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元気になれるかな?4 リハビリ編

こんにちは
アラフィフパティシエールのナナオです。
東大阪でケーキ屋をやってます。
この「note」でおなじみの「岸田奈美」さんのエッセイが好きで
私もnoteを書き始めました(^^♪



生きてる限り笑うのです。泣きながらでも笑うんです。
希少がんになった私の話。誰かの勇気になれれば幸いです。

さて、今日は4軒目の病院で治療が始まってすぐ、まだ副作用も強い頃、主治医から言われました。
「ナナオ(仮)さん、もし無理でなければ明日からリハビリやっていきましょう」
「お、おん(◎_◎;)」

(リ、リハビリはやくね?)

入院初日に点滴用のカテーテルを胸に埋める手術をしたばかりの傷がまだ痛いし、
足は引きずってトイレ行くのがやっとだし。もう抗がん剤も入っててフラフラですけどもぉ?こんなんでやるのかなぁ?リハビリ室までいけるのかな私。どこか知らないけど😂

次の日、リハビリの先生が病室に迎えに来てくれました。40歳くらいの小柄で明るい女性でした。その頃の私は不安で絶不調。リハビリ室に着くと私の不安そうな顔色を悟ったのか、リハビリ室の一角にある大きなウッドデッキに誘ってくれました。寒い時期だったけど外気に触れると生きてる実感が湧きました。
景色が素敵💕
と言いたいとこですが、眼下は大阪府警の駐車場でパトカーや鉄格子のついたお客様送迎車(護送車)だらけで物々しかったです(笑)
それでも大阪城が目前に見えて、この桜が咲くころまで私は生きられるのかなぁ。って考えていました。口に出すときっと先生を困らせるだろうなと思って黙っていました。
その時は11月。木々はすっかり葉を落としていて枯れ木みたいでした。生命力ってものが感じられず、余計に不安に思えたのかも知れません。

リハビリの度にウッドデッキに出られるのが楽しみになりました。ずっと変わらない空調の中は贅沢だけど、生きてる実感が乏しいんです。ガラス一枚隔てるか隔ててないかの違いは大きくて、外の風は健康な人達の世界とちゃんと繋がってる感じがして嬉しかったです。
抗がん剤を入れながら10分程度ですがバイクを漕ぎます。ヘロヘロです(笑)
この光景、どこかで。。。。。。。どこかで見た気が。。。。
いや、ここはあえて思い出さずにおこう(笑)

足首の可動域を広げる運動と体力を維持する運動をしていました。
手術まで関節を柔らかく保っておくと、手術後歩くのが楽になるそうです。ストレッチだけではぁはぁ言ってると、リハビリの先生が教えてくれました。
「抗がん剤を入れながらだとしんどいと思います。でも抗がん剤でがん細胞をやっつけ、運動で正常な細胞だけを増やすことができるんです。」

な、なんですと?そんな魔法みたいなことが?!!!( ゚Д゚)衝撃!!
大抵の事は筋肉が解決する系のアレ?
筋肉脳の人達がすぐ口にする、アレ?

またなんか思い出しそうだけどまだ封印しとこう(笑)


リハビリ(トレーニング)ってすごい!この先生には生きるちからになる色んな事を教えて頂きました。
「この先どんな段階でも、あの手この手、打つ手はたくさんあります。医療はすごいスピードで進化しててナナオさんのような珍しい病気でもすごく研究されてます。この先どんな状況でも諦めちゃダメです。色んな患者さんを見てきて、それを信じてくれる人はいい方向へ向かうことが多いと実感してます!」

でもこの時はまだ、この言葉を素直に信じられるほど余裕がなかったです。でも、ずっと頭に残っていました。

そしてこんな事も言ってました。
「がん治療に必要なのは、治療を最後まで続ける体力です。せっかく有効な薬があっても、体力がなければ使えないですから。その体力をリハビリで維持しましょう。がんに立ち向かえる体を作りましょう」

治療の先は長い。私、50歳なのに若年層のがんになったんです(◎_◎;)
若者は骨髄で新しい血液を作る力が強いから、高齢の私は非常に不利なのです。。抗がん剤は骨髄に大きな負担をかけます。主治医はいつも口癖のように言います。

「ナナオさん50歳やからなぁ。。。。。」
「どうしようかなぁ、高齢やしなぁ」
「いや、50代の場合はどうなんやろう。。」
トータル10回ぐらいw
もうしつこい!(笑)毎日言ってる!!😂😂😂
これをずっと聞かされていたので、私的にはもう気持ちは後期高齢者くらいになったのでした。退院したら年金ちょうだい!!!(笑)
50代の症例がほとんどないんだそうで、相当悩んで考えて下さったようです。ありがとうございます。でもナースに一回言いつけました。
先生、高齢高齢しつこいw!って(笑)

そんなに言うから

「ハゲたやんか!!」
(3回目w)

でも、リハビリの効果は高いから早い段階で勧めてくれたんですね。

お守りと、娘がもらってきてくれたヘルプマークが
ずっと私を見守ってくれています。



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