コン・アモーレ
・・・ついに。・・・ひそかに期待していた、あの店で、モンブランが売られていました。
なんとなく、月に一回くらいは、モンブランのことを書いていいかなと思って、静かに(暑苦しくなるだろうけれど)書き始めています。
モンブランは、イタリアの家庭菓子がフランスでケーキとして作られ、それが日本に伝わったものです。もともと栗が好きな日本人だったこともありさまざまに進化している、そんなケーキです。
発祥のお店は、アンジェリーナというカフェでした。ブロンドヘアのショートカットの女性をイメージしていたと言われる独特のクリームの絞り方は、道具の名前(モンブラン口径)にもなっています。
日本の元祖は、東京は自由が丘にある、その名も「モンブラン」というケーキ屋さん。店名にしたにも拘らず、商標は登録しなかったとされ、日本中にモンブランという名前のケーキが広まっています。
さて、僕はプロフィールにも書いている通り、モンブラン愛好家でして、このnoteでも幾度も書いているので、マガジン化したり、数千字に及ぶ投稿をしたこともありました。
美味しいですよねぇ。
モンブランは、進化するケーキである、という僕の持論を証明するかのように、あのカフェに登場したモンブランを食べた思い出を走り書きした投稿は、多くの方に読んでいただきました。
で、大変言いにくいのですが、僕が個人的な好みとして、スタバよりも好きなコーヒーショップがいくつかあって、たとえば、スタバと同時期に日本にやってきたシアトル系カフェがあるのです。
創業者が国会議員になったからなのか、衆議院議員会館の地下にそのお店があった時には、なるほどなぁなんて感心したものです(きっと偶然でしょうけれど)。
そのお店とは、タリーズコーヒーです。
カフェラテのコクとキレの良さ、そしてロイヤルミルクティーを飲んだ時に感動したことを今でも思い出します。当時は、店員さんがオーダーごとに「コン・アモーレ」(愛を込めて)と言っていました。懐かしい・・。
もう一度言いますね。
・・ついに、タリーズコーヒーでもモンブランが登場したのです!
実は、ずっと待っていました。きっと、タリーズコーヒーに足繁く通っている方やは思い出すかも知れません。あれ、モンブランって数年前にあったよね?・・と。
きっとそれは、「安納芋のモンブランタルト」でしょう。タルト生地の台の上に、プリンのような硬めのカスタードクリーム、そして安納芋のペーストがモンブラン状に細く絞られていました。
いやいや、さらにその前にはちゃんと「栗」を使ったケーキあったよ。
と思う方もいたとしたら、ぜひ一緒にタリーズ行きたいです(笑)
そのケーキは、「マロンとカシスのケーキ」だと思います。四角いケーキに対角線で区切られた三角形のマロンクリームとカシスクリームが載っていました。甘いと酸っぱいと、両方楽しめるものでしたが、如何せん僕はカシス味が苦手なのです。
スタバから遅れること3年・・ようやく発売されたモンブランには、タリーズらしさが感じられたのでした。それは、ありそうでなかった、コーヒーの風味がマロンクリームに加えられていたのでした。
台は、しっとりしたマドレーヌのような分厚い食べ応えのあるものでした。あまりアーモンドっぽさがなく、バター強め。ホイップは口溶けの良いものがバランスよく入っていて、上部のマロンクリームはざらっとした舌触りと共に、コーヒーの香りがほんのりと。
とてもシンプルな構造ですが、ちゃんとおいしかった。一緒に飲んだカフェラテとも相性がよく、また食べたいモンブランでした。
そろそろ抹茶リスタとか、スワークルの季節だなぁなんて思って店に入ったら、まさかのモンブランとの邂逅。
いつから発売されていたのか分かりませんが、なんという偶然。そして、最後の一個という幸運。まさに、コン・アモーレ。(やかましい)
やはり、モンブランはやめられませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 創作大賞2024への応募作品はこちらから!なにとぞ! https://note.com/monbon/n/n6c2960e1d348