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いだてん

料理をする人はアンカーにしかなれないわけではない。

料理する人はどんなに頑張ってもリレーでいうところのアンカーにしかなれない。食材を作った人を始め、色んな人のストーリーを背負って私の元まで来てくれた食材を児童や生徒というゴールにいかに美味しく正しい(栄養)給与量でストーリーを伝えられるかにかかってる。

と実習先で先生に言われてなんか違うよなと思ったが言語化できず、ずっと頭の中にモヤモヤと先生の言葉が居座っていた。
実際食べてもらうって難しいことだ。相手に美味しそうだな、食べたいな、と思ってもらえないといけないし、空腹感というタイミングの問題もある。でも、少なくともきっかけ食堂の時は食べてもらえて満足、で終わらせたくない。食べてもらった方々に美味しかったことを誰か他の人に伝えて欲しい。あわよくばその食材が作られた場所や作った人の魅力を伝えて欲しい。そしてそんなふうに思ってもらえるだけの料理を作りたい。きっかけ食堂での話に説得力を持たせられるだけの料理を作りたい。

料理する人が誰かに食べてもらうことがゴールでもいいけど、食べてもらった人に料理や食材の背景にあったものを広めてもらうことでまた別の人に繋いでもらってもいいと思う。

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