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あなたの資産このままで大丈夫?アメリカ社会に学ぶ資産運用の必要性

はじめまして!

元銀行員で総合金融サイト「マネしたい!だれでも資産運用」を運用する本郷マサシ、40歳です。

これからnoteでも、資産運用、経済トピック、ライフスタイルなど、最新のトレンドを織り込みつつご紹介していきます。他にはない斬新な切り口で「ササる情報」をお届けしますので、ぜひお楽しみに。

さて、初回の今回は、実はあまり知られていない「アメリカ人家庭の投資事情」をご紹介します。

ここ日本でも近年「貯蓄から投資へ」が叫ばれていますが、一足(二足?)早く投資にシフトしたアメリカ人社会では、どんな恩恵がもたらされているんでしょうか。


◆この20年間でアメリカ人家庭の金融資産は3倍以上◆
資産運用でアメリカ人家庭のフトコロはどれだけ暖かくなったのでしょうか。金融庁のレポート(2017年)によると、アメリカ人家庭の金融資産は20年間で3.11倍に増えました。このうち2.33倍が運用リターンによる恩恵だそう。

このリターンをもたらした最大の要因は、好調な証券市況にあります。

アメリカ人の金融資産は株・投資信託などのリスク資産の占めるウエイトが約半分を占め、相場の影響を大きく受けます。NYダウはITバブル崩壊など数々のダウンサイドを乗り越え、力強く上昇し、1989年からの30年間で10倍以上に膨れ上がりました。

また、DC(確定拠出年金)の拡充も、インフラ面で個人の投資を支えてきました。政府は個人退職口座(IRA)や401kなどの税制優遇措置を整備し、国民の資産を投資へシフトするよう促したんです。

分厚い金融資産は、家計に潤いを与えます。
アメリカでは家計収入の実に1/4が資産運用益によってもたらされている。

株価上昇で家計の金融資産は厚みを増し、さらにマーケットへマネーを流し込む…こうした良循環がずっと続いてきたんですね。


◆失われた20年?元気のない日本◆
一方、日本はどうでしょう?
同じ20年間で日本の個人金融資産は1.47倍にしか増えていません。このうちリターンによる恩恵はこのうちリターンによる恩恵はわずか1.15倍

最も足を引っ張ったのは株価の低迷です。バブル時は度外視するにしても、たとえばバブル前夜1987年の日経平均が21,564円で30年以上たっても23,656円(2019年)ですから、ほとんど横ばいです。

株価が上がらないと、どうしても「貯蓄志向」が強くなってしまいます。
日本の場合、個人金融資産に占める預金等の割合は実に8割です。今の超低金利ではほとんどリターンをもたらさない貯蓄が80%も占めているんです。

「少額で始められる資産運用ロボアド」で知られるウエルスナビ柴山社長。奥さんはアメリカ人なのですが、ある日、奥さんから実家の資産運用についてアドバイスしてほしいと頼まれ、柴山さんは驚きました。元公務員にすぎないご両親の資産は、数億円に達していたのです。

「僕の実家も中流家庭なのに違い過ぎだろ‥」この時のショックが、柴山さんに資産運用ビジネスの起業を思い立たせたとされてます。

それでも変化の兆しが…
では日米の金融格差は、この先も縮まることがないんでしょうか。決して、そんなわけはない、とマサシは考えます!

例えば、リターンの1つである配当。
上場企業の配当利回りは2000年の1%足らずから2.5%に向上しました。時代の流れで、企業も株主への利益還元を重視するようになってきたのです。
少しずつですが、変化の兆しは少しずつ現れ、「投資」の魅力は高まりつつあります。

◆アメリカ社会のレジリエンスはすごい◆
ここでアメリカに話を戻しましょう。
実は、アメリカの中流家庭では、もう何10年も給料が増えてないんです。

にもかかわらず、アメリカ社会の消費力は世界一で、GDPの70%を個人消費が占めているんですね(日本は50%)。

増えない給料と世界経済をけん引する個人消費‥
このギャップを埋めてきたのが、分厚い金融資産と高いリターンがなんですよね。

ところが…最近コロナショックで雲行きが怪しくなりました。ダウは最高値の29,568円から3月中旬には18,217円までに急落、個人金融資産の1/3が吹き飛んだ計算です。

しかし、アメリカはレジリエンス(逆境からの回復力)が強い社会です。リーマンショックのときも、比較的短期間で切り抜けてきました。

500万ドル近くするようなピックアップトラックが飛ぶように売れ、サンクスギビングデー(感謝祭)やクリスマスシーズンにはターゲットやウォルマートに人気商品を求める客が殺到する‥

そんな日常に戻るのも、それほど遠くないのでは‥とマサシは思うのです。

そして日本!
コロナショックで個人投資家が離れて行ってしまうかと思えば、どうやらそうでもない動きがあるようですね。

日経平均が不安定な動きを続ける中で、2月・3月にはネット証券の新規口座開設が急増しました。株安をチャンスと見る「投資家デビュー」が少なくないのです。つみたてNISAで投資を始める若い世代も着実に増え、日本人の投資に対するマインドは変化しています。

投資家から流れる分厚いマネーが企業の成長を支え、
さらにはマーケットに活気を与え、結果として投資家にリターンがもたらされる…

まだまだ課題の多い日本の投資市場ですが、好循環は着実に回りつつあるのではないでしょうか。

つづく。



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