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240608_レーザービーム

・7時過ぎに起きてのんびり身支度をする。日頃からイベントの際は自分のことを世界で一番かわいいと思い込むようにしているけど、この日は特別に思い入れがある日だった。

・前日に調べておいたホテルから程近い喫茶店へモーニングへ。たまごサンドが有名で迷わず注文した。

たまごサンド。

パンがものすごくもちもちしている!とても好みのパンだった。このもちもち感は滅多にお目にかかれない。しっとりしていてむちんむちんだ。すごい。このパンの為だけにまたこの店に来るだろうなと思った。

たまごサンドを食べ終わって一息つき「珈琲豆でも買うか、でもライブハウスのロッカーが珈琲くさくなるの嫌かも」などと考えながらふとショルダーバッグを見る。ライブのチケットが入っていない。(私は紙チケット派。)私はこういうところがあるので「やっぱり」と思い慌てて店を出る。
すれ違う朝のお散歩をする犬たちを眺める。日差しが強くて、何もかもぴかぴかと輝く良い朝だった。

・一度ホテルに戻りチケットを回収し、六本木EX THEATERへ。
六本木駅ってわけわかんないな、大きな道路を隔てて別の国みたいな栄えかたをしている。

物販に並んでいると目の前でMassive New Krewの寿司さんが箱入りしていた。誰もざわつかない。ざわついちゃいけない感じなのか、と思い「寿司さん〜!」と声をかけたい気持ちを抑えて黙って寿司さんを見つめる時間が発生した。
エレベータを待つ姿が自然で気取った感じがない雰囲気の人で笑顔が素敵だなと思った。

物販が終わった後、疲労感を感じて酸っぱい飲み物を探して周辺をふらふらする。土地勘がないのでどこに何があるかわからずとりあえず駅まで引き返していると目の前をラクダ色のTシャツの男性が歩いてくる。Gettyさんだ。
六本木駅まで電車で…?と一瞬思ったけどまあそうか。六本木まで車でくるのは大変そうだ。機材車とかがない限りかなり嫌かもしれない。
周りはライブに参加する人で溢れており、道の真ん中で声をかけると迷惑になりそうな気がして控えた。しっかり二度見してしまったけど。


・男女比7:3くらいのライブだっただろうか。各々がパーソナルスペースをそれなりに確保していて、肌と肌が常に密着するようなことはない距離感。
スタンディングライブなんだから肌が触れ合ったくらいで謝らなくてもいい気もするが、自然と謝ってしまう空気感だった。あ、すみません…あ、いえ。はい。みたいな。

フロアの雰囲気はジャンルやアーティストに左右されると思うのだが、どのアーティストのアクト時も比較的大人しく聞いている人が多かった。
モッシュピットやサークルモッシュもなく、他人と乾杯するするようなノリもない。音楽に魅入る感じ。真剣に聞いている人が多い印象だった。

正直言って音ゲーファンにいいイメージは殆どない。
年に数回しか音ゲーをしない私でもゲーセンでセクハラまがいの声掛けをされることがあるし、音ゲージャンルに限らないがプレイが上手くいかないと癇癪を起こす人も見かける。
なので嫌な思いをする可能性があるかもとある程度覚悟してきていたが、すこぶる治安の良いライブだった。怪我もせず酒を浴びさせられることもなく嫌な思いもしなかった。最後まで安心して楽しむことができた。そういう意味でも良いライブだったなと思う。


・ステージ側に立ったことがある身からすると、やっぱりフロアは盛り上がっていて欲しい。笑顔や力強く振られる手を見るととても嬉しい。もちろん静かに聞いてくれていてもいいのだけど、ライブだと相手がどう楽しみたいかまではわからないので楽しんでくれているか不安になるのだ。
そう感じたことがあるから楽しんでいる今を全力で伝えたいと思ってしまう。声援や手のひらで。あなたから見えなくても手を上げる。祈るように。届いてるといいな、頭の片隅にこびりついて離れないといい。画面見つめる時、音を拾う時、夜布団に入る時に思い出しては胸がきゅっとなればいい。

・5時間も音を浴びていたので終わった後はさすがに疲れ切っていた。屋外フェスだとステージ間の移動が休憩みたいなものだけど、同じステージにアーティストがずっとでていたので絶え間ない感じがした。情報量が多すぎるのだ。


・音楽を浴びて気持ちがすっきりしたら、さっぱりしたものが食べたくなり蕎麦屋を探すことにした。東京在住の作家さんが蕎麦を食べていると話していたのを思い出したのだ。
おしゃれな蕎麦屋はいくつかあるが、そんなところに入れる格好はしていない。肩も臍も出ているし。
気軽なチェーンの蕎麦屋を知り合いが教えてくれたが近くのお店はもう閉店しており、あきらめてコンビニでお酒を買った。

素早くお風呂に入ってベットに半分横になってジャスミンハイを飲む。通知を眺めてから、ちゃんと缶をテーブルの隅に押しやってから眠った。

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