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(第一回)仮想通貨ってそもそも何?わかりにくい話をわかりやすくひも解きます!

こんにちは、金融ブロガーの本郷マサシ(@Daredemo_Unyo)です。

2017年後半から2018年にかけて世間を賑わせた仮想通貨

一時は価格が1000倍近くまで暴騰、一転その後は大暴落。また時にはハッキングによる資産流出、果ては事業者の破綻など‥。芸能人を巻き込んでメディアを騒がした仮想通貨もすっかり鳴りをひそめました。

もう仮想通貨は消滅してしまったのか?いえ!そんなことはありません。

最近では米決済大手PayPalが仮想通貨の売買サービスへの参入を発表。各国中央銀行も、決算手段の効率化が期待できる仮想通貨に注目していますし、利用者保護や金融安定を担保する仕組みづくりの検討をはじめました。

またフェイスブックが仮想通貨「リブラ」の発行を表明したり、中国が「デジタル人民元」を画策したりと、新しい貨幣にまつわる動きが高まりつつあります。

そこで今回は、3部作構成でベールに包まれた仮想通貨を解剖してみます。

NO1の今回は仮想通貨の基本を紹介!貨幣の歴史からさかのぼり、今までの貨幣と仮想通貨の違いについて解説します。あわせて現代における貨幣制度の問題をつまびらかにし、仮想通貨がドル金融支配に与えるインパクトについて考察してみます。

世間の注目は「仮想通貨バブル」と「流出騒ぎ」

2008年、サトシ・ナカモトと称する架空の人物がWEB上で「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」を公表します。この論文が火付け役となり、数人の研究者がビットコインの開発に着手、2009年には初のブロックチェーンが完成しました。仮想通貨の誕生です。

2010年当時、1万BTC(仮想通貨の一種ビットコインの通貨単位)の価値はピザ2枚とされていましたが、その後低迷期を挟みながら緩やかに上昇。

中でも価格に火が付いたのは2017年。この1年だけで価格は10倍の1BTC1.9万ドルに達しました。その後数か月でビットコインバブルが崩壊し価格は1/5まで急落します。

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(引用:GMOコイン)

またビットコインは、流出騒ぎでも物議をかもしました。2014年のマウントゴックス(東京に拠点を置くビットコイン取引所)を舞台にした、100億円を超えるハッキング事件は世間を驚愕させます。その後もビットペイ・ビットスタンプなど流出事件はとまらず、コインチェック事件(被害額580億円)では、サバンナの八木さんをはじめ芸能人も巻き込まれています。

今さら聞けない!そもそも貨幣って何なの?

このように浅い歴史の中でも各所で大きな注目を浴びてきた仮想通貨。スキャンダルやバブル騒ぎなどが先行する仮想通貨ですが、そもそも仮想通貨とは何でしょうか。

ここは皆さんご存知の通り、仮想通貨も1万円札や100ドル札と同じ貨幣の仲間です。ではそもそも貨幣は何のためにあるのでしょう。

わたしたちは貨幣で給料を受け取り、ドラッグストアやスーパーで買い物するときも貨幣を使います。最近は「キャッシュレス」も普及していますが、キャッシュレスも「円」を単位としている時点で貨幣制度に支えられているのです。

つまり貨幣は、現代にはなくてはならない決済手段。

仮想通貨も投機の対象としてばかり注目されていますが、通貨ですので決済手段としての側面も備えているのです。決済できなければもちろん価値もないのですが‥(笑)

政府が発行しない通貨「仮想通貨」

通常の通貨、例えばUSドルはアメリカ合衆国、円は日本国、元は中華人民共和国が発行する通貨ですよね。

一方で仮想通貨の発行は、国家に縛られません。というより仮想通貨はブロックチェーン上に存在するだけで、どこかが実際に発行するものではありません。それだけに各国金融当局の中には、仮想通貨を警戒する動きが少なくないのです。

ブロックチェーンが仮想通貨の価値を保証する?

かつての貨幣は金・銀・銅でできており、貨幣そのものに価値がありました。では、現代の1万円札はなにゆえに1万円の価値があるのでしょう?

1万円は、政府や日銀が1万円の価値があると認めるから1万円の価値があるのです。つまり国家が保証しているから1万円の価値があるのです。例えばベネズエラのように国家が崩壊すると、その国の貨幣は紙くずになってしまうように。

一方、仮想通貨はブロックチェーン上に存在する取引によって価値が保証されます。ブロックチェーンとは銀行で言う台帳のようなもので、通常であれば預金者と銀行しか扱うことの出来ない台帳を、ネットワーク上で多数のユーザーが共有、閲覧、そして使用することが出来ます。

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(引用:FUTURE STRIDE)

大まか過ぎてイメージが付かないかもしれませんが、このブロックチェーンにより、お互いが監視し合う不正が起こりにくいベースを作ることができ、かつネットワーク上で分散管理することで、一般の銀行の様に一つの中央サーバーで取引を管理するリスクを軽減することが出来るというものです。

(引用:FUTURE STRIDE)

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こういったセキュリティ面、そして国家に縛られない自由な取引ができることで仮想通貨はその価値を生んでいるのです。

今までの常識を飛び越えた貨幣「仮想通貨」。次回はその革新性について紹介します。

次回へつづく。

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