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もつと旅

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旅の記録をつらつらと。毎週月曜日に更新しています。 早く行くならひとりで行け、遠くへ行くならみんなで行け。 (異国のことわざ) 投稿についているサムネイルは、infocusさ…
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#美術館

暑い日のミュージアム

暑い日を過ごすのに最適な公共施設といえば、図書館や美術館などがあります。先日、子どもたちの習い事もなくぽっかりと空いた休日に、美術館に行きました。夏休み期間になると、子ども向けの企画をしていたりするものですが、今回は通常営業の週末でした。 図書館にも行ったことがありましたが、まだ1歳の子は動きたいし、4歳児は本を読んでほしいし、9歳児は自由に読みたい…それぞれの思惑が違うため、家族で動けないのでした。 たいてい美術館では、企画展と常設展示を行っています。企画展は入場料が必

愛はとこしえ

秋田県の十和田と言えば、街の名前がついた十和田湖やその途中に伸びる奥入瀬渓流など、自然が豊かな印象です。僕たち夫婦は、結婚した記念に訪れた新婚旅行は青森県でした。お互いの出身でもなく、当時は親戚や友人がいるわけでもなく、妻と相談して決めた旅でした。 しかも、新婚旅行とは言いつつ、ほぼ無計画。交通手段と宿だけは事前に手配しましたが、現地に行ってから観光場所を決めるスタイルの旅行でした。今考えると、それも大人が2人だけだからできた旅でした・・。 十和田湖のそばに泊まって、翌朝

日本のゴッホ?

ゴッホは、オランダに生まれた画家です。生前、画家として大成することはなく、亡くなってからその卓越した技術や感性が受け入れられ、世界的に評価された、やや物悲しい背景を持っている画家のひとりです。 点描を技術的な基礎としている力強いタッチは、誰の真似でもなく、さらに誰も真似できませんでした。とりわけ、色彩感覚の繊細さと表現の大胆さは、後の芸術家たちに多大な影響を与えています。 日本には、そのゴッホのような作風と評され「日本のゴッホ」とまで呼ばれたらしい画家がいたのです。放浪の

日展、行ってん

日本美術展覧会・・通称、日展。昨日まで、東京の港区六本木にある国立新美術館で開催されていました。会期後の投稿となってしまい、やや悔しいのですが・・それは後ほど書くとして。 この時期になると、なんとなく我が家の風物詩的な存在である、日展に行きたくなるのです。そして、調べてみたら会期が終わりそう・・ということで、慌てて家族で向かいました。恒例になっているようで、なっていない(笑)時期を忘れちゃう。 下の子が生まれてからは、足が遠のいていた六本木・・およそ4年ぶりに行くことがで

シン・美術館体験

新しい美術館って、こんなふうになるのか。 先日、渋谷にある美術館に行きました。渋谷は東横線の駅がまだ地上にあった頃の、僕がイメージする姿から、20年で(そんなに経ってる!)かなりの変貌を見せている街です。 渋谷にある美術館といえば、駅から少し歩くけれど、松濤美術館などがよく知られています。 美術館のある場所、それは静かで落ち着いたイメージがあります。街中であっても、館内は広くて、歩きながら作品を観る・・場合によっては、足が疲れてしまうこともあるでしょう。多くの作品があっ

ほんとうに、屋根がない!

毎週月曜日には旅の記録を書いています。 旅先で撮った写真を眺めていると、懐かしくなります。あんなことあったなぁ、と思い出したりして。イタリア旅行の写真もそうでした。そんな写真とともに、今回は「フィレンツェ」のことを。 以前、ベネチアで迷子になった話を書きましたが、イタリアに行った数日間でも、フィレンツェはとても美しい思い出となりました。 フィレンツェは、その街並みの美しさから「屋根のない美術館」と呼ばれています。行く前には、その意味が良く分かりませんでした。大きな美術館

あの絵も、この絵も、ここで待ってる

毎週月曜日は、旅の記録を書いています。 「行ってよかった美術館」ランキングをご存知でしょうか。日本各地の美術館の中から、公募で選ばれるランキングだったように記憶しています。ランキングを見てしまうと、そのトップを知りたくなるものです。 いくつもの美術館が選ばれている中で、第1位の美術館に行ってみたいと思うのは、必然のような気もします。 僕が見た当時、トップだったのは「大塚国際美術館」でした。 大塚?・・そして国際?・・失礼ながら、まったく知りませんでした。 調べてみる