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月の顔つき

中秋の名月と言えば、お月見。昨日は天気もよくて、美しい月でした。

お月見と言えばお団子。季節の行事は、なんとか家族で体験したいと考えていて、お月見もその一つです。なのに、めずらしく残業をする羽目になってしまい、いつもより遅い帰宅になってしまいました。

職場の最寄駅にはいくつかお店があるので、おもいつく和菓子屋へ行きましたが、残念ながら白玉をつかったお菓子は売り切れ。おいしいケーキ屋にシフト・・も考えましたが、お月見の意義を考えると、ケーキ、ましてモンブランなどは買えませんでした。

改札を入ると、ふっと成城石井の看板がよぎりました。駅の中にお店があるので、帰り道に寄って晩御飯の総菜を買ったり、お菓子を買って帰ったりしていたのです。もしかしたら・・と立ち寄ってみると、カップデザートがたくさんあり、白玉ぜんざいや、あんみつがありました。

時々買って帰るプリンやゼリーのおいしさはすでに体験済みだったので、きっと大丈夫と、白玉の入ったぜんざいと和風ゼリーという商品を買って帰りました。子は、手の込んだお菓子が苦手なのでグミを(笑)

買って帰ったお菓子は、どれも好評でした。カップデザートにありがちな甘いだけで何を食べているのか分からない、といったことがなく、あんこはきちんと小豆の味がしたし、素材の味がきちんと分かれていました。子も、グミを喜んでくれて、ひと粒くれました(おいしいものをシェアできるまでに3年くらいかかったような・・笑)。

外にでて、みんなで月を見上げました。

子は、ウサギが餅つきしているのが見える!と教科書的な観察をしていました。もう一人は抱っこされながら、「だー!」といって僕の顔をひっかこうとしていました。

そんななか、月を見ていて、ふと思い出したことを話してみました。

「お父さんが子どものとき、月は大きな顔だと思ってたんだよね。だって三日月には顔があるでしょ。三日月が横顔で、満月は正面みたいに。でも表情がなんとなく怖くて。しかも、自転車で走ってるのに追いかけてくるし、怖かったなぁ。満月がキレイって思えたのは大きくなってからだったかなぁ・・」

子は、すでに月へのイメージは教科書通りかも知れません。ほんとうに大きなうさぎがいて、餅つきをしているのだと主張してくれたなら、この何とも言えないがっかり感は薄れそうです。

子に、ついつい想像的であってほしい、子どもらしくあってほしいなんて思ってしまいました。

でも、保育園では友達の前で「違うよー!」と言うのを、ぐっと我慢しているとしたら、家ではどんどん正しいことだけ言う子でもいいか、と思いました。

正しいことを主張する、細かいところに気がつく、そんなふうに僕たち夫婦の性格がきちんと反映された子に、月はどんなふうに見えているのでしょうか。

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