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皐月廿四日 どくだみ仕事

 初夏の恒例行事、どくだみ仕事の日です。
 越してきたての頃は庭にはびこるどくだみの臭いに胸が悪くなり、憎々しいことこの上なし、と思っていたものですが今では和解できました。
 どくだみと和解せよ。
 和解のきっかけは、試しに作ってみたどくだみチンキの芳しさでした。あの生臭さはどこにいったのやら、ディヒューザーに入れて部屋に置けば空気を浄化するような爽やかな香りを楽しむことができます。
 また、花だけで作るチンキは化粧水の香り付けにぴったり。風呂上がりの応急処置用化粧水は、みんなの味方ハトムギ化粧水に花チンキとグリセリンを混ぜた自家製にしています。ケミカルさ皆無の匂いがいいんですよね。
 というわけで毎年梅雨前、愛らしい花が咲いたのを見計らって、根っこごと収穫です。

白い部分は萼だそうで。花水木なんかと同じですね。

 花はざっとホコリを取る程度に洗っただけで、すぐに50%のアルコール液に漬けます。葉は十分乾燥させてから、度数の高い焼酎につけてエキス抽出します。だいたい一ヶ月ぐらいで出来上がりだそうですが、うちはその辺り適当。最低でも三ヶ月は漬けているような。ま、無事出来上がれば何でもよろしい。

 素敵な自然派生活のようでいて、実は「苦労して駆除するんだから何かに使わなければ気が済まない」という貧乏性の発露で始まった習慣です。このあたり、いかにもなんちゃってだと自分でも思うわけです。


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