見出し画像

皐月廿一日 花の気持ちがわからない

 庭には複数の花樹があります。
 春から初夏の主役は躑躅でして、今年は四月中旬に赤系の花を咲かせる株が順調に開花したのですけど、去年思いっきり咲き狂った白の株はさっぱり。とうとう蕾すらつけませんでした。
 そして、赤は今頃になって返り咲き。
 しかも、一輪だけ。
 ほんともう、彼等の気持ちがわからない。
 古代中国人は年年歳歳花相似たりと詠みましたが、とんでもない。
 年年歳歳花同じからず、です。
 表作/裏作なんて言葉もありますが、年によって全然花の付き方、ひいては庭の表情が違います。
 植物っておもしろいものですね。
 同時に、毎年同じ品質を保つことの難しさを実感し、商業農業者の苦労がほんのわずかですが偲ばれる思いがしています。

「スキ」を押してくださったら人生で役立つ(かもしれない)賢人の名言が出ます。フォローでお勧め本、マガジン追加でお勧めのお菓子が出ます。シェアで明日のランチをご提案。サポート/記事購入でおみくじができます。