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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』見たよ

どーも!そまみくです!!
お仕事の上司にお薦めされたので見ました!!

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年)

83点


ぐああああああああ
言葉にならん

この作品、どうやらビョークが
ラストを変更したと言われているそうで

監督のラース・フォン・トリアーは当初、“息子ジーンの眼の手術が失敗してしまい、セルマは絶望の状態のまま絞首刑に処される”エンディングを考えていたのだとか。しかしビョークがそれではあまりにも救いがなさすぎると反対した結果、現状のエンディングになったと言われています。

出典:ciatr『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をネタバレ解説!最後の字幕の意味とは【考察】

いや、ほんとに監督のラスト通りだったら
今この記事書けてないかもしれん

最初のオープニング映像が
アハ体験みたいに変化していって
しかも普通に1曲分の尺やるのよね。
多分その目の見えない感じ?を表してるのかな、と思ったんだけど・・・
それが結構気持ち悪い印象になるんだよね

っていうか「ミュージカル映画」って聞いてたのに
始まってみたらめちゃくちゃセピアな色合いの
ホームビデオ感が漂ってる
ドキュメンタリー的な映像が進んでいくし
最初に歌うシーンになるまで
30分くらいはあったよね??
なんかそれもまたすごい強い印象でした

あとミュージカルになると色がつくんだよね
きっとセルマにとって現実より
ミュージカルの世界の方が色づいているんだろうな
それは見えてない、っていうこともあるんだけど
それだけじゃなくて
現実逃避感というか。
空想、みたいな言い方してたけど。

あと日常の音から始まるじゃないですか、全部。
これは、見えてないから、
音楽じゃなくて、音なんだよね。
日常にある音から、始まる。
しかもそれがそこまで派手な、
それこそ言っちゃえば「ラ・ラ・ランド」みたいな音楽にはならないのが
この映画の面白いところだと思う

周りがみんな優しい人物に描かれているからこそ
セルマが猟奇的に捉えられちゃうのよね。
裁判のシーンでの
今までのことが全部裏目に出たのは
めちゃくちゃ秀逸だった

なんかこの作品でさ、
まあ特にセルマに感じたことなんだけど、
本当のことを言えないのよね。
ビルとかはプライドというか、
それを言ったらリンダが出ていく怖さとか
体裁とかがあると思うんだけど。

セルマはなんだろう・・・
失明がバレると仕事を失うから、とかはわかるんだけど
それを言ってれば・・・って
結果的に思ってしまう

いや、結局ビルがクソ野郎なんだけどね!!!!!
やると思ったけどさ。
全部取ると思わなくてビビったわ。
バレないようにちょっとずつ取るのかと思った

最後刑務官の人が音を作ってあげるところ
めちゃくちゃ刺さる
ミュージカルになってるところって
基本希望を空想するようなところだと思うんだけど
もう希望なんてないっていうリアルがあるからこそ
しんどい

そして執行のシーン結構びびった
あんな感じなんだね・・・
見届け人とか絶対嫌だ

これからの息子の生活を考えると
しんどいよ
手術をしたことで、いろんなことが見えてくるんだよ
野島伸司さんの『世紀末の詩』っていう作品を
小5くらいに授業で見て(この年齢に見るって結構すごいよねw)
何が正しかったのか、何が幸せだったのか
愛とは??みたいなのを
めちゃくちゃ考えさせられる作品で
めちゃくちゃ好きなんですけど。
その中でも今でもずーっと覚えているのが
「パンドラと箱」っていう作品

それを思い出した。

セルマは、ジーンが手術に成功したって聞いて
「最後から2番目の歌」を歌うんだけど、
あれだけは、リアルじゃないですか
だから、あれは現実世界での
希望を歌ったのかなーと
だとしたら、最期に幸せだと思えたのかな、と

はあ
語れば語るほどしんどい
けどもう1回見たくなる

総括!
好き嫌いは絶対分かれる作品かと。
しんどい気持ちにはなる、というかずっとしんどい映画です

では!

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