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ChatGPTで文章力を上げた話
私は小説において、文章力に全く自信がありません。
これが最初に書いた文章。
硝煙が立ち上る、地面は不自然に割れて瓦礫が飛び散り、建物は萌え焦げて真っ黒になり、空は気が滅入るほど濃い灰色に濁った、絵のように荒廃した世界。
至る所に火が燃え移っており、まるで世界の終わりのよう。
一人の少女が腹部から血を流し続ける男の傍らで涙を流している。
「お願い、死なないで!」
「はは、まさか俺が狙われるとはな……俺はもう駄目だ……〝試作品〟は完璧に機能する……」
「しっかりして! ねぇ!」
そして男は腕の力を、心臓の鼓動を手放した。
少女は涙を浮かべながらその表情に憎悪を宿らせる。
「……私は、絶対に許さない」
平和を奪ったあいつが憎い。友達を奪ったあいつが憎い。父を奪ったあいつが憎い。何もかも奪ったあいつが、あいつが憎い、憎い、憎い、憎い、憎い……!
「あいつに必ず私以上の地獄を味あわせてやる!!」
ここに1人、復讐鬼が生まれた。
私はそれを、観測していた。
そこで修行をすることにしました。
具体的には本を、小説をたくさん読む。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか、紫色のクオリア等を読みました。
面白かったです。
が、文章力を上げるには全然足りない。
そこでChatGPTにこう頼みました。
この文章を文芸的に長くしてください
そしてAiの手を借りつつ加筆修正し、こうなりました。
燃え盛る硝煙が空を覆い尽くし、地面は不規則に割れ、瓦礫が舞い散っている。
建物は今や燃え尽き、真っ黒な焦げた痕がその骸骨のような姿を一層強調していた。
空は気が滅入るほどに濃密な灰色に染まり、まるで天が嘆き悲しむよう。
荒れ果てた世界は絵画のような一種の幻想的な風景ではあった。
周囲に広がる景色には、倒れた電柱や曲がった道路標識が無数に散在し、それらがかつての繁栄とは真逆の物語を伝えている。
原形をとどめない瓦礫の山々が視界を遮り、目に飛び込むのは、壊滅的な風景のみ。
街並みの一片も生き残らず、その喧騒は遠い過去に埋もれてしまったようで、荒廃の限りを尽くしている。
その一方で、たった1人の少女が、傷ついた腹部から流れる血を抑えながら、仰向けに倒れている男の手を握りしめ、涙を流していた。
「お願い、死なないで、お父さん!」
「はは、まさか私が……狙われる、とはな……私はもう駄目だ……」
「そんなこと言わないで!」
「〝あれ〟は、完璧に機能する……頼む、私の代わりに……世界を……」
「待って! しっかりして!」
「すまない……な……」
男の目はもはや力を失い、意識は遠ざかっていくばかりで、そして、男の手がゆるむように、彼はその最後の息を引き取った。
荒廃の中に、ただ1人取り残された少女は、涙を浮かべつつもその表情に憎しみを宿らせる。父親の死を前にして、燃え盛る怒りと憎悪が湧き上がる。
「……私は、絶対に許さない」
その声は風に吹かれて届き、荒廃の世界に響き渡った。彼女の心の中には、平和を奪った〝あの男〟への憎しみが凝縮され、その感情は熾烈な炎となって心を焦がしていた。
苦しみ、悲しみ、怒り、絶望。
これらの感情を鮮明に抱え、それらが交錯する中で復讐への執念が形成された。
平和を奪ったあの男が憎い。友達を奪ったあの男が憎い。家族を奪ったあの男が憎い。何もかも奪ったあの男が、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い……!
「あの男に必ず地獄を味あわせてやるっ!!」
ここに、1人の復讐鬼が生まれた。
私は、それを観測していた。
無論、AIが全て書き上げた訳ではありません。
大部分は私が修正しました。
しかしAIの力が無ければここまで書けませんでした。
AIを執筆に使うことは賛否あると思います。
AIイラストも現に揉めています。
しかしAIの力を借りればこんな文章が書けたよ、という話でした。
AIは最適解ではない
これだけは言えるのですが、ChatGPTだけで創作は難しいです。
ChatGPTに依存した創作も厳しいでしょう。
何故ならAIにどうすれば面白くなるか、と聞くとトンチンカンなことを言うから。
工夫次第で面白い小説を書かせられるのでしょうが、どうしても不自然な文になります。
また、AIはやたら〝綺麗〟な展開にしたがります。和解、友情、ハッピーエンド…
なのでAIには提案や下読みをして貰う使い方が最適かと思います。
AIとの共存
最終的に、AIはイラストみたいに小説もそこらの人間より面白く書けるようになると思います。
それが何年後かは分かりませんが…
しかしAIには人間の感受性や創造性はないので
、人間はAIと差別化してアイデンティティを確立するのが重要だと思っています。
この小説もAIを宿したアンドロイドとの共存というテーマです。
AIに使われるのでなく、使うようになりたいですね。
なのでChatGPTが出力した文章力高めな文章は、参考に留めました。
むしろこんな言い回しが出来るのか!と勉強できました。
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