と異なりますが、まだ「本採決」に至ってはおりませんから、国民民主党も判断の「途上」にあるのだと思いますので申し入れは可能でしょう。途上であるところに、私達の意思をお伝えするということです。また、我々は本予算に賛成しないでいただきたいと思っていますので、今日の申し入れは、我々からの、その思いを持って、再度、働きかけする、ということでもあります。

🔷時事通信社 真田
Q1:国民民主党に関してですが、大分と山形にはまだ現職の方がいらっしゃいます。国民民主党が予算に賛成した場合には、対応はどうされるのでしょうか?
A1:国民民主党が「予算案に賛成」するのであれば、我々は県連と相談しようと思っています。
Q2:両県の現職の方が、予算案に賛成しないために本会議を欠席したら、泉代表は評価するのか?
A2:様々な場合には、その状況を見て、また考えたいと思う。

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🔷日経新聞 依田
Q1:衆院選の候補者調整の場合には、共通政策協定が市民連合を介してゆるく結ばれていたが、今回は一人区の候補者調整において、互いの政策の一致点を見出す予定、協定を結ぶ予定はあるのか?
A1:候補者の調整イコール「選挙協力」ではありません。それぞれの党に”政策”と”戦略”がある中で、必要であれば「候補者を調整しよう」ということです。別な共通政策を作るかどうか?は両方(両党)の考え方があると思います。政策協定は別にして考えていただきたい。

Q2:候補者の調整イコール選挙協力ではないのであれば、今回の申し入れの大義はなんでしょうか?
A2:今回のものは単に「こちらからの申し入れ」でありますので。政策を話し合うのではなく、私達の活動計画の中に基本的な考え方(綱領にあるような考え方)があるので、それをご覧いただいて調整の相手としてご検討くださいという申し入れであって、それに応じるかどうかは「それぞれの政党の判断」ということになります。

🔷朝日新聞 横山
Q1: 候補者調整の対象を、国民民主、社民、共産、れいわ、野党4党に限っていらっしゃり、日本維新の会を含めておりませんが、その理由を教えてください。
A:様々な考え方がありますが、前回の衆議院選挙で、どのような関係にあったか、を軸にして決めております。共に戦ったか、対戦した相手であったか、です。維新については多くの選挙区にて戦う相手としての関係でした。前回から相手を潰さずにという配慮の上、一緒に歩んできた野党とは調整のつもりです。

Q2:先ほど国民民主との関係で、1人区において、既に取り組みはゼロではないところがある、と仰いましたが、それはどういう意味でしょうか?
A2:1人区においては一部は県連ベースと言うこともありますが、両政党が無所属の1候補に共に推薦を出しているケースがあると言う事です。

🔷フリーJ横田一
Q1:原油高のこともあって、自民党の一部は原発再稼働を言い出している。一方では原発は攻撃対象になるとのことで安全保障上でも原発はない方がいい、原発ゼロを急ぐべきだ、と言う声が出ているのですが、泉代表のスタンスはどちらでしょか?
A1:原子力発電からの脱却・依存を「減らしていく」を党として目指しています。なので、我々はそういった議論には与しない積りです。安全基準や規制等々は厳格にされているが、自民の言い出しそうなこととして「エネルギーの世界的な動きによって安全基準を変える、緩める」と言うことはやってはならないと考えています。侵攻前に訪ねてこられたウクライナの大使も、ウクライナの15機の原発を標的になったら相当なリスクだと心配していたのですよ。日本にとっても懸念材料であることは勿論です。我が党の立場としては「即時0」は言い難いが、「原発のリスクを減らして行く」それが立憲民主党だと思ってほしい。

Q2:それは「日本維新の会」と組めない理由になりますか?参院選の大きな論点にはなると思うのですが「ウクライナの件を受けて更に原発ゼロを加速する」という期待はできますでしょうか?
A2 :正確にお答えするならば、横田さんのお話しされた論点で、今回の申し入れ先政党を決めたと言う事ではありません。ただ参院選における「論点」になる可能性はあると思っています。

Q3:新潟県知事選挙で片桐さんと言う方が、この立場に立たれているのだが、当然、片桐さんを推薦すべきと思いますが。新潟県知事選挙に対する、意気込み・捉え方・位置づけなどは語っていただけないでしょうか?
A3:(その点に関する考えだけでなく、他の人物要素・地元の情勢・状況など知りたいので)県連からのヒアリングを通しての判断になるので、現在は何もコメントできないです。

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🔷新潟日報 山田
Q:新体制、新執行部発足から3ヶ月が経ちましたが、初の女性幹事長の西村幹事長、対話集会などで発信力のある小川政調会長、逢坂代表代行、新執行部への、泉代表からそれぞれへの「ご評価」をお願いします。
A:非常によく頑張って、奮闘してくださっています。西村幹事長に関しては、何事も初めてで「物事や関係を把握する」と言うところから始まりますので、すぐさま対外的に大きく動くと言うことはありませんが、様々な情報の確認も含めて判断していかなくてはならない。しかし日に日に情報収集力・行動力が増してきています。そして小川政調会長は、青空対話集会と全国からの政策公募で活躍、役員と共に各所からご意見をいただきながら、この短期間で取り組んでいかねばならず、いかにして作っていくか、と言うことに物凄く頑張ってもらっています。逢坂代表代行からは党務の中から私達3人の足りないところをフォローと、党の広報本部長ですので、立憲民主党について大事なことを担っていただいています。役割分担をして、4人で結束良くやらせてもらっています。

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🔷京都新聞 国貞
Q1:自民党等の京都府連での政治資金問題がありました。先週と今週、二之湯大臣に質問をなさっていないんですね。ここ2週間これについて質問なさっていないのを不自然に感じています。なぜなのでしょうか?
A1:質問しているかしないか、は把握しておりませんでした。国対が集約しているかもしれない。

Q2:代表としてはお膝元の話ですし、市民の疑念は肌身で痛感されていらっしゃると思うのですが、立憲民主党さんとしては、今後も、これを党として追求する気が本当にあるのでしょうか?
A2:確か告発もされていたと思いますので、その展開も見ていかなくてはならない。今回、広島で34人改めて起訴されたと言うこともありましたので、政治とカネと言う問題で国民から見て疑念、不透明とされたところは開示すべきであるので、質問があればやっていくべきと思う。

Q3:キエフの呼称について、ウクライナ語の「キーウ」と言う言い方に変えていきませんか?との議論が自民党内で生まれている事、無所属の議員からも質疑があった事で、変更についてはどうお考えでしょうか?
A3:ウクライナに関する日本の中での研究者の中で、声が上がっていた経緯がある。以前、私が訪問した2015年にはすでにその議論はありました。ただ日本では「キエフ」で長く親しまれてきた。その数年後、検討会で両論併記になったと聞いていました。ウクライナと親密に交流してきた方々を尊重した話し合いはこれまでもなされてきたと認識しています。私はウクライナの方々のロシアへの反発を思うと、「キーフ」に呼び名変更すると言う議論は起こっても良いとは思う。現在、併記可能だが、日本の中ではできれば統一していくのが望ましいと思う。

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🔷NHK 坂井
Q1:国民民主党の対応について。参議院では予算に賛成すると我々の方では確認しています。それでも、今後も候補者調整を求めていかれるのでしょうか?
A1:時系列上、賛成をする前ですから、私の立場からお申し入れをするのは許されています。それによって様々なケースが想定されると思いますよ。断定的には考えておりません。我が党の意思、思いを現時点で申し入れをするのは、更に「我々が目指しているのは協働」「最後まであなたの意思を問う」と言う事であって、姿勢上、問題ないと思います。

Q2:予算案に国民が賛成後は、候補者調整の取り組みを探る可能性はありますか?
A2:国民さんがどうされるかはわからない。今回は4党全党にわかりやすく表示している訳で(1対1での膝をつめた調整ではないので)候補者調整は様々なケースがあり、それが申し入れが全てではないですよ。(地域の事情によることもありますので、今後も関係が復活して調整するケースもある??)何も断定はできないと思います。

Q3:国民民主党が野党ではないと判断した場合は、統一候補を解消する考えがあると仰っていましたが、1人区で取り組みが進んでいるところは、そのままやっていく、とお話しされましたが、これはどう、整理すればよろしいでしょうか?
A3:前回言っていたことと考えに変わりは無いですが、凡ゆることが(覆ることも)あり得ると思っています。(変化していくことも期待しています)

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🔷J-cast News 工藤
Q1:代表の16日のTwitterの件で、お伺いします。ゼレンスキー大統領のオンライン演説についてですが、立憲民主党が反対しているようなイメージを持っていた方がいました。実現に向けて調整していく中で首脳会談と共同声明は絶対条件でしょうか?/国民の国益を守りたいとされていますが、ここで代表が仰っている「損ない得る国益」とは何でしょうか?
A1:Twitterには私の思いを投稿させていただきました。基本的にこういう事は、これまでの首脳会談とか共同声明とセットしたプロセスで行われるものです。事前に岸田さんが電話会談をしていただき、流れとしては「声明」も出していただいて、それから国会演説をセットしていただくという段取りが通常なのです。

私の希望については、できればそうあってほしいと思っていますが、全部実現しないからと言って開催に反対をしているということではありません。整理・検討が行われている中で、以前岸田総理が2月下旬に電話対談を行っているのでそれで良い、ということであればそれも一つの整理だと思います。

しかし国会演説はとても重い意味のあるものです。国の最高機関でありますので。実はこれまで、お断りしているケースもとても多いものです。軽々しくするものではありません。しかし「国会議事堂でやるのか」「他の会議場でやるのか」ということにも寄ると思います。日本もアメリカのようにどこかのホールで行うのであれば、少しハードルは下がる。事細かに段取りを定めていくということではなくなるかもしれませんね。

🔷クミチャンネル 小山
Q1:今の件でもう少し、詳しく知りたい。想定される演説の両国合意の範囲というのは泉代表の希望ではどのような内容だったのか?
A1:事前の外交交渉も含めて、その成果がどうだったか、これまでの二国がどうだったのかを踏まえて最終的にはその国(ウクライナ)の政府が原稿を作成するのです。日本政府と当然、調整(手続きを踏むこと)をしますでしょう?そういう内容を指しています。

Q2:オンライン技術論が危険というのは?制限なしで進めることを危険という意味ですか?
A2:オンラインという「技術があれば、映像が流せるから」という安直な様子で、何も事前の話し合いなく、他国の首相が国会で演説するなど、あり得ないですよ。(事前調整全くなく流されるような勢いであれば危険だと思った。)

Q3:私自身が代表のTwitterを読んで想定したのは「日本を戦争への協力させるような呼びかけは(ゼレンスキー大統領に)しないでほしい」というニュアンスで受け取ったのですが、違っておりますでしょうか?
A3:私が、そこまで想定して書いたわけではありません。ゼレンスキー大統領の発言内容は、内容の制限をお願いするとしても、日々変わる情勢によって変わってくるでしょう。追いきれない部分、想定しきれないことがきっとあります。実際に何を発言してくるかわからないものです。

ですので私が書いたのは、一般論として、いかなる国の首相の演説であっても、影響という意味での安全のために「当然のプロセスは経てほしい」というだけのものです。先に外交としての打ち合わせがあって原稿が作られるものなのです。

🔷時事通信 真田
Q1:国民民主党に申し入れオファーをして、立憲が断られたということでよろしいでしょうか?
A1:オファーはしている、という認識です。断られたとは聞いていません。幹事長なら知っているのかもしれませんが。

Q2:共産党さんとの候補者調整では確か「内政に関する政策合意が条件だ」とTVでご発言されたように記憶していますが、今回は「もう共産党とは政策合意した」のでオファーすることになった、ということでしょうか?その後、政策合意の調整を進めていくお考えがあるのでしょうか?
A2:過去のTVでの自分の発言は今思うとイレギュラー(少し外れた発言)だったように感じています。本来の筋であれば今日お話ししたようなことが本来の私の回答です。(一人区の調整については野党各党と積極的に行います)現段階で、政策合意を取ってから一人区調整をオファーするものではございません。

Q3:先ほどのご説明ですと「政策合意と候補者調整は関係ない」と仰ったように思いますが、今後はどうなのでしょうか?政策合意の必要性をお考えですか?
A3:今日はとにかく、お申し入れするということです、我が党の政策を説明をし、考え方をお伝えし、協力いただけるのかどうかお考えいただく、という意味での「一人区調整に臨むオファー」であります。(政策合意を条件にして申し入れををするしない、という順番は取りませんでした。)

Q4:では、政策合意によって協力するかどうか、という観点はどうなってしまうのですか?
A4:それは今日の申し入れに対する各党のご意見、反応、によって、です。各政党のお考えを伺いながらということになります。

🔷フリーJ横田一
Q1:兵庫、西宮市長選挙の、立憲民主党の取り組みをお聞かせいただきたいのですが。れいわは色々イベントなどもやって運動しているんですが。応援する予定などございますか?
A1:申し訳ありません。そう行ったことは選対本部に聞いていただきたいと思います。

Q2:国民民主党は野党と言いがたくなっていると思うのですが、いまだに期待をされている理由を教えてください。大分、山形の市民にとってみれば、以前は野党として選挙に通ったのに、与党的振る舞いをするとは、と地元に顰蹙を買っている面もあると思うのですがどう思われますでしょうか?地元の受け止めを把握されていらっしゃいますか?
A3:衆議院での本予算採決後、我が党も地方で地元県連と聞き取りをやってきました。様々な声がある、と受け止めております。今後の動きを含めて、判断してまいります。ご意見がここでは申し上げません。

🔷フリー堀田カメラマン
Q1:立憲民主党が支持した県知事選・市長選候補はどんどん負けていますよね。立憲が乗った候補は負けて、維新が定めた候補は勝つ、という風に言われていますよ。選挙に負けたなら負けたで、きちんと総括してくださいよ。志位さんに聞いたら、反省は地区ごとにやっているだけ。立憲という立派な組織があるのだから、きちんと総括してください。あなた方が総括しないと私達が報道できない。私達が立憲を盛り上げて応援することができないんですよ。選挙厳しいなどと「のうのうと」言っているだけでは、勝てるわけないでしょう。(私達が「立憲は頑張っているよ」と報道できるようにしてください。)
A1:ありがとうございました。

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🔷フリーJ横田一
Q1:石川県知事選、長崎県知事選で、立憲の候補が負けています。総括はできていますか?
A1:まさに、県連が総括をまとめているところです。

立憲報道関田部長:記者会見を終わります。

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