2019年5月26日(真夏日)

 今日はサッカーを見にゆく。横浜Fマリノスvsジュビロ磐田@日産スタジアム。試合開始が13時と少し早いので朝「ゲゲゲの鬼太郎」を見終わってすぐ家を出る。スタジアムに着いて写真を撮ろうと思ったがスマホを忘れてきたことに気づいた。ありゃま、という思いと同時になにかすごい開放感を感じた。twitterに画像を上げなくていいんだ、楽だなあ〜。
スマホがないので何かのびのびした気持ちになり、スタグル(スタジアムグルメ、要するに出店)のフライドポテトと横浜南部市場の採れたてお魚ハンバーガーを食べる。東ゲート前の階段に腰掛けて、強烈な日差しの下でじっくり味わえた。お客さんがやや少なめなので、食べ物もできたてアツアツ。うまかった。スタジアムに入場して、名物?のマリノグラス(スタバ的な甘くて冷たい飲み物)を飲んだら食べ過ぎになってしまい試合開始前の二階席で苦しい思いをした。調子にのりすぎた。
試合は4-0とFマリノスの圧倒的勝利。相手が絶不調のジュビロだし当然の結果だろう。しかし勝つっていいな。マリノスサポーターみんな上機嫌でニコニコ。ジュビロサポの選手への大ブーイングは敵チームといえども心が痛む。辛くてもみじめでもサポーターはやめることはできないのだっ(やめる人もいるけど)。
帰り道、前を歩いているカップルの女の子が「最近ボールがゴールに入るのが見えるようになった!前はわかんなかった!」と話していた。う〜ん成長しているなあ、サポーターとして…。エライぞ。みんなわかったような顔をしているけど、けっこう重要なシーンを見てなかったりする。自分も今日のマルコスと仲川のゴールパフォーマンスを全然見てなかった(帰宅後ネットで確認)
チケット代1900円(ファンクラブ特典で安かった)、スタグルの食べ物代2100円、往復交通費600円、計4600円の出費。サッカースタジアムでの非日常感と広々した空間の心地よさ、食べ物のおいしさに勝利のヨロコビへの代償として考えれば充分にモトは採れたなあと考えた。負けたら負けたでそれはそれで貴重な思い出になりうるので、Jリーグ観戦は安いよな…お弁当持参なら節約もできる、などと考えながらの帰り道。
サポの皆さん、レプリカユニフォームの着用率が高い。オフィシャルグッズで全身かためると軽く数万円は飛ぶのだが、マリサポはお金持ちが多いのかな。ひいきの選手の名前と背番号が入ったレプリカユニは持ってると嬉しいものだが、よそのチームに移籍されちゃうと着られなくなってしまうので高い買物になりがちだ。自分も中村俊輔のレプリカを何年も着てたけど、移籍してしまったので「海外の恵まれない子供たちにサッカーユニフォームを贈る」会に寄附してしまった。今世界に中村俊輔のユニフォームを着て走り回ってる子供が何人いるか。かなりな数になるだろう。俊輔も正直いって今シーズンで引退かな…今年のシーズンオフは大物選手の引退が多いだろうなあ、さみしいな。(あの人やあの人も)
と、今日はけっこう色々なことを考えた1日だったが、それも「スマホを忘れた」せいだと思う。スマホを持ってたら、写真をバチバチ撮ってそわそわとネットに上げて、それっきりで終わっていただろう。やっぱり人間は時々は1人でじっくり考え事をしたほうが豊かな気持ちになれる。先日NHKのニュースでSNSのフォロワーを「売る」企業の話を見た。売り買いされる大量のフォロワーの正体は、作ったけど忘れさられた放置アカウントだったり抜き取られた個人情報だったりして、みんな実体を持たないネットの幽霊(幻影というべきか?)だった。思いを共有!とかいっても本当は誰も見てない。就活の面接で「あたしインスタのフォロワー1500人いるんですぅ〜、人脈あるんですよ〜」とほざいて笑い者になった女の子の話を連想する。彼女も3ヶ月くらいスマホから離れて暮らしてみたらどうだろうか、精神科に入院したと思って。そしたら脳みそからネットの毒が少しは抜けるんじゃないかな。
と、スマホのない自由な空っ手で考えたのであった。スタジアムの2階席は風が吹きわたって過ごしやすかった。みんなも日産スタジアムでマリノスを応援しよう。負けたら負けたで貴重な思い出。

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