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なんちゃっていねい生活 都会に近い田舎に住もう

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関東の小都市・神奈川県横須賀市在住の文筆家が、なんちゃってな「ていねい生活」の日々を綴ります。スキやシェアしてもらうと面白いことがあるかも!
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2023年9月の記事一覧

癸卯葉月 処暑 四国行 夏休み編その2

廿七日午後  宇佐美さんに松山駅まで送っていただき、さあいよいよ旅前半のメインイベントに挑むことになった。  四国の有名観光列車「伊予灘ものがたり」に乗車するのだ!  プチ乗り鉄としては一度は乗っておきたい列車である。詳細は下記をご覧あれ。  ワタクシ、なぜか海の側を走る電車が大好き。  たとえば海の上を走るJR西日本の参宮線や京都丹後鉄道の由良川橋梁、側ぎりぎりを走る三陸鉄道リアス線などなど、“海と鉄道”は最高のごちそう。我が心のふるさとだ。生まれ育ちは大阪内陸部の煤け

癸卯葉月 処暑 四国行 夏休み編その1

廿七日 午前 温泉宿に泊まったら早起きして朝風呂せねば気が済まぬ貧乏性ゆえ今朝も五時起き、開湯時刻にあわせて大浴場へ赴く。他に人もおらぬだろうと思いきや、同じことを考える人が多数いるとみえて、洗い場は夜より盛況。それでも混んでいるというほどでもなく、朝日輝く露天風呂を堪能した。 炎陽の 倒景もおかし 湯の面  今日の午前は宇佐美まことさんのご案内で松山観光……なのであるが、その前にごくプライベートな予定を入れていた。 義理の伯母の墓参りである。色々と事情があって長らく疎遠

癸卯葉月 処暑 四国行 仕事編

廿六日 羽田から一路松山へ。 愛媛県男女参画センター主催の「人生100年時代のウェルエイジングセミナー」で憚りながら講師を申し付かったのだ。 松山在住の小説家・宇佐美まことさんが拙著『死に方がわからない』をセンターの方に紹介くださり、それがご縁となっての仕事だった。 ありがたいばかりである。 とはいえ、私のような無名の物書きの話を聞こうなどという方がいかほどいようかと心配していたのだがお陰様で杞憂におわり、当日は満席となった。 思っていたより年齢層が高かったので、当初予定

癸卯葉月 処暑 綿柎開の間 

廿三日 明後日には四国に経つので直前仕事のラストスパート。 なんとか目処がつきそうだ。 廿四日 午前に〆切のある原稿はすべて送り、昼からは二十六日の講演会の準備に入れた。暑い中お越しいただくのだ。少しでも面白かったと思っていただかないと。 自然の気合も入る。 廿五日 メンテ日。眉と爪を整えに行く。 ひさしぶりにネイルサロンに行き、はじめてジェルネイルをしてみる。 なるほど、これは丈夫だ。自宅でキットを揃えてみてもいいかもしれない。 爪先に 海辺広がる 心地かな

【書評寄稿】鵜飼秀徳『絶滅する「墓」』

 産経新聞に鵜飼秀徳さんの『絶滅する「墓」』の書評を寄稿しました。  タイトルは刺激的ですが、内容はというと……。  下記のリンクからお読みいただけますので、ぜひアクセスしてみてください!

「怪と幽」14号 記事紹介その三

「怪と幽」14号の御紹介、三つ目は寄稿記事と、編集をお手伝いしている各コンテンツについてです。 まずは「お化け友の会ひろば」に寄稿した「坂東玉三郎 泉鏡花抄4作品」です。 今年が泉鏡花生誕150年にあたるということで、坂東玉三郎丈が主演/演出などを務めた泉鏡花作品が、シネマ歌舞伎で一挙上映されます。 期間は10月20日から11月2日までの約2週間。決して長くはないですが、Ⅳ作品をまとめて鑑賞できるのはめったにない機会なので、万障お繰り合わせの上、劇場に足を運ばれるととても幸

「怪と幽」14号 記事紹介その二

「怪と幽」14号 記事紹介二つ目は担当したインタビュー&対談記事の御紹介です。 まずは特集から。 今号は第一特集が「奇想天外 きのこの怪」、第二特集が「幽霊と魔術の英国」ということで、私は後者で織守きょうやさんと河合祥一郎さんの対談、そして東雅夫さん・下楠昌哉さん・中島晶也さん・土方正志さんの英国文芸座談会のまとめをしています。 子供時代や高校生活を英国で送られた織守きょうやさんは先般『英国の幽霊城ミステリー』と題するイギリスの幽霊屋敷ガイドブックを上梓されたばかり、河合祥

「怪と幽」14号 記事紹介その一

「怪と幽」14号では複数の記事を手掛けたり、著者として登場したりしております。 まず、東亮太さんの新刊にして初の怪談集『夜行奇談』の発売を記念する対談企画にお相手としてお呼ばれしました。 どうしてお前が? と思われるかもしれませんが、実は東さんとはお互いが物書きとしてデビューする前からのおばけ仲間なんです。もう20年以上のお付き合いになります。 東さんは主にライトノベル方面で活躍してこられたので、なかなか私サイドから言及する機会はなかったのですが、今回はなんと妖怪&怪談を扱

「怪と幽」14号発売

 8月26日(土)に松山市で行った講演会は無事終了し、その後昨日まで夏休みを取っておりました。  その間に発売されていたのがKADOKAWA発行の「怪と幽」14号。  内容は公式サイトからそのまま引用した以下を御覧ください。  大変盛りだくさんでございますね。  今号の見どころ、そして私が関わったページなどは明日から順次御報告していこうと思います。(私もまだ全部は読めていない)  個人的には坂田靖子さんの「オプション・ハウス」復刻がGJすぎる。