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記録はしない

記録としての役割を考えてしまうことがありました。

いきなり、こんなことを書いたのは、立ち会い出産のことを書かれていた方が、その理由として挙げていた記事のタイトルからでした。(回りくどくてすみません。)

書くことで記録になり、それは保存され続ければ残り続ける、といったことを以前書きました。大切な記憶を記録として残すのは、戦争体験の伝承などでもよく耳にする発想です。

このnoteを始めたとき、僕もそのことを意識していました。子どもとのこと、子どもの成長のこと、できるだけ書いて残したいと思ったものです。

子どもの成長の過程がわかりやすく見えてくるのは、発語に代表されるような、声や言葉の発達だと思います。大人と同じような言葉を使う瞬間は、可愛く、驚きすら感じることがあります。

そんななかで、子どもが言い間違えたり、歌詞が違う歌を大声で歌うことがあって、それがとても微笑ましいといった現象は、多くの人が経験することかも知れません。ちょっとだけ音が違って、なんだか和むというか。

わが子の話をすると、歌が好きで保育園やテレビで聴いてきた歌を歌うのですが、時折歌詞が違うことがありました。もちろん幼くて、意味のわからない言葉を使っているのだし、音から聞き間違えて発音している言葉もあるわけです。正しく直すことも大切ですが、楽しく歌っている子の気持ちは尊重したい。

そんな可愛げのある「歌い間違い」や「言い間違い」をnoteに残したらどうか、と思うのは簡単なことでした。歌い間違いは、歌詞を知っている人が多い童謡だからこそ、読んだら面白いのではないかとも考えました。

ただ、記録として残したとき、子が喜ぶのかといったことも考えました。誰に似たのか、子は「間違いを正す」ことに得意になっている節があります。そんな子が、あとから自分の失態を見ることは、思い出というよりも恥かも知れない、と思ったのです。

いつの間にか、正しく歌えるようになってしまうのですが、その瞬間は本人でさえ覚えていないものです。最初から、きちんと歌えていたと思い込むのは、子でなくても大人になっても同じような経験をすることがあります。

そんなわけで、子どもの言い間違いについては記録に残さないことにしました。

あ、でも立ち会い出産のことは書きたいなぁとは思います。男性の育休取得のことは、経験者として、どんどん広めていきたいとも思いますし。

言い間違いではないけど、言わないでほしい言葉たちも、保育園とかでじゃんじゃん仕入れてきます。しかも、僕たちの頃の記憶から変化していて、長くなったり、酷くなっていたり・・。

結局のところ、大人が真剣に怒るよりも、友達から「変なのー」と言われるとやめられるのですが。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 創作大賞2024への応募作品はこちらから!なにとぞ! https://note.com/monbon/n/n6c2960e1d348