餅の論
お正月さん、という神様をご存知でしょうか。
たしか、子が借りてきた絵本に載っていたのですが、お正月には各家々に神様がやってくるらしいのです。
その神様のためにお飾りをしたり、お供物のために鏡餅を据えるのだとか。お正月の飾りって、誰のためにやっているのかなぁなんて思うのですが、神様がやってくるのだとしたら納得できそうです。
その絵本でちょっと驚いたのは、供物というか、飾りでもある鏡餅が、神様がやってきて”座る”場所なのだそう。確かに、腰掛けるには便利そうな2段重ねですが・・。
食べ物に座るのも神様だから許されることで、お正月の鏡餅がとにかく一般化されているのも、そういう理由だからかも知れないと思うと、信心深くなるものです。
我が家の鏡餅は、特にこだわりなく、時期が来たら手頃なものをお店で見つけて買っています。座るにはやや傾斜がきつくて、滑ってしまいそう・・。
かつて祖父母の家では、家のあちこちに鏡餅が置いてありました。玄関、床の間、台所、トイレにまで・・神様がくるのだから多い方が良さそうです。大きな餅の上に乗っているみかんが美味しそうで、いつも「食べてもいい?」と聞いては叱られていた気がします。
その祖父母の家の餅は、食べるとしょっぱくて、雑煮に入れても、ましてお汁粉に入れても、子ども心に「おいしい」とは感じられませんでした。お正月の料理は、子どもにとっては美味しいものではなかった記憶があります。
餅は水分が多く、数日間でカビが生えてしまうものもあります。我が家でも、実家でついた餅を飾っていたことがあって、お正月を過ぎてカビが出てきてしまい、処分してしまったこともありました。(焼酎を塗るとカビを防げることが分かり、翌年は少々のカビですみました)
祖父母の家の鏡餅は長いこと飾られていたはずですが、カビが生えているのを見たことがありませんでした。塩分が何か作用していたのでしょうか。長年の知恵、恐るべしです。
柔らかくて腹持ちが良いので、子どもたちには人気のお餅。
我が家は、磯部が今年人気の食べ方です。
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