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炎天下ジョグ

毎日ではないが、この暑いさなか、お昼休みに少しだけ(2,3キロ)走っている。

めちゃくちゃ暑いのだけれど、不思議と体には安心感のようなものが広がる気がする。通勤電車や職場のエアコンが寒くてじんわりと体が冷えているからか、外側からの暑さもまたいいものなのだ。

さらには、これだけの暑さを体感しておくことは、進化しないまでも順応していく意味において、人類という種の経験として、必要なことなんじゃないかとさえ思う。

強い日差しと、当たっても涼しくない熱風と、道の両脇で伸びまくっている草を除けながら、走る。

外の暑さはすぐに、いやというほどにわかるけれど、自分の体が熱くなっていることには、意外とすぐには気が付かないものだ。汗が出てきて、ようやく走っている意味を体が感じ取ったような感覚になってくると、もう帰りたい。

温泉のなかで泳ぐような感じ、といったらいいのだろうか。暖かな空気のなかで、できるだけ力を抜いて、前に進みながら、全身を少しずつ動かし続けている。

無理して頑張って走り続けるのではなく、いつもの場所を、いつものように走っているかなぁと観察している。

足首が少し痛いとか、肩がゴリゴリするとか、日々の変化を感じたら、この炎天下のジョギングの効果だと信じている。効果が出たら、終わり。回れ右して帰る。同じ道が嫌だから、階段から土手下に降りて帰る。

同じコースを走っている人が何人かいて、見かけることもあればそうでないこともある。毎日走っている人はすごいなぁと思うけれど、この炎天下に走り続けるのもちょっと・・なんて思う。

要はバランスなのだ。

体調を崩してまで走らなくていい。速くはなりたいが、誰との競争でもない。暑い暑いと顔をしかめるのではなく、自分から暑さを取りに行く時間が、少し楽しい。


被害のない台風ならばいいのに、といつも思う。程よい雨と風、少し涼しい空気。地震の件と相まって、今回の台風は緊張感が長く続く。

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