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異国に住んで思う国際恋愛における挑戦と成功の秘訣

「私たちハネムーン期なのかな?」
先日ふとうちのフランス人に聞いてみた。

すると、何それ?と言う彼。「何ハネムーン期って?」そもそもその言葉を知らないらしい。説明すると、「そんなものフランスには存在しない。むしろ死ぬまでハネムーン期だよ。」と。

Google検索したらちゃんとフランス語にもハネムーン期ってあるみたいなんですけどね。
「心配しないで。君は死ぬまで僕のアモーレだよ」と言う彼。

フランスで一緒に住みだして一年以上経ちますが、正直自分でもバカップルだと思う。

もちろん喧嘩もします。罵り合う大げんかもしばしば。
それでも必ず仲直りして、ソファーで手を繋いで映画を見て、彼の背中に抱きついて寝る。

育った環境や文化も全く違うのに、こんなにも一緒にいるのが居心地よくて信頼できる関係性を築くことができたのは幸せだなあと思うし、お互いの努力を褒めてあげたい。

そんなわけで今回は異国に住んで直面する国際恋愛における挑戦と、フランス人彼と仲良くあり続けるための秘訣をちょこっと紹介します。

1. 言語の違いは辛抱強さで乗り切る

フランス人彼との会話は完全に英語です。私のフランス語力はA2やっとパスしたくらいだし、彼は「いただきます」くらいしか日本語知らない。

私は数年前から海外生活のため英語での会話に抵抗はないのですが、彼はフランス生まれフランス育ちのフランス人。英語は喋れるけど知らない言葉や言い回しも多かったり文法に混乱したり、不自由に感じることも多いようです。

最近でこそ”言わなくても伝わる”ことも多いのですが、初めの頃はコミュニケーションにおける誤解もしばしばありました。

ただ彼はとても辛抱強く、伝えたいことを丁寧に説明してくれたり、私の言いたいことが理解できないときはわざわざ私の手を止めて「それどういう意味?もうちょっと説明して」と明確に理解しようとしてくれます。(彼のジョークが理解できない時も丁寧に説明してくれるので笑ってあげたいけどどこで笑うのが正解かよく分からない)

そもそも日本人同士でもコミュニケーションがうまくいくとは限らないし。
コミュニケーションのギャップを意識することで、細かいことも伝え漏れすることなく、意思の疎通が上手くできているのではないかなと思います。

また、言葉に頼らず、態度や行動で愛情を表現することも大事。
毎日のハグやキス、手を繋いで歩くことや、互いの好きな料理を振舞ったりと、日々の小さな愛情表現がコミュニケーションを円滑にするコツなんじゃないかなあと思っています。

2. 文化や価値観の違いを楽しむ

異なる文化背景からくる習慣や価値観の違いが、誤解やすれ違いを生むことは少なくない。それを乗り越えるのは、”楽しむ”という姿勢。

例えば、食事について。
フランスでは食事を長く楽しむ文化が根付いており、家族や友人と楽しむディナーは数時間かかることも珍しくありません。

彼とマモンと過ごした去年のクリスマスは、7時のアペロから始まって12時過ぎまでマモン手作りフルコースを食べてました。流石にお腹いっぱい。それでも、家族と過ごす時間を大切にするフランス人の習慣は素敵だなあと思う。

日本のように素早く食べるスタイルとは異なり、食事はゆっくりとした会話を楽しみリラックスして過ごす時間なのです。
そのため、彼が初めて日本に来たとき、”立ち食い”スタイルや、一人で食べるスタイルのカウンターがあるレストランを見て驚いていました。

また、フランスに来て私が何よりショックを受けたのは、ショップの営業時間
閉まるの早いです。そして日曜日どこも空いていない。
まじでみんな日曜日何してるの?デモ?

というわけで普段私たちは土曜の朝に一週間の買い物を済ませます。日曜日はお店が閉まってることを考えて、必要なものを書き出しスーパーなりDYIショップなりを回ります。
初めのうちは日曜に買い物できないのは不便だ!と思ってたけど、慣れるもんですね。ないならないで仕方ない。

そしてフランス人は家族との距離感がとても近いなあと感じます。
うちのフランス人はマモン大好き。決して口に出しては言いませんが、お母さんのことをとても大切に思っていることは彼の行動から見えてきます。

母の日やお誕生日はもちろん、クリスマスやイースター、年越しなどのイベントはいつもマモンも一緒。
そしてもちろん毎週日曜日はマモンと過ごします。ランチしたり、F1レース見たり、カードゲームしたり、蚕の市を見に行ったり。
そうして過ごす日曜日は、ゆったりと時間が流れるのを感じます。

カルチャーショックを感じるのは当然私だけでなく。彼が私の言動に驚くこともしばしばです。

幸いうちのフランス人は日本文化に深い関心があり、私より日本について詳しかったりします。
それでも、日々の習慣や日本人あるあるみたいな事については当然知りません。出会った当初はよく、日本人って〇〇って本当?など、Youtubeから得たよくわからん日本人あるあるについて聞いてきました。

私は彼が日本の文化を理解しようとする姿勢をありがたく思っているし、そんなところが大好きです。

正直私はフランスの文化にあまり興味はないのだけど、”受け入れる姿勢”は日々心がけています。
文化の違いを楽しむことで新しい発見もあるし、慣れない環境にストレスを感じて不便を嘆くよりは、”そうなんだ〜!”と盲目的に全てを受け入れてしまえば楽なような気もする。郷に入っては郷に従えと言いますし。

彼が生まれ育った国の文化を受け入れることは、彼自身を受け入れて尊敬することでもあると思うから。


3. どう頑張っても孤独は避けられないと割り切る

異国での生活、孤独を感じる瞬間は当然やってきます。
それは惜しげも無く愛を注いでくれるパートナーが居たとしても同じ。

フランス人彼、仕事以外は常にそばにいます。彼のマモンも私のことをとても大事にしてくれ、いつも気にかけてくれています。
それでも、言語がわからなくて自分が不甲斐なく感じる瞬間とか、慣れ親しんだアジア圏の人懐っこさが恋しい時とか、どうしようもなく孤独を感じる瞬間はどうしたって訪れる。

友達づくりはあまり上手じゃない私。
ボーイフレンドでもありベストフレンドでもある彼を、この世の全てと引き換えに手に入れたのだろうかとさえ思ったりする。

ならしょうがないか、と孤独については割り切っています。

どうしても人と繋がりたいときは語学交換のおしゃべりクラブみたいなのに参加したり、言語学校で知り合った子とお茶したり。ベストフレンドみたいな関係を築くのは難しいけど、彼以外の人と話すだけでもリフレッシュになる。

そして大事なのが、自分の居場所を作っていくこと。
孤独を感じる原因って、人との繋がりだけではないと思います。普段は一人が平気な人も、慣れない環境にいることで強い疎外感を感じることも。

だから、どこでも良いから自分の行きつけの場所を作る。近所のスーパー、図書館、カフェ、公園 etc.. (私の友達はZARAが第二の家だと言ってました)
見慣れた場所を自分で作っていくことで、その場所でよく見かける人、よく見る風景など、少しずつ馴染んでくる感覚が得られます。


4. 自分の時間を作る

うちのフランス人は寂しがりの子犬みたいな人です。どこへ行くのも何をするのも一緒。

「ちょっと買い物行ってくる」と言うと、どこに行くの?何買うの?一人で行くの?あ、そういえば僕も欲しいものあるんだった、一緒に行くよ!・・・・

「友達が飲みに行こうって言ってる」と言うので、”楽しんでおいで”と言うと、え、あんずも行くんだよ、すぐ隣のバーだからさ!・・・

「なんでさっきから寝室にいるの?僕のこと嫌いなの?」・・・

・・・ほっといてくれよ!!!

元々一人でいるのが好きな私。フランス人はカップル単位で動くことが多いとは聞いたことあったけど、常に密着すぎてイライラすることも当然あります。

だからそうなる前に、一人の時間を作ることが私には必要。一人で過ごして、いろいろ考え事したり、ただ時の流れを感じたり。
ただ、理由もなしに出かけると彼があれこれ聞いてくるので、最近はジムに通いだしました。一人になれるし健康にも良い。

一人の時間を作ることで、彼と一緒にいるときに話すことも増える。
”彼との生活”だけじゃない、自分なりのフランスで生きる楽しみや、やりがいを見つけることで、異国にも愛着が湧いてくるんだなあと感じています。


結論

国際恋愛は多くの挑戦が伴いますが、文化や言語の違いを認め尊重することで、豊かな関係が築けるのではないかと感じています。違うからこそ、面白い。新たな発見の日々の中で、柔軟でオープンな心を持ち、いつもサポートし合う姿勢が今の私たちの幸せな関係を保つカギとなっています。

まだまだあるので第2部につづく!

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