Day.27 世のなかナメてんじゃないよ!教えてくれてありがとう。
27日目 「誰かに言われた大切な言葉」
世の中、そんなに甘くないよ
今日は、私の恥ずかしい過去の巻です(汗)
もっとポジティブな言葉を選びたかったけど
いちばんに思い浮かんだ言葉がこれです。
以前に、後悔していることのテーマで
少し書きましたが…
10代の頃
フラワーデザインの仕事をしていて
身体をこわして、学校へいって事務職についた私。
学校へ行く前に、何社か事務職の求人に応募しました。
が、資格なし、経験なし、商業高校出身でもなし
当然、合格なんてしません。
とある大手食品会社の最終面接に臨んだ時のこと
家からも近く、待遇もそこそこ。
よし!今度こそ!
と、気合十分で面接に臨みました。
「近くに住んでるんですね~、前職は接客?いいですね」
人当たりのよい所長さんで
自分の父親くらいの年齢のように思えて
和やかに話は続きました。
「で?簿記とか資格は持ってないの?」
「あ、はい。資格はないです」
「じゃあ、前の職場で事務も担当してたとか?」
「いえ、接客のみで事務にはタッチしていませんでした」
「じゃあ、ワープロの資格とかは?」
(当時はwindowなどなくってワープロが出始めたころ(笑)
「…ワープロは使えますが、資格はないです…」
だんだんと声が小さくなる私。
資格は無くても可
と、求人にあったのを真に受けた世間知らずの私。
や、ヤバい……
所長さんの顔から笑顔が消えていき
私の正面に向き直り、こんな風に言いました。
「経験も、資格もない。そんなんで出来るほど事務も
簡単ではないですよ。
色々と知ってないと出来ない作業もあるし。
そんなんで勤まるような簡単な仕事と思ってもらったら困る。
世の中、そんなに甘くないよ」
いや、甘く見てるなんて
そんなつもりは無かったのに…(←アホ、いいわけか!)
まだ若かった私は
いちばんにそう思いましたが(恥)
いや、つもりがあるとか無いとか
そうじゃなくて、甘いんだ、私の行動が甘かったんだ。
この人はそう言ってるんだ。
私は、申し訳なかったとお詫びして
時間を割いてもらったお礼を言って部屋を後にしました。
最後に
「頑張ってね」
と言って送り出してくれた所長さん。
情けないやら恥ずかしいやら
応募していれば、いつか合格するだろう。
自分の甘さを思い知り、激しい自己嫌悪です。
それと同時に、ハッキリといってくれた所長さんに
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
別に、そんなコト言わなくても
そのまま不採用で良かったのに
わざわざ言ってくれた…
このままじゃダメだ。
事務職に就くなら、ちゃんと勉強して
資格もとらなきゃ
(当たり前じゃ!相当アホですね、恥)
そう思い、貯金をはたいて(笑)
専門学校の門をたたくのでした。
「たのもぉ~!」
世の中そんなに甘くない。
あまあまの甘ちゃんの自分が顔を出しそうなとき
この出来事、この言葉を
30年以上たっても思い出す私。
これからも、この言葉を幾度となくつぶやくんだろうな~。