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「お金2.0 新しい経済のルールと生き方 」お金の価値観アップデート!!

こんにちは、MABOです

今回は「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読破したので感想文を書いていきます。

本書は株式会社メタップスというFinTech企業を創業し、現会長である佐藤航陽さんの著書です。

佐藤さんはアラフォーで私と同世代なのですが、既に会長ということで、まさにアラフォーの星!

「お金2.0」というタイトルの通り、お金の価値観がアップデートできる内容となっています。


概要

第1章 お金の正体
第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
第3章 価値主義とは何か?
第4章 「お金」からの開放される生き方
第5章 加速する人類の進化

普段何気なく使っている「お金」について、世の中における位置づけや役割、経済システムの構造が解説されています。

また、仮想通貨やシェアリンクエコノミーなど、現在進行系で変化しているFinTechについて触れるとともに、
資本主義経済における「お金」の価値観を一変させる価値主義についてとても興味深い内容が書かれています。

本書の中でも特に気になった内容を紹介します!


「自然」と「経済」は似ている

経済といえばなんとなく人間が作り出した人工的なシステムと思いがちですが、
本書では、資本主義経済がここまで発達したのは自然との類似性があるからだ!
と書かれています。

類似性① 秩序の形成
類似性② エネルギーの循環
類似性③ 情報の蓄積

例えば、氷の結晶は自然に規則的な形を形成します。
一方で社会や経済についても複雑ではありますが、一定の秩序が形成されています。

また、自然界では食物連鎖によってエネルギーが循環されますが、経済においても弱い企業は淘汰され、強い企業が生き残ります。

さらに、生物はDNAに情報を蓄積することで、その形を保っていますが、経済の母体である国家は法律や宗教、言語などの情報によって、人員の流動性があってもその形を維持しています。

逆に自然との類似性を制限すると、経済がうまく機能しなくなります

身近な例で、日本は政府支援によってむりやり弱小企業を生き残らせて競争を制限しているため、経済がうまく機能せず、衰退しつつあります。


言われてみれば、まさに自然の摂理がそのまま経済に落とし込まれたように思います。

例えば、アメリカは競争が激しく、自然に近いほど経済が発展していると考えることができます。

経済は様々な思想がありますが、このような俯瞰した考え方は意識してなかったので、新たな価値観としてとても勉強になりました。


資本主義から価値主義へ

本書では、資本主義の限界が露呈され、今後は「価値主義」に移行する!と書かれています。

資本主義において、
モノを買ったり売ったりする「消費経済」と、
投資など、お金がお金を稼ぐ「資産経済」がありますが、
世の中に流通するお金の9割を「資産経済」が占めています。

つまり、本来お金の役割である交換の手段ではなく、その何倍もお金を増やすことにお金が使われています

そのため、世の中にお金が増えすぎて、価値がどんどん低下しています。

そんな中で、逆に増やすことの難しい「信頼」や「時間」、「個性」のような、お金で買えない価値に注目が集まっています。

これまでは、これらの曖昧な価値を可視化するのは難しいとされていましたが、SNSなどの普及によって、フォロワー数などの形で数値化することができるようになりました。

さらにそれらの価値がYouTubeやライブ配信などでお金を稼ぐことに繋がっています。

本書ではこのような目に見えない曖昧な価値を重視する流れを価値主義と呼んでおり、今後さらに価値主義が加速していくと書かれています。


「お金」から開放される生き方

価値主義の流れが加速していくと、
これまでのような年収や肩書というお金に付随する外面的な価値よりも、「好きなものに熱中すること」のような内面的な価値が重要になります。

この内面的な価値には、
共感・熱狂・信頼・好意・感謝などがあります。

かくいう私も何人かのインフルエンサーに課金しています。
それはサービスがいいからとか、何かがもらえるからという「機能」ではなく、その人を「応援」したいという気持ちが強いと感じています。

つまり、好きなことに情熱を持って取り組んで、その活動に対してファンが増えれば、知らず知らずのうちにお金が稼げる状態になります。

これこそまさに、好きなことを仕事にするということでしょう。

しかもそれがSNSの普及によって誰にでもチャンスがある!


「価値」を「お金」に変換する方法についてはキングコング西野さんが書かれた「夢と金」が大変参考になると思います。

ぜひ本書と合わせて読むことをおすすめします。
(そのうち記事にも書きたいなぁと思っています!)


最後にまとめの感想

これまでは株式投資などの経済に関する書籍を紹介してきましたが、本書は「お金からの解放」という観点で頭をハンマーで殴られたような衝撃がありました。

FIRE(経済的自立)を目指して活動しているため、どうしても「稼ぐ」という考えになりがちです。

しかし、本書の「価値主義」のような、「お金ではない価値」の重要性について学ぶことができました。

私の場合、まさに読書が熱中できることの一つではありますが、
それ以外にも時を忘れて楽しめる何かを探して発信してみようと思います!
(キャンプYouTuberになろうかな、、、(笑))


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