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【発音学習は後回し?!】プロ英語コーチが語る、発音学習の重要性

皆さんこんにちは!
MONEY ENGLISHコーチ&文法講師のKazukiです!
 
今日は“発音について”です!
 
発音はネイティブレベルを目指すべきかどうかという議論は英語学習者の中でもいまだに意見が分かれています。
 
・ジャパングリッシュも嫌だけど、ネイティブみたいな発音を目指すとなると大変そう。。
・発音って自分でわからないから、いまいちできているかどうかわからない。。
・どうせなら綺麗に発音したいけど、学習方法がわからない。。
・そもそも発音って学習する必要あるの?
 
こんな質問をよく聞きます。
 
そこで今日は、発音はどのレベルまでを目指すといいのか、またどのように発音を学ぶかをお伝えしていきます!

発音学習が必要なのかどうか


 
まずここからお話する必要があります。
結論から言うと必要です。
 
理由は大きく分けて2つ

・相手に伝わらなければ意味がない

・発音できる=聞き取れる

相手に伝わらなければ意味がない


まず、スピーキングにおいて発音とは、“相手に届ける方法“です!
どれだけ良いセンテンスを作れても、相手に伝わらなければ意味がありません。
なので、最低限相手がこちらの言っていることを理解できる発音を目指す必要があるということです。
 
聞き取りにくい発音ということで言うと、日本でもたくさんの方言がありますよね。
地方のクセの強い方言は、標準語を話す人からすると相当に理解しにくいです。
 
方言が悪いということではなく、単純に相手に伝わるスピーキングをするという点から考えるとあまり好ましくないということです。
 
なので、英語の発音もせめて相手に伝わるクオリティを目指す必要がありますよね。


“発音できる=聞き取れる”


 
これに関してもよく言われていることで、同じ音で発音できればその音を聞き取れるようになるというものです。

同じ音で発音できることは、頭で一度その音を正しく認識できているからこそ為せる技なのです。
 
もう少し噛み砕いて説明すると、
例えば急に特定のドレミ音を聞かされたら、瞬時にどの音かわかりますか?

絶対音感が無い限りは、恐らくできない人が多いかと思います。
それか、ドから辿っていって聞かされた音と同じ音にいきついたところで初めて判断できます。(これを相対音感と呼びます)

実際にやってみましょう!

答えは、

         ・
         ・
         ・
         ・
         ・
         ・
         ・

「ファ」でした。

それでは、ファの音を何回か聞いて真似してみてください!

そして、もう一度聞くと「ファ」と認識できるはず。

ファの音を正しく出すことができると、ファの音を正しく認識できます。
(発音せずともそのまま耳に残っている音で判断することもできますが、耳から入った音を短期記憶で覚えているだけなので、期間を空けて聞くとまたわからなくなります。長期記憶に留めるには、真似して発音が一番効果的です。)
 
つまり、何度も正しい音で発音できてこそ、聞き取れるようになる んですね。
だから、英語のリスニングには発音学習が必要なんです。
 
以上2つの理由から、発音学習は必要だということがわかって頂いたと思います。
 
それではここからは、
「発音はどのレベルまで目指すべきか」
「どのように推奨レベルの発音を身に付けられるか」
という本題に入っていきます。 
 

発音はどのレベルまで目指すべきか


これは私の中では明確に答えがあります。
それは、
「ネイティブ並みを目指す必要はないけど、相手に伝わる発音をしようね」
ということです。
 
先程の発音学習の要・不要の話にも関わってくるのですが、英語も一言語なので相手とコミューケーションを図るために存在するものです。
相手に伝わらなければ意味がありません。
 
そこで、疑問が湧きます。
 
ネイティブ並みを目指さなくても良いのはわかったけど、じゃあ相手に伝わる発音ってなんなのか?
ということですね。
 
正直言うと、数値化できるような明確な基準はありませんが、こういう風に英語話者は音を取っているという事実があるので、そこを一つの基準としてお話していきます。

2つのアクセント

英語話者がリスニングをするときは、以下の2つアクセントを元に何の単語が話されているのか、どんな内容が話されているのか判断します。

単語のアクセント
・文章中のアクセント

この2つのアクセントをマスターできると、”相手に伝わる発音ができる”ということです!
それぞれ見ていきましょう!

 単語のアクセント


単語のアクセントはなんとなくイメージが湧くと思います。
英単語には必ずアクセントがあります。
日本語にはありません。

なので、英語話者が「私は」という日本語を発音するときには
「ワタァ⤴シハ⤴」のような感じで、"ワタシ"、"ハ"という2単語にそれぞれアクセントを付けて強調して発音します。
 
逆に言うと、アクセント位置以外は割と適当に発音されます。
 
例えば、“probably“という単語
[prάbəbli]
発音記号はこんな感じで、最初の”o”にアクセントがあることがわかりますね。(アポストロフィがついている箇所がアクセント位置です。)
それでは、音声を聞いてみましょう! 

まず、”o”が強調されているのはわかりますね!

注目すべきは、それ以外の発音は意外と適当に発音されているということです。

プロォ⤴bリィ のような感じですかね??
 
なので、単語の発音で目指すべきはアクセント位置の発音をある程度クリアに正しく発音することです。
 

文章中のアクセント


次に、文章中のアクセントに関して、
英語の文章中では強調される単語があります。

I feel like I should stand up and, like, throw my chair.
という文章を聞いてみましょう!

 
どこが強調されているかわかりましたか?
 
I feel like I should “stand up” and, like, “throw” my “chair”.
(立ち上がってイスを投げたい気分だわ。)

会話の中で意味の核を担うもの、特に動詞や目的語等は文章の意味を作るものなので自然と強調されます。
(話し手が強く主張したいポイントに応じて強調されるポイントが増えたりもします。)

大事なことなので改めてまとめますが、
英語話者はアクセントがある箇所の音を頼りに相手の単語・文を識別します。

日本語にはアクセントがないものが多いため、普通に発音するとカタカナ英語になってしまって、棒読みをしているような音になります。
そして、相手にとって聞き取りにくい発音になってしまいます。

 
単語のアクセントとアクセント位置の発音、文章中のアクセントを外さなければ、後は割と適当でも相手は理解してくれるということをまずは抑えましょう。
 
では次に、これらを身につけられるかお話していきます。

伝わる発音学習の方法



 
大きく分けて2つ方法があります。

単語の発音・アクセント
-フォニックス・IPA(国際発音記号)を学ぶ(単語)

単語の発音・アクセント・文章中のアクセント 
-音声をたくさん聞き、真似する(単語・文章)


フォニックス・IPA(国際発音記号)を学ぶ


単語の発音やアクセントを音素や発音記号から学んでいくというアプローチですね。
フォニックスは、英語圏の初等教育でも英語の発音を学ぶ方法として取り入れられているものです。アルファベット一字に対して音が割り当てられています。

例えば、bagこれをアルファベット読みすると、「ビーエージー」ですが、
フォニックス読みすると「ブ・ア・グ」です。
フォニックス読みを速く繋げて読むとbagの正しい発音になります。
 
次に、IPAは
[prən`ʌnsiéɪʃən]こういうものです。
発音記号を知っている人であれば、発音記号を見るとどういう発音なのか、どこにアクセントがあるのか一目で見てわかります。
ちなみに上の単語は“pronunciation”です。
 
つまり、発音記号とフォニックスを学ぶと、単語のアクセント位置がどこで、そこの発音がどういう音なのか理解し発音することができますよね。
 
学習方法
 独学でフォニックス・IPAを学ぶのは中々骨が折れます、、
ただ、できるならやったほうが絶対良いのでわかりやすい教材をお伝えします。

まず、
フォニックスはこの動画がわかりやすいです。
https://www.youtube.com/watch?v=ycpq5hKeSF0
 
口の模型を用いて説明をしたり、視聴者が簡単に理解できるような工夫が散りばめられています。

何度も一緒に発音しながら、正しい発音を身に付けましょう!

次に 
発音記号はこちらの動画がおすすめです!
https://www.youtube.com/watch?v=Qe3EmiFWgGM
 
私の師匠であるATSUさんがYoutubeに出している動画で、全ての発音記号を学ぶことができます。
なんて便利な時代でしょう・・・!

こちらも何度も発音を真似しながら、繰り返し学習してみましょう!
 
自分で正確な発音ができているかどうかは、、、

英語話者に発音が合っているかどうか確認する
携帯の音声認識に話しかけてみる
発音学習アプリで正しく音声が認識されるか

上記を試しながら学習を進めていくと良いでしょう。
 
発音学習におすすめの書籍もご紹介しておきますね!


音声をたくさん聞き、真似する



英語の音声を真似することによって少しずつ正しい発音・アクセントを身につけることができるようになります。
 
フォニックス・IPAを学んで口の形、音の出し分け方を学んだ人と比べると自分で正しい音が出せるようになる確率は下がります。
なぜなら、耳コピ状態だからですね。

ドレミ音のように、音の高低だけを真似ればよいのであれば簡単かもしれませんが、特に英語の発音のように普段使わない口の動きや音が含まれているものを真似するのはやはり難易度が高いですよね。。

ただ、発音はネイティブ並を目指す必要は無いので、この方法でも十分効果があります。

 
音源を聞いて、できるだけ似せて音読することです。

文章中のアクセントに関しては、同じ文でも感情やシチュエーションによって変化しますので注意しましょう!

できるだけ教材にする音声の登場人物になりきって音読することで、状況や感情にあった自然なアクセントが身に付きます!
 
こちらも、音声認識、英語話者に発音がきちんと認識されるかどうか試しながら学習を進めていくと良いです。
 
リスニング学習で使うような教材を多聴し、真似するというのが良いかと思います。

教材の選び方は別記事に記載がありますので参考にしてみてください!
 https://note.com/money_english/n/n7ced21b38508

 
2つの学習方法を紹介しましたが、
どちらも自分が正しく発音できているのかどうかは自分ではわかりにくいという難点があります。

定期的に誰かに発音を聞いてもらい、ある程度正しく発音できているか
文章中のアクセントは自然か、確認する必要がある
でしょう。

オンライン英会話等で、文章の音読をして発音・アクセント・リズムや抑揚までチェックしてもらう等の方法でOKです!
 
上記の2つの方法だと、本当はフォニックス・発音記号まで学んでほしいところです。

ですが、忙しい社会人が英語を勉強する時には、“アウトプットの量を増やして自分の考えや感情を英語でスムーズに出せるようになる“という方が優先されることが多いため、どうしても後回しにされています。
 
本気で英語をマスターしたいという方は、フォニックス・IPAの学習をしても良いかと思います!


まとめ


 
発音学習は学校の先生にとってもハードルが高くあまり触れられて来ませんでした。

私達の英語の基礎は学校で培われているので、発音を全く教わってこなかった人達にとっては、そもそも発音学習が必要だとすら感じていなかったというパターンもたくさんあります。

ですが、冒頭で説明したようにリスニングには発音学習が必要なので、日々発音を意識しながら英語学習を進めていきましょう。

世界には様々な英語のアクセントがあり、ネイティブの英語に慣れている人からすると強いアクセントのある英語は非常に聞きにくかったりします。

そして、全てのイギリス人・アメリカ人とは決して言いませんが、彼らの中にはアジア人の下手な発音を馬鹿にしたり、下に見る風潮があります。

そんなことは全く気にする必要はないのですが、折角やるのならある程度綺麗な発音を身につけるにこしたことはありません。。

この記事を読んだ皆さんが、これから発音に気をつけて英語を学ぼうと思ってくれたら嬉しいです。

この記事が皆さんの英語学習の悩みを晴らす一助になれば大変光栄に思います。

英語学習は全然難しくないです!

いつも生徒さんに言っていますが
難しいのは

正しく効率の良い方法で学習を継続していくモチベーションを保つこと

だけです!

英語を身に付けて、その努力と時間をマネーに!

MONEY ENGLISH コーチ 
Kazuki


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それでは、また次回の記事で皆さまに会えることを心より楽しみにしています。
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