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ママと呼ばないで

どこかで聞いたことがあるフレーズです。
娘が僕(父)のことを「ママ!」と呼び間違えることが、結構多いという話です。もうすでに結論を書いてしまいましたが、ふつうどのくらいの頻度で間違えられるものでしょうか。

よくあるのが、学校の先生を間違って「おかあさん!」って呼びかけちゃうエピソード。僕も小学生の時に、1回だけやってしまった赤面の思い出です。きっと、そういう感覚なのかなと思います。親は子の名前を言い間違えるように、子が感じている大人という存在のうち、もっとも大きい割合を持つのが「おかあさん/ママ」だったりするのかなと考えています。

娘の場合は、ほぼ毎日1回は間違えて呼びます。トイレ、おふろ、遊び、ごはん、いろいろな動きのきっかけとして「○○!来て!」という時、すでに僕の手を引いているにも関わらず「ママ、行こう!」と言ったりするわけです。ここで、我が家のことを見てみると、一般的にお母さんがやることをお父さんがしているケースがあります。それは、べき論を展開したいのではなく、淡々とした事実、あるいは傾向として読み取ってください。例えば、ごはんを作る、髪を結わえる・・といったことです。

ある時、どこか外出先で呼び間違えたことがありました。娘は、年齢のわりに体格が大きいこともあり、またハッキリと発音すると、よく通る場面があるのです。それが、この時に発揮されて「ママ!こっち来てー!」と呼ばれたのが僕でした。ここで、「ママじゃないから返事しないよー」なんて意地悪になれないのが僕(意地悪ではない、ということではありません)です。「いま行くー!」と大声で返事して駆け寄りました。

すると、周囲の空気が少し変化したような感覚がありました。「あっ、えっ、ママ?・・いや、パパです・・よ、ね?」みたいな、変な雰囲気をまとったまま僕たち親子に相対する大人がいたことを覚えています。「呼び間違えちゃうんですよねー」と、ささやかな笑い話として良い経験になりました。

子ども娘が生まれた時、親のことをどう呼ばせたいか、というのは少なからず決めている方が多いはずです。夫婦間で呼び合う名が、そのまま子どもが使う言葉になるというのも、ご存知の方が多いと思います。私たちの場合、おとうさん、おかあさん、を目標としていましたが、保育園などでパパ、ママと呼ばれることが圧倒的に多くなり、娘はカタカナの方を使う頻度が上がりました。

そんなこと気にしなくても・・と言われそうですが、ママじゃないのだから気になるのです。でも、これも成長と共に消えてしまうのかもと思ったりして、今日も呼び間違えられては「はーい、ママよー!」と応えるのです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、僕だけでなく家族で喜びます!