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構造から見る人間関係

人間関係についてのご相談は、とても多いです。それだけ「周りの人を大切にしたい」そして「大切にされたい」人が多いのだなぁ。と思います。

「大切にしたい!」という思いが強すぎて、空回りして、うまくいかない!という方も多いですね。「相手のため!」と思い、痩せ我慢に痩せ我慢を重ねて、その後大爆発する・・・なーんてことも少なくありません。

人間関係というのは、多くの人にとって、それだけ思い入れのあるモノなのですね。

さて、錬金術的構造から見た人間関係とは「思い入れや期待」「思い込みや勘違い」を出来るだけ排除して考えていくため、かなりシステマティックなものになります。

3つの構造【自分と自分以外が分離して存在する三次元】【全ては自分という一つ目のワンネス】【自分すら含んだ全て】から人間関係をみると。

【自分すら含んだ全て】というステージでは、自分も相手もありません(在るけど無い。無いけど在る。どちらも含まれるため認識不能)なので、人間関係自体がありません。幻です。

「悟りを開くと人間関係がうまくいく!」というのはかなり楽観的な話で(笑)正確には、きちんと分離した「人間」ではなくなるため、結果的に人間同士の関わりという「人間関係」という概念も無くなってしまう・・・ということです。全く参考にはなりませんね。

悟りを開いた人のイメージが、何やら人里離れている感じがするのはこの辺りのイメージが関連しているのではないかと思います。

ちなみに【自分すら含んだ全て】は、便宜上ステージとは言っていますが、居続けることはできません。

そこには、時間の概念もありませんので、それを知った後は、元に戻るか?還元というステージに進むか?のみです。まぁ、どちらにせよ、生きている限り「自分」というキャラクターは三次元に居続けることになりますから、三次元での人間関係の対応は必須となります。

このステージからの視点が、人間関係のお悩みにおいて、何か役立つとしたら。とりあえず「幻だから気にすんな」ということくらいでしょうか。

しかし、いくら幻とはいえ、この三次元は、それはそれは精巧にリアルに出来ていますからね。

幻だと軽く見て雑に扱えば、幻の中でかなりリアルに、そう扱ったなりの出来事が起きますので、あまり甘く見ない方が良いと思います。

それでは【自分と自分以外が分離して存在する三次元】において人間関係を上手に育むポイントですが。それは「しっかりと分離する」「コントロールを手放す」ということです。

人間関係の問題の多くは、近寄りすぎ、コントロールしようとしすぎるのが原因です。

寂しがり屋の人、お世話好きな人、人の評価を気にする人、は大抵近寄りすぎている(自分の気持ちのありようを他者に依存している)のです。

なんなら「人間関係を良くしたい」という思い自体が「コントロールしたい」(自分の望んだように相手をコントロールしたい)ということだったりもします。

まぁ、こんなことを言うと驚いてしまう方も多いかも知れませんが。一見素敵な言葉にもコントロールしたい気持ちが隠されている場合も多いのです。

「あなたの笑顔が見たい」という言葉ですら、単に相手の笑顔を願う気持ちだけではなく、相手の笑顔以外は見たくない。(その方が自分にとって気持ちが良いから)などという気持ちがどこかにあったとしたら、そこにはコントロールしたい気持ちが隠されています。

そして、残念なことに人間にとって嫌なことの上位に「コントロールされること」はランクインしています。

人に好かれたい!と思えば思うほど人から嫌われてしまう。原因の多くは「近寄りすぎる」ことと「コントロールしようとしすぎる」ことです。

もちろん、特に理由はなくても嫌われたり、なんらかの行き違い、相性の悪さなど、人間関係が上手くいかない原因は様々ですが。

身もふたもない言い方をしてしまえば「嫌うことも相手の自由」だったりするのです。相手には相手の都合がありますからね。

嫌われるだけではなく、嫌がらせなどされる場合、偏見や差別などには、それ相応の対処が必要ではありますが、相手の気持ちを無視して「嫌うな!好きになれ!」というのは、どうしたって難しいわけです。

こんなことを言うと、抵抗を感じる方も多いかも知れませんが、自分の好き嫌いについてを考えてみたら、理解できるのではないかと思います。

人間関係をうまくいかせたいのなら、人間関係をうまくいかせようとしないこと。

なーんて言うと、非常にややこしいですが。コントロールしようとせず。礼儀正しく、正しい距離を取ることは、人間関係を良くするための、最初の第一歩です。これは境界線をしっかりとひくこと、上手に分離すること、とも言えます。

これが出来た後【全ては自分という一つ目のワンネス】というステージに進むと「相手を動かす」ということも、ある程度出来るようにはなります。しかし「相手を動かしたい!」と思っているうちは、このステージに立つことはないのです。

このステージに立っているかどうかの見分け方は、それほど難しくはありません。相手から「NO」と言われた時、自分とは相入れない考え方を知った時、自分の気持ちが波立たないか?を見てみるのです。

この時に「波立たないことが良いことだから、波立たせないようにしよう」とする場合は、まだコントロールしようとしない、距離を正しくとる。ことに集中した方が良いです。

まぁ、べつに「心が波立つ」こと自体は、悪いことではありませんので、そのままでも一向に構いません。ただ、そこから大きなお悩みへと続くような場合は、自分が何をコントロールしようとしているのか?相手と自分の距離感は適切なのか?を考えてみると良いかも知れません。

ちなみに【全ては自分という一つ目のワンネス】において「相手を動かす」というのは「そのように思うからそうなる!」的な単純なお話ではありません。

「そのように思うからそうなる!」というのも自分が気分良くなるためには有効な方法ではありますが、距離感を間違えたままで、乱用してしまうと、自分は良くても周囲に非常に違和感を感じさせることになります。

まぁ平たく言うと「あの人は思い込みが激しいねぇ」って感じですね。それでも、自分が良ければ良い!と割り切るか、距離感だけはしっかりと正しくとるよう心がけるのであれば、それほど悪影響は出ないかも知れません。

実際、このタイプの方はそれなりに結果を残していたりもしますので。ハートの強い方は試してみるのも良いかも知れませんね。

まぁここまで書いて【全ては自分という一つ目のワンネス】のステージで「人を動かす」とはどういうことか?と書かないのもどうかと思うので、サラッとですが書きますね。

本来は有料記事でお伝えするようなお話で、非常にややこしいかも知れませんが、気楽にお読みいただければと思います。サッパリ分からないとしても気にすることはありません。ここでお話する接点につきましてはこちらもお読みください。

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Aの世界

●A⑴はAの世界のA(Aが認識するA)●B⑵はAの世界のB(Aが認識するB)

Bの世界

●B⑴はBの世界のB(Bが認識するB)●A⑵はBの世界のA(Bが認識するA)

A⑴とA⑵・B⑴とB⑵が限りなく近いとき、接点C⑴とC⑵が限りなく近くなりAの世界とBの世界の接点であるCが覗く。

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Aの世界(自分の世界)で出来ること

Aの世界(自分の世界)のA⑴(自分)として出来ることは、B⑵(自分が認識したB)をコントロールしないこと。

B⑵をコントロールしないことで、C⑴(自分の世界においての、自分とBの接点)の位置が自然になり、B⑵とB⑴が重なる可能性が高まる。

B⑴とは(相手の世界で、相手が認識した相手)B⑵とは(自分の世界で、自分が認識した相手)

C⑴(自分の世界においての、自分とBの接点)の位置が自然になり、B⑵とB⑴が重なる可能性が高まると、A⑴とA⑵も重なる可能性が高まる。

A⑴とは(自分の世界で、自分が認識した自分)A⑵とは(相手の世界で、相手が認識した自分)

A⑴A⑵・B⑴B⑵が重なると、C⑴C⑵も重なる可能性が高まり、C(自分の世界と相手の世界の接点)が見えてくる。

Cが見えるとAの世界とBの世界の接点が出来るので、A⑴A⑵からB⑵B⑴を動かすこともできるようになる。これは、ラポールとも言われる。お互いの世界に架け橋のかかった状態なので、働きかけが出来るということ。

「そのように思うからそうなる」というのはAの世界のみで完結している場合が多いため、違和感や負荷が生まれることも多い。

とはいえAの世界とBの世界の接点Cにおいて関係を持つためにはまず「コントロール」を手放す必要があるので、人間関係を上手くいかせたい場合は、難しく考えず「コントロールしない」「正しい距離をとる」を意識することがオススメ。


ここでの人間関係についてのお話は、個人対個人のシンプルなものですが、実際の三次元においてはこの他に「枠」の概念があり、枠内での役割やバランスなども関わってきます。

少々ややこしいかと思いますが、コレが理解できると、人間関係において上手くいかない原因はかなり分かりやすくなると思います。


長々とお付き合い、ありがとうございました。スキ、フォロー。いつも励みになっています。今後ともよろしくお願いします!





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