「デジタルマネー戦争」お金のDX
こんにちは、MABOです
投資関連から少し視点を変えた本を読んでみました! 内容がとても興味深かったので紹介します。
本のタイトルは、、、
「デジタルマネー戦争」
タイトルだけ見ると、
どの仮想通貨がいいか!?
どの電子マネーがいいか!?
といった比較本のように思いますが、デジタルマネーの本質的な考え方が書かれており、お金の価値観がアップデートされる内容でした。
印象に残った内容を紹介します。
①お金はインフラ!デジタルマネーはお金のDX
②お金のデジタル化はSDGsにつながる??
③デジタル人民元が世界の覇権を握る
④シナリオ思考
①お金はインフラ!デジタルマネーはお金のDX
私は「お金」について深く考えたことがなく、漫然と存在するものと思っていました。
しかし、「お金」は3つの要素を備えたものであると本書に書かれています。
①価値の保存 ⇒ 商品の購買能力
②交換の手段 ⇒ 商品の購入手段
③価値の基準 ⇒ 商品の価格基準
何気なくお金を使っていると、3つの要素がごっちゃになっていると感じています。
これらの機能は「お金」が物を買うためのインフラと捉えることができます。
お金をデジタル化するとは!?
そんなお金が、例えば、キャッシュレス決済、仮想通貨が当たり前の世界になると、、、
・お財布がいらない
・ATMがいらない
・スマホで24時間取引可能
ということで、生活が大幅に効率化されます。
既にキャッシュレス派の人はバリバリ恩恵を受けているかもしれません。
これが、お金のDXの1つです。
そして、もう一つ、社会的に大きな効果があると本書には書かれています。
それはコストの大幅な削減です。
・紙幣や硬貨を発行するコストがかからない
・お金を運ぶ輸送費がかからない
・小売店の現金取引業務の人件費がかからない
キャッシュレス決済は単純に生活が便利になるだけと思っていましたが、お金というインフラのコストが下がることで、税金を下げれるかもしれません。
②お金のデジタル化はSDGsにつながる??
①と関連しますが、 お金がデジタル化するとどうなるか、、、
ATMが無くなると、、、
⇒お金を輸送する必要が無いので、現金輸送トラックのCO2が削減される!
紙幣や硬貨が無くなると、、、
⇒森林伐採の削減や資源の無駄遣いが無くなる!
このように環境保全につながります。
その他にも通貨の価値が低かったり、銀行がすぐに潰れるような新興国では、自国の通貨より仮想通貨の方がよっぽど信頼性があるので、社会インフラとして重要性が高まります。
このように、お金のデシタル化は今話題のSDGsにつながると言えるのではないでしょうか。
①、②はまさにお金の価値観がアップデートされる内容でとても印象的でした。
まだ現金派の方は考え方が変わるかもしれませんのでぜひ本書を読んでほしいです。
(かくいう私も本書を読んで本格的にキャッシュレスに移行しました。。)
③デジタル人民元が世界の覇権を握る
さて、本のタイトルにある「戦争」ですが、 これは基軸通貨であるドルの立場を、自国通貨圏を拡大することで奪うという意味合いだと解釈しました。
特に中国の人民元は新興国を中心に流通量が増加しています。
これをデジタル人民元に置き換えることで急速に拡大すれば、基軸通過であるドルの立場を奪うことができるかもしれません。
つまり、中国経済圏が出来上がり金融インフラを支配する可能性があるのです(既に支配しつつあるのか??)。
もちろん円やユーロ、ビットコインなどの仮想通貨でも実現することはできるかもしれませんが、世界第2位の経済大国である中国が最も有力ですね(汗)
④シナリオ思考
最後は考え方についてですが、 お金のデジタル化はまだまだ発展途上です。
中国が金融インフラを牛耳ることを念頭に新興国で活動しているように、
日本も長期的な仮説を立てて、テクノロジーを駆使して「お金」のルールを世界で形成できれば、デジタルマネー戦争を制し、世界の大国に返り咲くことができるかもしれません。
この長期的な仮説を立てて戦略的に考えることを本書では「シナリオ思考」と呼んでいます。
この考え方は人生にも適用できる考え方で、未来を想像して自分なりのシナリオを着実に進んでいくことで大きな目標を達成できます。
本書の最も重要な学びポイントは「シナリオ思考」
だと思います。
さて、この本を知ったのは、メンタリストDaiGoさんと、本書の著者である房広治さんのYouTube対談が面白かったのがきっかけです。
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