見出し画像

#15 純ジャパがCFA®(米国証券アナリスト)に合格した勉強法

こんにちは!
記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日はテーマは、金融業界の難関資格であるCFA®に合格した際の勉強法について紹介します。
CFA®はChartered Financial Analystの略称で、金融業界で広く認知された、グローバルに通用する米国の証券アナリスト資格です。

外資系金融機関の求人では、CFA資格はMBA卒業と同列に語られることもあるくらいなので、金融業界でグローバルに活躍したい方には、是非とも取得を目指して頂きたいです。


試験概要

CFA試験はLeve1、2、3の3段階の試験となっており、Level1は年4回、Level2、3は年2回、世界中のテストセンターでCBT形式(コンピューター・ベース)で試験が実施されています。
日本では東京と大阪のテストセンターで受験することが出来ます。

Level1とLevel2は全て選択式(3択)の問題で構成されており、Level3は選択式(3択)の問題が50%、記述式の問題が50%で構成されています。

各Levelの全世界の合格率は40%程度ありますが、試験は全て英語で出題され、Level3では記述式の問題があることも影響して、日本の資格保有者数は約1,800人しかおらず、英語が苦手な日本人にとっては合格するのが非常に難しい資格です。

私の受験履歴

私は社会人3年目の2019年8月にCFAの試験勉強を開始しました。
私は海外生活の経験が無い所謂「純ジャパ」で、当時はTOEIC900点に到達し、CMA(日本証券アナリスト)二次試験に合格したばかりの頃でした。

Level1は2019年12月試験で一発合格、Level2は2020年6月試験の受験を予定していたところ、コロナ禍で試験が延期となり、準備期間を十分に確保できたことで2020年12月試験も一発で合格しました。

そこまでは順調だったのですが、Level3は2021年6月試験を受験して不合格となりました。敗因は記述問題に対する演習不足で試験に臨んだことでした。
リベンジとなった2022年12月試験では、前回の反省を生かして記述問題を徹底的に対策したことで、無事にLevel3も合格することが出来ました。

使用教材

全てのLevelについて、私はTACのDVD対策講座を使用しました。
TACの対策講座は、CFA対策の鉄板教材であるKaplan Schweserの教材一式と、TACオリジナルの教材であるTACサブテキストで構成されており、具体的には以下の教材が含まれていました。

・SchweserNotes(教科書)
・Schwer Quicksheet(教科書のまとめシート)
・Schweser Mock Exam1~4(模擬試験)
・Schweser Topic Quiz(問題集)
・TACサブテキスト(SchweserNotesの日本語翻訳テキスト)

このうち、試験勉強では後述するように、TACサブテキストとSchwer Quicksheet、Schweser Topic Quizを主に使っていました。
私がTACの対策講座を受講したのは、CFA試験対策上、TACサブテキストを使って母国語である日本語で勉強した方が、知識を効率的に習得することが出来ると判断したためです。

Level別の勉強法と勉強時間

Level1対策

Level1はCMA(日本証券アナリスト)を英語に置き換えたようなレベルになっており、CMAに合格している方であれば内容自体は難しくないはずです。

勉強の進め方としては、TACサブテキストで内容を一通り押さえた上で、Topic Quizで問題を解いて知識を定着させるように努めました。
そして、全科目の問題を解き終えたタイミングで、Mock Examを受験して本番の試験形式を把握するとともに、知識の定着度を点検して、間違えた問題が多かった科目を中心にTACサブテキストに戻って復習するようにしました。

Level1は2019年8月に試験対策を開始して、同年12月までに合計200時間ほど勉強して合格しました。

Level2対策

Level2は、Level1と同じく選択式の問題が出題されますが、Level 1よりも膨大な範囲、かつ深い内容を扱うために難易度が一気に上がります。
とりわけ、Fixed Income(債券)、Derivatives(デリバティブ)、Quantitative Methods(計量分析)の3科目は複雑な内容であることに加えて、暗記しなければならない公式も多いため、普段から仕事で債券や先物・オプションに触れている人以外には取っ付きにくいでした。

そんなLevel2の対策で活躍したのがSchweser Quicksheetです。QuicksheetはSchweserNotesの内容と公式を6ページにまとめたシートになっているのですが、TACサブテキストを読んでQuicksheetに記載されている内容・公式を肉付けするように努めました。最終的には、Quicksheetを確認したら、それに関連するTACサブテキストの内容を思い出せるまでやり込みました。

上記対策の結果、試験本番で全科目の全ての問題で自信を持って回答できるレベルに至ったので、Quicksheetを完全に理解・暗記すれば、Level2に合格する上での必要十分な知識を得ることが出来ると考えています。

Level2は2020年2月に試験対策を開始して、同年12月までに合計400時間ほど勉強して合格しました。

Level3対策

Level3の初回受験時は、Level2での成功体験を踏まえて、QuicksheetとTACサブテキストを中心に勉強していました。
Level3の半分を占める記述問題の対策は、Mock Examを一通り解くだけで精一杯で、PCで英語をタイピングすることにも慣れない状態で試験本番に臨みましたが、時間切れで全ての問題を解き切ることも出来ずに惨敗しました。

そこで2回目の受験時は、Mock Examの記述問題を解き、解答を読み込んだ上で、PCを使って解答と同じ内容を自分の英語でアウトプットするトレーニングを集中的に行いました。
このトレーニングにより、金融専門用語を英語で表現する方法を覚えるとともに、PCで英語をタイピングすることに慣れることが出来ました。また、副次的な効果として、記述問題対策のためにアウトプット中心の勉強に切り替えたことで、各科目の知識を再整理することが出来たため、選択式の問題の対策にも役立ちました。

結果、2回目の試験本番では全ての記述問題を余力を持って解き切ることが出来たので、Level3ではアウトプット中心に試験対策することが有効だと考えます。

Level3は2020年2月に試験対策を開始して、同年12月までに合計600時間ほど勉強して合格しました。
初回受験で不合格になってからは、平日の仕事終わりに毎日オフィス近くのカフェに篭ってQuicksheetとTACサブテキストの内容を復習し、休日はPCを使って上述した記述問題対策を集中的に行いました。

終わりに

私はCFA試験合格後、LinkedIn経由で外資系企業のポジションをエージェントから紹介される機会が明確に増えました。また、英国への海外駐在の機会を会社から与えて貰えたのも、CFAに合格して英語人材としての希少性を高めたことが少なからず影響したと考えています。

今回の記事を参考にして、一人でも多くの方がCFA試験に挑戦して、最終的に合格を勝ち取って頂けることを祈っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
もし私の記事を気に入っていただけたら、
スキやフォローしていただけますと励みになります!
どうぞよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?