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なぜあなたは自分の英語に自信がないのか

こんにちは!
MONEY ENGLISH コーチ&文法講師のKazukiです!
 
関東は梅雨も開けて、ここから本格的に夏が始まりますね!
夏といえば、皆さんは海派ですか?山派ですか?
私は圧倒的山派です!
(夏に限らず、年中山派ですが、、)

さて、そんな話しはさておき
私も含め日本人はよく「私の英語なんて、、」と口にします。
謙虚なのは悪いことではないですが、自分の英語に自信を持てないことが
間接的に日本人を英語から遠ざけてしまっていることに繋がっているのではないかと考えています。(中々根が深い問題な気がします・・・)
 
英語を学んでいく過程において、
ある程度自信を持って英語学習に臨むことはすごく大事です。

なぜなら、
自己を肯定してあげることは学習を進める推進力になる
話せなくて毎回落ち込むことがなくなる
自信があれば、道端の外国人に話しかける勇気も生まれる

 
自信を持てと言われて、すぐマインドを変えることは難しいですが
せめて、英語力が足りないという状態を許容できることが大事です。

そこで、今日は皆さんの不安や自信の無さを生み出してしまう原因を知ってもらい、正しい認識を持つことを通して、ポジティブな気持ちで英語学習を円滑に進めていけるようになれば幸いです。
 

はじめに


英文を読めない・聞けない・書けない・話せないという4技能において、自分の期待するクオリティで英語を処理できない。

ということが自信の無さを生み出します。
特に、実際の会話等で全然英語を聞き取れない・話せないという体験は強烈に脳に刻まれ、

”私の英語のレベルは低いな・・・”
”勉強しているけど、全然できるようにならない!”

といった思考に陥ってしまいます。

その結果、”できない”という理由から
英語を話すところからどんどん遠ざかってしまって、アウトプットが疎かになる。
そして、非効率な英語学習になってしまう。
という悪循環を生み出します。

この悪循環を断ち切るために大切なのが、

自分の期待するクオリティをどこにおくか

今の現状を正しく認識した上で、なぜそれが苦手なのか分析し、許容できるか

です。

現実的な目標をしっかり定めた上で、自分を認めてあげることが重要です。

上記の2つをさらに細分化したものが、下記の4つの分類で説明されています。

英語ネイティブを目指すべき目標においてしまう
英語が話せないこと≠トピックについて知識がない
謙虚すぎる
フィードバックの不足

これを全て読み終わった頃には、あなたが心がスーッと軽くなっているはず。

自分の期待するクオリティをどこにおくか


この章では、正しい目標設定に関して説明していきます。

英語ネイティブを目指すべき目標においてしまう


(1)流暢さ
(2)完璧さ
(3)表現の豊かさ

の3点でとかくネイティブ並みを目指しがちなので、それぞれどの程度を目指すと良いかを正しく理解することで、自信を失うことなく英語学習に臨むことができます。

流暢さ

「洋画や洋ドラマのような」流暢な英語を話すことを無意識に目指している人がいますが、これは非現実的な目標です。
 
言語学習は、一朝一夕で身に付くものではありません。
ネイティブスピーカーでも、自身の母国語を習得するのに何年もの時間を要します。

毎日を数年間続けたネイティブに1日数時間の勉強を何年かしたくらいの英語学習者が到底追いつけるはずがないのは理解に容易いですよね。
 
スピーキングの指標を測るのに、WPM(Word per minutes)という指標で確認しましょう。
1分間でどれだけの単語を話したかですね!
 
非ネイティブの現実的な目標は、
150WPMもあれば十分だと思います!
 
100WPM /150WPM /200WPMのそれぞれの速さを聞いてみて、
目標のスピードイメージを明確にしましょう。
 
100WPM

150WPM


200WPM

 
完璧さ
ネイティブスピーカーでさえ普通に間違いを犯します。
彼らはそのミスが埋もれてしまうくらい話す&そもそも意思疎通が円滑にできているので、気にしません。
 
なぜ、日本人の英語学習者は英語に完璧さを求めてしまうかというと
今まで受けてきた英語教育が全てそうだったからですね。
 
単語や文法の誤りは、テストであからさまに間違いとされる。
1点を争う受験を終えて、今度社会人になるとTOEICが待ち受けている。
文法問題や細かいニュアンスによって不正解になったり正解になったりするという世界に飛び込む。

この一連の流れを経て、英語は間違ってはいけないというマインドが養成される。
 
もう一つ問題なのは、実際に英語を使う場が極端に少ないこと。
ここまでで英語でコミュニケーションをたくさん取る経験をしていると、完璧マインドがある程度緩和されて、間違いを許容しながらアウトプットできる素地ができる。
出川イングリッシュまで行かなくても、彼のメンタルは見習うべきです。
 
誤りが悪とされる・アウトプットの場が少なすぎるというダブルパンチで
日本人英語学習者の英語肯定感は地に落ち、自信を持てなくなります。

 
正しい英語を追求することは理想的ですが、それは必ずしも現実的な目標ではありません。
日本人には上記のような理由から、間違った英語に異様に敏感な人が多いです。
 
英語を学ぶ目標は、意思疎通をすることであり、完璧にかっこいい英語を話すことではありません。(1種の動機にはなるかもしれませんが、完璧に話せたらいいな~くらいの気持ちでいましょう)
 

表現の豊かさ

我々とネイティブとのそもそもの語彙力の違いを認識する必要があります。
 
ネイティブの語彙数は2~3万語ともいわれます。
 
我々の語彙数はばらつきがあるので何とも言えませんが、
TOEIC満点に必要な語彙数が13000語程度とされています。
この数字を見ると、13000語に達している人は恐らく英語学習者の中でも1%もいないことがわかりますね。
 
さらに、我々が会話で使える語彙に関してはもっと少ないです。
大体2000~3000語でしょう。
 
そもそもの語彙数が大きく違うので、ネイティブの様に色んな表現を自在に使えるようになりたいと思うのは、大分ハードルが高いですよね。。。
 
ただでさえアウトプットの少ない我々が新しい言葉をつかえるようになるには、時間がかかりますし、骨が折れます。

そこで、、
第二言語として、英語を使っている人の語彙レベルを参考にしましょう。
 
Ruri Ohama
TurkishとJapaneseのハーフの方です。
私もたまに聞き流しに使っています。


Atsueigo
私の師匠でもある、Atsuさん。
私と同じ北海道出身で、英語をたくさん勉強してオーストラリアの一流企業に就職➙現在は英語教材出版やYoutube英語のコンテンツを投稿しています。
今でもたまに見て、良い表現はAtsuさんの動画から盗んでいます。笑


彼らが使う表現を真似するとそのレベルに効率よく達することができると思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここからは、ちょっと脱線しますが、、

ちなみに、私は英語を話す時に人格が変わります。
ストレートな物言いになり、若干アグレッシブになります。

今思えば、アメリカにいた頃にネイティブに囲まれた環境で生活していた中で、性格を変えることが自分が生き残る術だったのかなーと思ったりしています。
 
英語環境で生き残るためなのか、周りがそうだったから自然とそういう話し方になったのかわかりませんが、気付いたら「日本語モード」、「英語モード」の2つを自然に使い分けていました。
 
何でも真似てみることは英語上達の近道でもあるので、理由はどうあれ
ネイティブや既にかなり高いレベルの第二言語話者と似たような話し方を身に付けるのは悪いことではないかと思います。


今の現状を正しく認識した上で、なぜそれが苦手なのか分析し、許容できるか


ここからは、上段で述べてきた現実的な目標に届かないのは何故なのか正しく認識するために必要な情報を述べています。

英語が話せないこと≠トピックについて知識がない


 
日本の英語学習者の多くが陥るトラップの一つは、自分が英語を「話せない」と思い込むこと。しかし、よく考えてみると、その背後には言語の問題よりも、トピックについて十分な知識がないという問題があったりします。

英語を学ぶときには様々なトピックに関するディスカッション等を通して、自分の考えを述べる練習をしたりしますが、そもそもそのトピックに関する知識が薄いと母国語であっても難しいです。

そういう場合は英語力不足ではなく、単なる知識不足です。

例えば、核融合炉の未来に関してあなたの私見を述べてください。
と言われても、核融合・・・?となりますよね。

これは極端な例ですが、背景知識がないと話せることが無いのは母国語でも第二言語でも同じですよね。
 
とはいえ、英語を話しているとそんな場面に出くわすことがありますよね。

そんな時は、母国語だとなんと言うかを再現すれば良いです。

あまり興味のないトピックの時は、日本語ならどういう会話をしますか?

私なら、
面白そうだね!今度調べてみようかな!
それはどういうものなの?
あなたはどう思うの?

という様に、流したり、質問したりします。
 
言葉につまってしまうからと言って、必ずしもあなたの英語がダメなわけではありません。


謙虚すぎる


日本文化は謙虚さを重視しますが、これが英語学習において自信を削いでいる気がします。自己評価を過小評価し、自分の能力を認めない傾向は、自信を損なうことに繋がり、最終的にアウトプットの機会を逃してしまうことになる。

一見、そんなこと、、、と思われるかもしれないが結構大事なこと。
 
オンラインでもオフラインでも、英語学習者が英会話をする時は自分がたくさん話すようにすることがすごく大事です。

講師の話を聞いているだけであれば、リスニング教材を聞いているのと変わりません。聞き上手なのは悪いことではありませんが、アウトプットの練習をする時は自分がどれだけ英語を話すかが肝です。
 
これは私のイメージかもしれませんが、英語圏の人たちはおしゃべりがすごく多いです。
聞いてもいないことをずっと話していたり、俺が俺が!という気質が強い傾向にある気がします。英語を話すということはそういう人たちとも渡り合っていく必要があります。

そういう意味でも、自分の英語に謙虚になりすぎず、ある程度自信を持って、会話をリードするくらいの気持ちで臨むことが必要です。
 
なので、
コニチワ
アリガトゴザイマス
しか知らないけど、
「日本語喋れるよ!」と言ってくる外人くらいの気持ちで、英語学習に臨めると気持ち的に楽になりますし、日本人に一番足りていないアウトプットの機会を逃さずに済むでしょう。
 
謙虚になりすぎず、自分を認めてあげる楽観的な思考が大切です。
 

フィードバックの不足


英語学習者が自分の英語力に自信を持てない原因の一つは、適切なフィードバックが得られないことです。

今まで述べてきた、非ネイティブの適切な目指すべき目標レベルがなんとなくわかってきたら、第三者や資格試験を受験し、定期的にフィードバックをもらえると良いでしょう。

自分の現在地と目標までの距離を把握しておくことは、“英語ができない・・“というような抽象的で余計な不安を持たなくなることに繋がります。
 
資格試験でいうと、基本的には毎月受ける必要はありません。
モチベーション維持のために頻繁に受けている人がいるかもしれませんが、現在地を確認するという意味では、数ヶ月おきに確認できれば十分です。
(中々点数が伸びず、毎月落ち込んでしまう人もいるかと思うので、、) 


また、第三者からのフィードバックは自分の苦手を明確にしてくれます。
〇〇が足りていないから、この技能が弱い”
という様に弱点を分析できると
もし自分の英語力がまだ目標から遠くても自信を失うことはなくなる
でしょう。 

まとめ


 
英語習得は確かに難しい挑戦ですが、それは克服不可能なものではありません。
不安を抱えながら英語学習をしないためには

現実的な目標設定を行う
現在地を正しく認識する
卑屈になりすぎない
フィードバックを活用する

ことが重要です。
また、英語学習の目的は

完璧で流暢な英語を追求することではなく、
英語でコミュニケーションをとれるようになるため

だと認識を改める必要があると思います。
 
言語学習は長期的なプロセスであることを忘れずに。
誰もが自分のペースで学ぶので、他人と自分を比較するのではなく、自分自身の進歩を評価してあげましょう。

目標からどれだけ遠くにいると感じても、正しく現在地を認識し、自信を持って一歩一歩進んでいけば、確実に目標に近づいていきます。

自分とイーロン・マスクの資産を比較して、落ち込むことは中々ないですよね。
”これだけ差があって当たり前なんだ”
と一種の諦めが生まれると人は穏やかな気持になれます。笑

英語習得は時間がかかるので、自分が費やした時間なんかじゃまだまだ足りなくて当たり前だよね~という気持ちで英語学習に向かっていけるともう少し楽に英語に向き合えるのではないでしょうか?

この記事が皆さんの英語学習の悩みを晴らす一助になれば大変光栄に思います。

英語学習は全然難しくないです!

いつも生徒さんに言っていますが
難しいのは

正しく効率の良い方法で学習を継続していくモチベーションを保つこと

だけです!

英語を身に付けて、その努力と時間をマネーに!

MONEY ENGLISH コーチ 
Kazuki


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それでは、また次回の記事で皆さまに会えることを心より楽しみにしています。

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