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たしかに、まつりだ

毎週月曜日には、旅の記録を書いています。

埼玉県には、いろいろなお祭りがありますが、知る人ぞ知る、年に一度のお祭りがあります。

ドラマ化されたり、昨年は都内の上空を飛行したりと、この数年で知名度が上がっているように思う、航空自衛隊。毎年11月3日には、埼玉にある入間基地で、その航空自衛隊の展示飛行「入間航空祭」が開かれています。

航空自衛隊の各部隊によるデモンストレーションを見られるというこのイベント、数年前に行ったのですが、まさに”まつり”でした。

驚いたのは、人の数・・駅を降りるとずーっと行列で渋滞する中、敷地内に入り、基本的には人しか見えませんでした。年に一度しかないチャンスに、大勢の人が集まるのです。僕も含め多くの人が見たいのは飛行機・・飛行機ならば飛べばみんなが見られるというわけです。

航空祭の何たるかを殆ど知らずに行ったのですが、戦闘機や輸送機などの航空自衛隊らしい飛行機だけが飛ぶのかと思いきや、最初に離陸していったのが、YS-11だったのが驚き、また感動しました。

YS-11は国産旅客機として、前の東京オリンピックに合わせ作られた飛行機でした。僕は幼いころ、この飛行機に乗って母の故郷(種子島)に飛んだ記憶があり、ゆるやかな曲線で構成された機体の優しい感じとか、大きなプロペラがとても好きでした。

そのあとは、自衛隊らしい輸送機が編隊飛行してみたり、なかから人がパラシュートで降下したりと、訓練の様子を垣間見ることができました。滑走路と客席の距離が近いのも、航空祭の楽しいポイントですね。

薄っぺらい戦闘機は、エンジン音がとても大きく、スピード感がケタ違いでした。最後は、アニメのように空の彼方に消えて行く演出も。

トリは、ブルーインパルス。事前に、パンフレットで隊員の紹介がされていたり、実機が展示されていたりして、ほんとうに動かしてるんだなぁと呑気に考えていました。

実際に飛び立っていく姿は、爽快感もありましたが、機体同士の感覚が狭く、とてもハラハラしてしまいました。ブルーインパルスの展示飛行と言えば、線を空に描くこと。

当日も、いくつも見ることができました。綺麗に隊列を組んだまま飛んで、五線紙のような5本の線が綺麗に空を横断したり、ハートを書いた後に、中心めがけて矢が刺さるような絵を描いたり。

しかし、最後のプログラムとして予定されていた星は、見られませんでした。まさかの機体トラブルにより、一機が編隊にいられなくなったとかで、事故ではなく安全に着陸はしたものの、僕としてはちょっと残念でした。

大きなレンズを構えたおじさんたちも嘆息を漏らしていましたが、「そんなこともあるよな、来年だな」と笑っていたので、なるほど常連になると落ち着きが違う・・と思ったのでした。

帰り道も、ずっと人だかりで、どう帰ってきたのか思い出せませんが、とにかく人が多くて、みんなが空を見上げて、みんなで「おおー」と低い歓声をあげる感じが、“まつり”でした。

国防という任務を背負うからこそ、高度なテクニックが要求され、それを年に一回披露する機会を持つことで、見る人(国民)と航空自衛隊との距離感を縮めようとしているのかも知れないなぁと感じました。

空に絵を描く、そんなサムネイル。infocus📷さん、ありがとうございます!みんな見上げてるの、空から見たらどんなでしょうかねぇ、

#航空祭 #飛行機 #まつり  

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