あなたの職務経歴書は●●秒しか見てないです
お疲れ様です。もなきです。
転職エージェントをしたり、スタートアップ企業の採用のお手伝いをしたり、採用動画のプロデュースをしたり、YouTubeをしたりしています。
今日は「あなたの職務経歴書は●●秒しか見られていない」という話について書こうと思います。
転職活動を始めて、自己分析が終わり、自身の「転職の軸」がある程度見えてきたら、履歴書と職務経歴書を作り始めると思います。
ゼロベースで職務経歴書を作るとしたら、30歳前後の人だとしたらWordで2~3ページ。そうすると、早い人でも2~3時間、もっと時間かかる人だとトータルで5~6時間近くかかって仕上げる人も多いです。
じゃあ、そんな皆さんが頑張って書いた履歴書や職務経歴書ですが、採用企業の人は、どれくらい時間をかけて読んでいると思いますか?
応募者が比較的多く、書類選考の数が多い会社を想定していますが、
約45秒
です。
これは、決して速読に長けている人事というわけでもなく、むしろもっと早いという人もいるかなと思ってます。
だいたい、45秒くらいで分かるのです。
ここでいう「分かる」というのは、会った方がいいか、会わなくてもお見送りの可能性が高いか、が「分かる」という意味です。
ざっと目の動き方を説明すると、
①まずは「履歴書」見ます。ここでは、年齢や学歴、職歴や離職期間などのブランクを見ます。ここまで約10秒です。
②次に、職務経歴書の一番上の「職務概要」を10秒で精読します。
③そして、その下の「職務経歴」を、時系列が昔の方から順に読みます。ここでは、やってきた仕事の内容とポジション、書いてあれば実績や達成率とかを見ます。ここに約15秒くらいです。
④最後に「自己PR」です。大体3つくらい書いてあるので、10秒で読みます。
これで約45秒です。
<書類選考の45秒の配分(目安)>
①履歴書:10秒
②職務概要:10秒
③職務経歴:15秒
④自己PR:10秒
ちなみに、職務経歴書の枚数が多い人は、冗長な書き方になっていることが多いのでざーっと流し読みをするため、かかる時間は同じくらいです。
45秒と聞くと
「もっとちゃんと読み込んでよ!」
「作るのに5時間費やしたんだぞ!」
と怒る人はいるかもしれません。
ですが、大量の応募者がいる場合、効率的に会うべき人を見定めていくということも、必要になってきます。皆さんが本屋さんに何か目当ての分野の本を買いたいと行ったときに、表紙や目次などをぱらぱらとめくって、購入する本を選ぶのと同じです。
じゃあ、どうすればいいかというと、先ほどの45秒の使い方をもう一度思い出して下さい。
<書類選考の45秒の配分(目安)>
①履歴書:10秒
②職務概要:10秒
③職務経歴:15秒
④自己PR:10秒
その中で、差を分けるのは以下です。
③職務経歴:15秒
④自己PR:10秒
①の「履歴書」に記載する内容は「事実」なので、変えようはありません。(写真添付の場合に映り方を気にするくらいでしょうか?)
②の「職務概要」の部分は「分かりやすく端的に書くということ」ができちれば、そこまで大きく差を分けません。
一方で、③「職務経歴」と、④自己PRは、会いたいと思うかどうかを左右させます。
以下、簡単にポイントです。
(もっと細かい職務経歴書アドバイスは、また別のnoteでいつか書きますね)
③「職務経歴」
「見やすさ」
四角囲みがない、文字だけの「職務経歴」って正直すごい見づらいのです。「このエピソードは、どの期間の話だっけ?その時の部署や役職は?」となってしまいます。ネットに転がっているダウンロード可能なフォーマットは、たいてい四角囲みで期間、内容、役割が記載しやすい作りになっているので、そちらを使いましょう。間違っても、ワードでゼロベースで自己流で作り始めないでくださいね。
「工夫や取り組みや想いを盛り込む」
その仕事の中で、何を考え、どのような工夫や取り組みをしていたのかを盛り込むことで、あなたがどのように仕事を進めていく人なのかを具体的にイメージできるようになります。相手の中に、当時の様子を映像として想像させる表現で書きましょう。
④「自己PR」
「応募先企業でも活かせるポイントを書く」
極端な例ですが、アパレル店長の求人に応募する際に「タイピングの速さ」をPRしてもあまり意味がありません(早いに越したことはないですが…)。チョイスするあなたの自己PRの要素は、ちゃんと応募企業にも活かせるものを選ぶようにしましょう。
ということで、今回は「あなたの職務経歴書は●●秒しか見られていない」という話でした。
「書類選考をする人の目」を意識して自分の職務経歴書を読む、というのは中々難しいかもしれないですが、改めて自分の書類を45秒で読んだ時に、相手の心に残る内容になってるか、見直してみて下さい。
今後もこのnote(名もなき転職マガジン)では、転職やキャリアにまつわる話を発信していきたいと思います。尚、今回の内容は動画でも見ることができますので、よろしければぜひ高評価とチャンネル登録お願いしますm(_ _)m
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