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こんにちは、金融ブロガーの本郷マサシです。

最近、スマホやパソコンを通じて株式投資デビューする人が増えましたね!

ネット証券大手4社の新規口座開設数は3月だけで50万を超えたとか。テレワークで時間が増えたうえに、コロナショックによる株安を絶好の機会とみた新参組が増えたようです。

もしかしたら、この記事を読まれている皆さんも、デビューを果たした1人かもしれませんね。

さて、株式投資といえば「株価値上がりで儲ける」ことばかりに目がむきがちですが、株式投資のリターンは、売買によるキャピタルゲインと、もう1つ、配当などによるインカムゲインがあります。

上下動を繰り返す株価とは違い、配当は安定した現金収入を期待することができます。(もちろんリスクはありますが)

今回の記事では、高配当株の魅力、指標の読み方、取引する上での注意点の解説を通じて、有望な高配当株の探し方をご紹介します!

投資の神様も着目する高配当

先週8月31日「投資の神様」ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのリリースに、東京マーケットは色めき立ちました。​

同社は総合商社社(三井・三菱・住友・伊藤忠・丸紅)の株式を5%超取得、将来的には10%まで引き上げる可能性もあるようです。これにより、それまで冴えなかった商社株価は1週間で7-10%前後の上昇を見せました。

バフェットが目をつけた理由の1つが、商社株の高配当ぶりです。

ちなみに、東証1部全体の平均配当利回りは2.4%。これに対し大手商社株は一番低い伊藤忠でも3%台、三菱や住友は5%台に達します。

銀行に預けても金利が0.1%もつかない時代に、5%台は大きな魅力です。

安定した高い配当利回りは、株価の下支えとしても働きます。株価の変動を示すヒストリカルボラティリティも、伊藤忠の19%を筆頭として、東証1部平均(35%)を下回り、株価の安定ぶりを示しています。

基本中のキホン:配当利回り・配当性向・DOEの意味

ただし、配当利回りが高い銘柄に飛びつくのは危険です。ここでは、有望な配当銘柄探索に役立つ3つの指標について解説します。

【株価に対する配当金の割合が、配当利回り】
配当利回りは、以下の算式により計算されます。

<算式>
配当利回り=年間配当額÷株価

配当額には、来期の配当予想額(会社発表または市場予測)が使われます。

一般的に、商社・金融・自動車などの成熟業種は株価が割安に放置されていることもあり、配当利回りが高めです。

ちなみに東証1部の平均配当利回りは15年ほど前まで1%を切る水準でした。現在はどの企業も株主重視の姿勢を強めているせいか、最近は2.4%まで高まっています。

【企業の還元姿勢を示す配当性向】
企業が稼いだ利益の使い道は、

①成長の減資としてため込んでおく
②配当で株主に還元する

この2つに分かれます。利益のうち配当に充てた割合が配当性向です。

日本の場合、配当方針として3割前半の配当性向を目安としている企業が多いようです。アメリカの場合は5割台が平均的な水準で、日本企業より株主還元に熱心なようです。

【採用する企業が増えつつあるDOE】
DOE(自己資本配当率)とは、自己資本に占める配当の比率、つまり会社の蓄えの中から何%を配当に充てるかを示す、最近注目されている指標です。

配当の目安としては配当性向を指標としている企業が圧倒的ですが、どうしても利益増減によってぶれがちです。そこで最近は、配当性向にDOEを配当目安とする企業が徐々に増えています。

例えば横川電機の場合、当期利益は毎年上下動を繰り返していますが、配当額は10年以上7.5円で安定しています。

まとめ:配当利回りが高いだけで手を出さない!有望高配当株の見分け方

既出の配当利回りは、現在の利回りに過ぎず、将来を保証したものではありません。可能であれば毎年増配を続けている銘柄を選びたいし、最低でも減配リスクの高い銘柄は避けなければいけません。

そこで、会社が公開している有価証券報告書(ネットで閲覧可)を利用します。有価証券報告書には、配当支払い額の推移が記載されていて、過去に大きな減配をしたか、又は増配トレンドにあるかなどがわかり、会社のスタンスを掴むこともできます。

※コロナ下にあって業績を落としている中でも、配当を維持している銘柄は要注目です!

もう1つ、配当性向が高すぎる銘柄も要注意です。なぜなら、配当余力がない状態なので、業績が落ち込んだ時に減配のリスクが高いのです。

例えば、超高配当銘柄で有名なキャノン。平常時でも配当利回りが60%以上、100%を超える年度もありました。今年は業績低迷によりさすがに増配を維持できなくなり、50%の中間配当減額を発表しています。

インカムゲインが魅力的な高配当銘柄ですが、最初から有望株を見出すのには眼力が必要です。少額で経験を積みつつ、発掘スキルを養いましょう。

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