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収戦道 (改編) Part 7 スワイショウ


スワイショウとは


スワイショウは、甩手と書きます。これは日本語には無い漢字で、中国語です。

 

さて、甩手というのは「手を振る」ほどの意味です。ですので、やり方といっても実に簡単で手を前後に振るだけです。


この甩手(スワイショウ)は、気功の一種で、身体・呼吸・心を整えることができます。つまり、調身・調息・調心です。


また、「立禅」の一種でもありますので、禅的効果も期待できます。そのような意味でも「収戦道」には必須な科目であり、健身法でもあると言えます。とにかく、簡単で、どこでも、いつでもできます。

  

スワイショウのやり方

 

では、具体的な形を説明していきましょう。

 

前後のスワイショウ

 

はじめに足を肩幅くらいに開き、膝を少し曲げておきます。

 

腕を前後に振ります。前に振る時はだいたい肩の高さです。

 

後ろに振る時は腰の少し後ろくらいで充分です。腕の重みで自然に後ろに行くくらいの振れ幅です。

 

このとき、肩甲骨も腕に引かるので少し後ろに行きます。腕の振りにつられて体も前後に揺れます。リラックスして揺られるのに任せましょう。

 

この前後のスワイショウは、万病に効くと言われており、病気治しとしては、1日2000回(所要時間40分)以上を目標とします。20分(1000回)を2回に分けて行っても良いです。また、5分(250回)を何回かに分けて行っても良いでしょう。健康法としては、10分(500回)です。いずれにしても最初から無理をせずに、少しずつ回数を増やすようにしてみてください。


参考動画:

 

スワイショウの効果

 

続けるうちに肩や首周りがほぐれ、ゆったりした気分になってきます。

 

たったこれだけの事ですが、スワイショウは全身の強張り、力みを緩和し、血行や気の流れを良くしてくれます。


また、怒り・焦り・不安といった刺々しい感情を和らげますから、仕事のストレスも減ってきます。

 

武術の練習方法としては、身体の力みを抜く事で姿勢を正しく導き、気血の流れを良くする事で立禅(站椿)の効果を増します。また、リラックスした柔軟な動きができる様になり、相手と対峙しても緊張しにくくなります。

 

この様に、スワイショウは健康法としても武術の練習方法としても、非常に簡単で効果の高いものです。

 

参考Webサイト:

「万病に効くといわれている両手振り運動やってみた」


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