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2024/2/1沖縄との出会い1

私が沖縄に来ることになったそもそもはなんだろう。
子どもの頃の沖縄旅行の記憶があるからかも。
その時のことをしばらく綴ってみたい。(続けられるといいが)

「じゃあ、…カレーライス。」
私は隣の少女にメニューをずらした。
少女は「私もカレー。」と向かいの男性にメニューを戻した。
「800円までは食べていいことになってるから、もっと高いのにしてもいいよ。」とその男性は不安そうに私たちをみた。
「でも、カレーでいいので。」と答えると「じゃあ、ジュースも頼もうか。」というので、「じゃあ、オレンジジュースをお願いします。」と頼んだ。
ほとんど会話をせずに私たちは黙々とカレーを食べた。緊張のため、味は覚えていない。男性もコーヒーを飲みながら、黙って私たちの様子を眺めていた。
その頃の那覇空港は少し暗い雰囲気で、しかしオリオンビールのポスター、パイナップル、貝殻をつなげた暖簾、星砂の小瓶、幸福の木、サンゴの置物やアクセサリーなどが南国にしていた。
 私は小学校5年生の春休みに子ども向けの沖縄旅行ツアーに参加した。祖母がスポンサーで東京の従姉と一緒だった。九州からの子どもと東京からの子どもが那覇空港で合流する手筈となっていて、九州から参加した私は東京の従姉とは那覇空港で会えることになっていた。飛行機の時間のずれで、九州組の私ともう一人は空港内のレストランで食事をとって東京組を待っていた。

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