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音声変化が英語学習を変える??

皆さんこんにちは!
 
突然ですが、皆さん”音声変化”って聞いたことありますか?
 
音声変化とは、特定のアルファベット同士が
つながったり、消えたり、弱く発音されたり、違う音になったりする
ことを指します。
簡単に言うと英単語が元の音とは違う音になることです。

例えば、Waterがワーラーと読まれるというのはなんとなく聞いたことがあるかと思います。
こういうものを音声変化と呼びます。
 
そして、これが英語学習にどう関係するのかというと
“音声変化の理解が薄いとリスニングが聞き取れない”
ということが起こります。
 
特にネイティブスピードの会話では、必ずと言っていいほど音声変化が登場し、英語を聞き取ることを困難にしています。
 
そこで今日は”音声変化なんて勉強したことないよ!”
という方のために音声変化の解説と練習方法についてご紹介します。
 

音声変化とは?


音声変化とは、、、

言語が時間とともに変化し進化するプロセスの一部で、特定の音が他の音に変化する現象を指します。

 
時間とともに、速く・楽に話をするために、
いちいち全部正しく発音してられなくなった
ということみたいです!

日本語で洗濯機が”せんたっき”と呼ばれるみたいなことかもしれませんね!
確かに“せんたくき”って少し言いにくいですよね・・・。
 
なので、最初からwaterが”ワーラー”だったかというと
恐らく違うということですね!

冒頭で述べましたが、
音声変化は、日本人が英語をリスニングする際に大きな障壁となることがあります。

もし、洗濯機を”せんたくき”と覚えていて、”せんたっき”と言われたら
認識できない可能性がありますよね。それと同じことですね

単語だけならまだよいのですが、
英語では別の単語同士がつながったりすることもあります。

後ほどたくさん具体例を紹介しますが、
例えば、What did you ~は
音声変化が起きて、”ワジュー”のような発音になることがあります。

What did youがワジューだと認識できていないと、
リスニングできません。
 
これらの現象を理解し、音声変化の理解を深めることで、
英語に耳を慣らし、リスニング力も高めることができます。
 

音声変化の種類


それでは、早速音声変化の理解を深めていきましょう!
 
音声変化には様々な種類がありますが、
ここでは特に英語学習者にとって重要な3つ、
リエゾン、リダクション、フラッピングに焦点を当てて説明します。

音声変化を学ぶ前に
一点注意なのは、頭でっかちにならないことです!

一応基本的な音声変化のルールを解説しますが、
例外もたくさんあるため全てのパターンを説明することはできません。

ですので、まずは基本的なルールを押さえた上で、自分でたくさん音声を聞いて様々なパターンを身に着けていく必要があります。
 

リエゾン(Liaison)


リエゾンは単語と単語の音の"連結"のことを指します。
この現象は会話中によく発生し、流暢な発音を実現します。

例えば、
「an apple」は「an_napple」(アナポゥ)
のように聞こえます。
これは、リエゾンのよくあるパターンですね!
子音+母音”という形ができるとリエゾンがよく起こります。
 
例)
In Italy-「In_nitaly」イニタリー
An orange「An_norange」アノォレンジ

リエゾン単体だとそこまで難しくは無いのですが、
後述するフラッピングやリダクションの条件と重なることがあり、
そうなると、やや頭が混乱してきます。。

音声変化の解説の最後で様々な例を出しながら解説していくので
興味があればそちらもチェックしてみてください!
 

リダクション(Reduction)


リダクションは、特定の音節や音が弱化したり、完全に省略されたりする現象です。これもまた、英語の流暢な発音を可能にします。
例えば、
「you and me」はリダクションにより、しばしば
「you 'n me」(ユェンミー)と発音されます。

主に単語の語尾が消えたり、弱く読まれたりします。
よくリダクションが起こるのは、破裂音が含まれる単語です。
具体的には、d,b,g,t,p,kで終わる単語です。

以下のような単語の語尾は弱形or消えることがあります。

Good
grab
running
flat
trip
kick

“イメージは最後の子音を言う前にその口のまま音が終わる感じ“
ですね。
Good jobという発音を聞いてみましょう!

 "グッ(d)ジョブ"という感じですね!

主に子音+子音になったときにリダクションが起こることが多くあります。

また、破裂音が語尾にある単語でも
子音+母音の形だとリエゾンが起こることが多いです。

例えば、先程例を上げた”Good job”は”子音+子音”ですね!

一方で、Good afternoon.は

こんな発音になります。

”グダフタヌーン”という発音になり、
リエゾンが起きているのがわかるでしょうか?
これは”子音+母音”の形になっているためですね。

フラッピング(Flapping)


フラッピングは、特にアメリカ英語で見られる音声変化で、
単語の中で /t/ や /d/ の音が軽く発音され、日本語の「ラ」のように聞こえる現象です。
例えば、アメリカ英語で
「better」はしばしば 「bedder」(ベダー)のように発音されます。

これらの音声変化の理解と練習は、
より自然な英語の発音と理解を得るための鍵となります。

フラッピングが起こる単語の例はこちらです。
フラッピングが起こる単語は法則性があるので何か予想してみてください!

water, butter, letter, later, city, party, pretty, dirty, waiting, writing, editing等

法則性は見つかりましたか?
フラッピングが起こる単語は、”t”が母音(yも含む)に挟まれています。
色んな単語でチェックしてみてくださいね!

まずは、上記で紹介した3つの音声変化をおさえましょう。

よく音声変化が起こる単語


よく音声変化が起こる、単語を一部紹介します!
接続詞、冠詞、 前置詞、代名詞で音声変化が起こることが多いです。

接続詞(and,but等)
 
I’m sick and tired of doing routine work.
sick + and (最後dが消えます)
 -スィッケン

~,but she wanted to do that!
but + she(butのtが消えます)
-バッシー
 
冠詞(a,an)
 
Do you have a girlfriend?
have + a
-ハバ
 
I bought an apple.
bought + an("t"のフラッピングと"an"とのリンキング)
-ボウダン
 
前置詞(In,on,of等)

I live in Japan.
live + in
-リヴィン
 
The book is on the table.
is + on
-イゾン
 
Tug of war(綱引き)
Tug + of
-タゴブ

代名詞(him,her,it等)
 
I told him to get out.
told + him
-トールディム
 
I send her a love letter.
send + her(hが脱落、senderのような発音になります)
-センダァー
 
Don’t break it.
break + it
-ブレイキッt

接続詞、冠詞、 前置詞、代名詞を見たら、
音声変化が起きているか要チェックです!

音声変化を練習するには?


さて、様々な音声変化が様々な単語で起こることはなんとなく理解できましたね!
ですが、実際に練習して発音できるようにならないと意味がありません。

そこで、それぞれの音声変化を理解し、
身につけるために必要なステップをご紹介します!

ステップ1:音声変化の理解


最初のステップは各音声変化を理解し、
それがどのように英語の発音に影響を与えるのかを認識することです。

リエゾン、リダクション、フラッピングの各現象を理解し、
それらがどんな音に変化するのかを学びましょう。

ステップ2:リスニング練習


次に、リスニング練習を通じてこれらの音声変化を認識する能力を鍛えます。
リスニング教材(スクリプトにメモができると良い)の英語を聞き、
音声変化が起きている箇所を探してみましょう。

音声変化が起きていると感じたらそれをメモしておき、
どんな音声変化が起きていてどんな音になっているか考えます。

例えば、こんな文章。
He comes out of the office at the end of the day.
音声を聞いてどこに音声変化が起きているか考えてみましょう!


He comes out of the office at the end of the day.

太字の箇所に音声変化が起きています!
comes out of -カムザウトブ
at the end of -アッディ エンドブ

やはり、 of / at等の前置詞が音声変化の引き金になっていますね!

まずは、スクリプトを見ながら、
つながる・消える・弱くなる・tが違う発音になっていると感じたらチェックをつけてどんな発音になっているかメモをとりましょう!

生徒さんの実際のメモ書き(音声変化)

ステップ3:発音練習


次に、リエゾン、リダクション、フラッピングの各音声変化を
自分自身の発音に取り入れる練習を始めましょう。

さっきのメモしたスクリプトを見ながら
音声を聞く➙同じスピード・発音で真似できるようになるまで強調して練習しましょう!

最初は難しく感じるかもしれませんが、
練習を重ねることで徐々に自然に発音できるようになっていきます。


ステップ4:フィードバック


最後に、第三者から客観的なフィードバックを得ることが大切です。
オンライン英会話の講師でもAI発音アプリでも、
Siri, Alexa, Googleの音声認識等、何でもOKです。

発音してみて正しく認識されるかどうかチェックしましょう!

発音は自分で正しい発音ができているかどうか判断するのは難しいです。

発音のフィードバックを自分の学習に反映せずに、
発音学習を進めてしまうと、伝わらない発音を練習し続けることに
なってしまう可能性があるので注意しましょう。

以上のステップを踏むことで、
音声変化を効果的に学び、リスニング力も伸ばすことができます。

音声変化の学習を通じて、英語の理解をさらに深めましょう!

おすすめ教材


最後に音声変化を学ぶのに適した教材をご紹介します!

みんなの英語音読シリーズ

音声変化の解説があって、
実際に音声変化を練習できる教材はすごく少ない
です。

かなり人気の教材で取り扱い数が少ないので、
興味のある方は早めにご購入頂くことをおすすめします。

他にも、小説編・童話編があるので
文章のレベルに合わせて選ぶと良いでしょう!

難易度は、入門編<童話編<<小説編
です。

究極のリスニングシリーズ

音読教材ではありませんが、

・内容がそこまで難しくない
・音源のスピードが丁度良い
・ビジネス英語版もあったり、シリーズが豊富
・文章量が豊富

こちらはリスニング教材なので、
音声変化・発音等の解説がついておりません。

独学の場合、「みんなの英語音読」で音声変化の基礎を理解できたら、
こちらで学習を進めるという流れだと良いかもしれませんね。

MONEY ENGLISHの生徒さんはこれらの教材を使って
音読トレーニングをしています。

生徒さん自身で音読の練習をしてもらい、
録音➙提出➙フィードバック

という形で音声変化・単語の発音等も精鋭コーチ陣が
生徒のレベルに合わせてフィードバックをお返しし
英語の音への理解を深めてもらっています。

音声変化が正しく発音できるようになると、英語を上手く話せている感覚が得られ、楽しみながら学習を進められると好評です!

みなさんも是非、音声変化の勉強をしてみてくださいね!

まとめ


ほとんどの英語学習者は音声変化の学習をしたことがありません。
学校の先生は発音系は教えてくれないし、独学で学習しようとすると
自分の発音が合っているかどうかわからないので挫折してしまったりします。

日本人が速い英語を聞き取れない原因の1つが
”英語の音声に対する理解が薄い”ことにあると考えています。
ビジネスで英語を使いたいなら、高度なリスニング力が必要です。

音声変化への理解を深めることは
リスニング力を高めることに繋がります。

ネットでも、音声変化に関する記事はたくさんあります!

まずはそこからでも全然OKなので、
是非音声変化を学習に取り入れてみてください!

この記事が皆さんの英語学習の悩みを晴らす一助になれば大変光栄に思います。

英語学習は全然難しくないです!

いつも生徒さんに言っていますが
難しいのは

正しく効率の良い方法で学習を継続していくモチベーションを保つこと

だけです!

英語を身に付けて、その努力と時間をマネーに!

MONEY ENGLISH


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それでは、また次回の記事で皆さまに会えることを心より楽しみにしています。

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