うつ治療再開から半年

2023年夏にうつ治療を再開してから半年が経った。
今の自分の状態を知るためにも、経過を振り返ってみる。

再開当初は不安感と動悸がすごくて、ほとんど眠れなかった。食欲もあまりなかったように思う。薬の副作用で吐き気も若干あった。急遽休学することにしたため、教授にメールやら書類の提出やらでなかなか気が休まらなかったのもある。

再開後1ヶ月くらいから動悸は収まって、副作用も無くなった。気力は以前として無かったけれど、お風呂や歯磨きなんかは少しずつ出来るようになった。週に1,2回はバイトにも出勤していた。

2ヶ月くらい経つと少し体を動かしたくなってきたので、まずは家の掃除をたくさんした。今まで放置していた場所を時間をかけて綺麗にしたり、大量に断捨離をした。このころから手帳にハマって日記や家計簿を付け始めた。気分はずっとグレーって感じだった。気がつくと暗い考えに陥っていたから、どうにか孤独を癒やそうと読書や油絵などいろんな事に手を出していた記憶がある。でもうつで集中力が極端に落ちていたから、読書はあんまりはかどらなかった。

3ヶ月経った頃に実家に戻った。お昼前に起きて、猫とひなたぼっこをして、少しだけ家事を手伝って、ご飯を食べて寝る。まるで老後のような生活が始まった。先のことは考えずにのんびりしようと思って、とにかく穏やかな生活を心がけた。早起き出来るようになるかと思ったけど、長年染みついた夜型生活はそう簡単には直らなかった。でもなんとか午前中には起きられるようになった。気分は3歩進んで2歩下がる、といった感じだった。

4ヶ月と少し経った頃に塾講師のバイトを始めた。小さな塾で、週2回くらいの個別指導。全く収入がないのが不安すぎたのと、前から一度塾講師をやってみたいと思っていたからだ。進学塾ではないためプレッシャーが少ない職場なのが良かったのか、今も続けられている。面接に行く前は死ぬほど怖かったけど、挑戦して良かったと思う。
このころから本がそれなりに読めるようになった。ちゃんと内容が頭に入ってくる感じがして嬉しかったのを覚えている。

そして半年経った今、『やる気』というものがどんなものだったか、少しずつではあるが思い出してきた。いつもエネルギーに満ちあふれているとまでは行かないが、行動する気力が沸いてきたと思う。ただたまーに、2週間に一度くらいはどうしようもない日がある。そういうときは潔く何もしないと決めた。
今でも服薬は続けている。本格的に実家に戻ることにしたので、来月には転院しなければならない。新しい先生とうまくやれるか不安だけど、回復の兆しは見えているはずなので大丈夫だと思いたい。

振り返ると、ずいぶん出来ることが増えたなあと思う。
お風呂もいやいやながら毎日入れるようになったし、食欲も十分ある。本を読んだり、英語の勉強をしたり、遠出もできるようになった。相変わらず人混みに行くとものすごく疲れてしまうけど、これはもう向いてないのだからしょうがない。

日々を過ごしていると自分が何にも進んでないような気がしてしまう。でも、よく見たらちゃんと進んでいる。先ばかり見て、自分がしてきたことや頑張ったことをないがしろにしないようにしたい、そう思った。

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