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テレビに向かって声が出た大晦日の夜のこと

昨年末の紅白歌合戦は、最後の勝敗を確認する場面まで、ほとんど競争感がなくなっていた印象。男性が白、女性が紅と分けているのも、イマドキはモヤモヤするものかもしれません。

そんな紅白歌合戦に、僕が幼い頃に暮らしていた団地にいた“兄貴”的存在を発見し、テレビの前で思わず声を出してしまいました。

映ったのは、郷ひろみの歌唱のときでした。郷ひろみが”ブレイキン”に挑戦、という華々しい紹介をされた時、もしや・・という思いはありました。


年齢はひとつかふたつ上くらいで、僕が小学生だった当時は、その人はやんちゃな存在だったので、僕との接点はほとんどありません。こちらが一方的に覚えているだけでしたが、活躍を伝え聞いていたこともあり、画面では顔を見るだけで思い出せました。

かっちゃん、と呼ばれていたその人は中学や高校に入ってから、ストリートダンスを始めたと噂に聞いていました。ただ、ストリートダンスは、当時の若者の流行りでもありましたが、夜間に騒ぐ、人数が多くうるさい、喫煙や飲酒などのマナーの悪さなど、煩がられる存在でもありました。

かっちゃんは、ストリートダンスのなかでも、ブレイクダンスを主に踊っていたと聞いたことがありました。ダンスに疎い僕でも、アクロバティックな動きの印象が強いものだというのは分かりました。

とはいえ、僕の実家が団地から引っ越し、社会人になって地元を離れ、特に思い出すようなこともなく過ごしていました。

いつのまにか、ブレイクダンスを主体としたブレイキンという競技が生まれていて、さらにそれが今年開催されるパリオリンピックの競技に採用されているのを知った時、思い出しました。

そういえば、子どもの頃に、かっちゃんが踊っていたのってブレイクダンスだったな・・。

実は、かっちゃんは“踊っていた”だけではなく、競技化の立役者となり、日本のブレイキンを率いる第一人者となっていたのです。調べてみたら、本部長に就任されていました・・。

ダンサー名はKatsu Oneと名乗り、”かっちゃん”の名残もちょっとあります。


紅白では、郷ひろみの歌唱だけでなく、そのあとのYOASOBIのパフォーマンスの際にも登場していました。”オタ芸”をキレッキレで踊っていました。

かっちゃんは、僕のことは全く覚えてもいないでしょうけれど、地元のヒーローを見た思いがします。

今年は、パリオリンピック開催の年。前回の東京大会は夢のような記憶で、もう次か・・なんて思いますが、また“かっちゃん”の勇姿が見られそうです。


#ブレイキン #紅白歌合戦 #発見

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