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5分ください #書もつ

短編集、それも列車に特化した物語が集まっています。書き手は、このミス!などの受賞者ばかりと聞けば、読みたくなってくるわけです。(このミス!=このミステリーがすごい!大賞)

ただ、読み手としては、短いよ、読みやすいよ、と謳うのはなんとなく残念な感じもあります。しかしながら、長ければいいかというと、それも違う気がします。(めんどくせえやつだな笑)

長くて長くて苦労して読んだからこそ、いい物語に違いない、と考えてしまうのはよくあることのような気がします。

そんな思いがあるからか、長い作品をあまり読めなくなっている自分にも気がついています。

短編の良さは、読めばすぐに終わること、物語がすぐに解決して、読み手の気持ちが楽になることかも知れません。長いと続きが気になってしょうがないのです(笑)

5分で読める!ひと駅ストーリー 乗車編

乗車編の名の通り、読み始めると電車に揺られているような心境になります。しかもどの物語も、設定こそバラバラですが、電車の中という舞台は同じというか、スッと入り込めるのが魅力です。

気を衒ったような、やや白々しい言葉遣いの作品などもあり、アンソロジーってこんなのあるよね、と思いながらも、悲喜交々な物語たちに感動しました。

このミス!は、僕の読書記録でも何名か紹介しており、その作家さんの名前を見つけては、当時の記憶が蘇ったり蘇らなかったりしました。

電車によっては一駅では読み終えられないくらいのボリュームのある物語は、日頃こうして書いている人にも、参考になるかも知れません。

短編のしかもミステリーのようなものだと、オチがやっぱり大切で、読み手を惹きつけておいて、そうきたかー!が、とても気持ち良いのです(内容的に落胆する場合もある)。

音楽をテーマにミステリーを書いている、中山七里の作品は、今作では音楽から離れた遠い外国の話でした。ドキドキしながらも、その結末にえらく納得してしまうのでした。自分の無知さを改めて思う、そんな作品でもありました。

また、友井羊という作家の作品を読みながら、僕も何度か車窓に目を向けました。外の景色もまた、乗車中にしか見えないものかも知れません。忍者が並走していたら、あなたは無視できるでしょうか。


僕の読書時間は、だいたい通勤電車を利用している時です。ともすれば、物語が映像となって目の前で起こっているような描写も多くあって、時間があっという間に過ぎた気がします。Amazonで調べてみたら、いろんなテーマがあるんですね・・。

短編ならではの出会い、細切れ時間で本を読むのも、おすすめです。


まさに車内のサムネイル、infocusさんありがとうございます。読む分には楽しいですが、実際に乗っている車両では、何も起こらないで欲しいです。

#アンソロジー #このミス#電車

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、僕だけでなく家族で喜びます!