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かつた杯 7勝1敗!シティリーグの答えになる、災いの箱を採用した白ルギアの解説!

1.序章

1-1 略語

本記事では以下の略語を使用します。
・V系
気絶時にサイドを2枚以上取られるカード全般のこと。V,VSTAR,VMAX,exの総称とする。

・非エク
気絶時にサイドを1枚取るカードのこと。

・VSTAR
ルギアVSTARの特性「アッセンブルスター」のこと。

・1アーケ
VSTARを使用し、トラッシュからアーケオスを1体だけベンチに出して展開する状況のこと。

・2アーケ
VSTARを使用し、トラッシュからアーケオスを2体ベンチに出して展開する状況のこと。

・手札干渉
ジャッジマン、ナンジャモ、ツツジをプレイされ、こちらの手札をリセットされること。

1-2 更新情報

無料部分
9/28(木) PM
「2-3 自由枠と採用候補カード」について、アヤシシVの不採用理由を記載いたしました。

有料部分
9/28(木) PM
【リベンジパンチとの比較】について、加筆いたしました。

1-3 ご挨拶

 いつも大変お世話になっております。「もなか」です。3月と4月に投稿いたしました白ルギアのnote をたくさんの方々にご精読いただき、本当にありがとうございます。私自身も良い振り返りになり、この先もルギアを使用し続けるモチベーションに繋がります。まだご覧になられていない方がおりましたら、ご覧いただけますと幸いです。

 ジムバトルの結果や、ルギアに関するポスト(ツイート)をしておりますので、是非フォローをお願いいたします。
もなかのX(旧Twitter)
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 また、普段から共に白ルギアを研究しており、かつた杯で7勝1敗の好戦績を残したしょうじろう氏のX(旧Twitter)もフォローしてください!
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 今回は9/30(土)から始まるシティリーグ シーズン1で活躍の期待ができる最新の白ルギアを解説いたします。以前よりルギアの研究をされている方だけではなく、最近ルギアを使い始めた方、ルギアを苦手とする方、どなたが読んでも分かり易い記事を執筆いたしました。最後までお付き合いいただけますと幸甚でございます。

2.構築

2-1 デッキレシピ

 こちらが現在の構築です。
次項より採用理由と、自由枠と採用候補カードの紹介をいたします。

9/24(日)現在のレシピです

2-2 採用理由

 白ルギアについて知らない方、最近白ルギアを使用し始めた方への教材として活用いただきたい想いも込め、採用カード全ての説明をしております。文量が多いため、必要な部分のみ読んでいただいても差し支えございません。

ルギアV 4枚、ルギアVSTAR 4枚
 1ターン目にルギアVを出せないことが、VSTARまでの遅れとなり、結果的にゲームを通じた攻撃の遅れに繋がります。そのため、進化元は最大枚数を採用し、確実に出すことが必須と考えております。

 加えて、パオジアン系統の後攻、ミュウVMAXの先攻後攻、ミライドンの先攻後攻はターンを渡した直後にルギアVが取られる可能性もあります。このようなデッキを相手にする場合は1ターン目にルギアVを2体並べる必要もあるため、尚更4枚の採用が必要です。

 ボール系はネオラントVやバケッチャに充てたいことから、ルギアVSTARは素引きする必要があると考え、4枚目を採用しました。しかし、枠の都合上で削るカードの筆頭であるため、自由枠の認識です。ルギアVと比較して、アクセスするために1ターン余裕がありますが、進化できず「かぜよみ」でターンを返すゲームも存在するため、なるべく進化できるように意識しております。

 「3.プレイング」にも記載しておりますが、対面によってはルギアVSTARを3体用いることもあります。4枚採用だとトラッシュやサイド落ちに左右されにくい強さもあります。

アーケオス 4枚
 ハイパーボール、博士の研究、ヒガナの決意と合わせてトラッシュできるリターンが大きいため、2ターン目までに引き込めるよう最大枚数の採用としております。

 後攻1ターン目にルギアVの「かぜよみ」でトラッシュすることで、後攻2ターン目の動きを強くしたり、相手のサポート権を手札干渉に充てたり、初手に引いて弱いことがありません。サイド落ちによるアクセス率の低下も防ぎたいので、現状は減らすことを考えておりません。

カビゴン(へいきなしぼう) 3枚
 非エクとは思えない高火力&高耐久で、白ルギアを支えるメインアタッカーの1枚です。対面によっては3回使用することもあり、サイド落ちに泣かないため3枚採用としました。ルギアVSTAR 4枚目と同じく自由枠であるため、他に採用したいカードがあれば削る候補となります。

 VSTARの使用が遅れる状況でも、ダブルターボエネルギー+1枚の特殊エネルギーで160打点も出せるコスパの良さが魅力です。カビゴンの攻撃で非エクを取れれば、VSTARの遅れを帳消しにできます。一撃ルギアと比較した場合、白ルギアの方が事故が軽い(少ない)と言える所以だと思います。

 特性によりヤミラミの「ロストマイン」が効かないことは有名です。他にも、クレセリアの「ムーンライトリバース」でダメージを受けず、ラルトスの「メモリースキップ」によって攻撃を封じられる心配もありません。聞き覚えのない技を使用された際は、特性で防げるか注視しましょう。

ドラピオンV 1枚
 現環境トップシェアを誇るサーナイトex、WCSでも活躍したミュウVMAX、この2つに対して無類の強さを誇ります。環境にこの2つが台頭する間は抜けません。ドラピオンVが無いと勝率が大幅に落ちます。

 特にサーナイト戦ではこのカードを用いた後攻の逆転プランがあるため必須です。詳しくは、「3.プレイング」をご参照ください。

ミュウex 1枚
 151より登場し、白ルギアのパワーを底上げしたポケモンです。今までの白ルギアに無かった230打点以上の大技やベンチ狙撃が可能となりました。主な役割対象は以下の通りです。
・ギラティナVSTAR
・カイリューV
・バンギラスV
・ライコウV
・ミライドンex
・リザードンex
・かがやくゲッコウガ

 特性も強く、1枚のドローで先に繋がる展開を作ることも可能です。ミュウexが場に出ている時は1枚でも多くデッキを圧縮するプレイを心掛けましょう。

 ロストギラティナ、封印石ロスト、一撃ルギア、ミライドン系統に対して必ず一度はプレイするため、ミュウexのサイド落ちによって不利な状況を作り出してしまう可能性があります。シェア率の高いロストギラティナ相手にイージーウィンを狙えるようになるので、ミュウex 2枚目は採用候補に上がります。

ネオラントV 2枚
 ゲーム中は絶対一度はプレイするカードです。白ルギアは耐久力と特殊エネルギーの恩恵を受けつつ、効果的なサポートをピンポイントで使用するデッキになるため、ネオラントVを強く使えるか否かはとても重要です。バーネット博士をはじめ、ボスの指令やナンジャモと言った強力なサポートを連打するためにも2枚は必要と考えております。

 現環境は頂への雪道をサーチするアルセウスデッキ(アルセウスギラティナ等)の数が少ないですが、ロストギラティナに採用されたミカルゲが流行っています。ミカルゲを警戒するならネオラントV 2枚目をイキリンコexにする方が良いと思います。

 カードのポテンシャルで言えば破格の強さを誇るので、今回はネオラントV 2枚目を優先させました。

バケッチャ
 ロストギラティナ、ミライドン、ミュウVMAXと頂への雪道を使用するデッキが環境に複数いるので採用しております。スタジアムの現物と異なり、ボール系でサーチが可能なため、採用枚数以上のアクセス率を持たせることが可能です。

 懸念点としてはバトル場でスタートしてしまうことでしょう。こちらに関して確率を計算したところ、次の数値となります。

初手にバケッチャのみの確率
初手がバケッチャとネオラントVのみの確率

 採用する種ポケモンの数にもよりますが、この確率なら割り切って良い、メリットのリターンが大きいと考えております。ネオラントほど出して負けに繋がらないのも加点と考えております。

ハイパーボール 4枚
 ルギア最強のグッズです。アーケオスをコストにして相手へプレッシャーをかけましょう。グッズで手札をトラッシュできる点、確実にポケモンをサーチできる点、どう考えても4枚から減らせません。

ネストボール 2枚
 ルギアVの傘増しになります。序盤からベンチを大量展開するデッキでもなく、ネオラントVやアーケオスへのアクセスに使えないため、この枚数が妥当と考えます。後述するスーパーボール、キャプチャーアロマ、各種ドローサポートでポケモンに触れられる機会があるため、これ以上欲しいと思ったことはありませんでした。

 中盤はカビゴンやミュウexをベンチに出して、直ぐにアタッカーを育成することも可能です。2枚採用も相まって、非常に使いやすいカードと感じます。

スーパーボール、キャプチャーアロマ 4枠分
 ここの枠は人によって何に4枠を割くか変わる部分だと思います。従来の構築では、キャプチャーアロマの4枚採用が主流と感じます。50%の運が絡むものの、確実にポケモンをサーチできる強さがあります。

しかし、私は以前よりスーパーボールを併用した2枚ずつの採用としておりました。理由としては、特定条件下ではキャプチャーアロマより高確率でサーチできる点があるからです。

 序盤ににプレイするボールで、主にサーチしたいポケモンは以下の通りです。
・ルギアVを引けない時にアクセスしたい。
・アーケオスを引けない時にアクセスしたい。

 キャプチャーアロマのサーチ確率は、コイントスの表裏に依存するので50%です。しかし、4枚採用のカードが初手にない場合でスーパーボールを使用すると、約70%の確率でサーチができます。
「初手7枚+ドロー1回+デッキ上の7枚捲り」の15枚が初手にない場合となるため、スーパーボールに軍配が上がります。

1ターン目にサーチできる確率

 2ターン目にサーチしたいルギアVSTARについても、デッキ圧縮無しでキャプチャーアロマを上回る計算となります。
「初手7枚+ドロー2回+デッキ上の7枚捲り」の16枚計算

2ターン目にサーチできる確率

 キャプチャーアロマが優位に立つケースは以下の通りです。
①4枚採用のカードを1枚引いており、2枚目をサーチしたい場合。
②2枚以下の採用カードをサーチしたい場合。
③中盤以降のサーチ確率。
この3点が秀でております。状況によって「どちらがより高確率でサーチできるか変わる」ため、私は2枚ずつの採用としております。私と同様に「コイントスの結果が50%にならない」「キャプチャーアロマの個体値が低くて当たらない」と感じる方は是非変えて回してください。

災いの箱 2枚
 本デッキの核となるカードで、ルギアVSTARに付けます。カビゴンと合わせてサイドを有利に取り進めます。主な仮想敵は以下の通りです。
・サーナイト
・パオジアン
・ミライドン
・一撃ルギア
・封印石ロスト

 詳細の使い方は、「3.プレイング」にて徹底解説いたします。

バーネット博士 1枚
 ネオラントVからサーチし、確実にアーケオスを2枚トラッシュするカードです。2試合に1度はこのカードを使用していることもあります。初動以外で強く使用できないこと、バーネット博士をプレイせずVSTARまで辿り着けるゲームもあること、この2つを考慮して1枚採用としました。サイド落ちにより悲惨なゲーム展開を展開することもありますが、割合としては少ないため、現状は増やさなくても良いと考えております。

博士の研究 1枚
 アーケオスをトラッシュしつつ、7枚もドローできる最強ドローサポートです。書いてあることは強いですが、トラッシュした特殊エネルギーを回収できない白ルギアにとって多少使い辛いカードでもあります。

 サーナイトやミュウVMAX相手にドラピオンVをトラッシュしては勝ち筋が薄くなり、ベンチに出すと負け筋になってしまいます。ルギアVにアクセスする前にトラッシュしてしまう災いの箱も弱いです。本構築にとって融通が効きやすいカードではないため、1枚採用としました。

ヒガナの決意 1枚
 前述した博士の研究と比較した場合、手札のリソースを不用意にトラッシュしないメリットがあります。反面、ドローできる枚数は相手の盤面に左右されるため、確実性は劣ります。

 現環境では多くのデッキにバトルVIPパスが採用されているため、高確率で5枚以上のドローが見込めます。ベンチ展開するデッキがベンチ展開出来ず、結果としてヒガナの決意のドローが少ないケースは、盤面の状況が勝っているため、最低限の手札交換が出来るだけで良しと考えております。

ナンジャモ 3枚
 博士の研究が少ない分、手札のリフレッシュ役も担う関係で多めの採用としております。サーナイト、ロスト系統、ふしぎなあめを採用している2進化デッキなど、2回は手札干渉をしたいと考えております。4枚目も欲しい状況がありますが、3枚分でもしっかり働いているため、この枚数に落ち着きました。

ボスの指令 4枚
 本デッキの核となるサポートカードです。打点が220止まりの本デッキにおいて、高火力が出せない対面処理の戦いは少し不利になります。そのため、対戦を有利に進めるために、ボスの指令をプレイして以下のカードを取ることが必要となります。
①相手デッキのエンジンとなるポケモン
 (キルリアやかがやくゲッコウガ等)
②HP220以下のポケモン
 (進化前のVやexたねポケモン等)
③低HPの展開補助ポケモン
 (ネオラントVやイキリンコex等)

 VSTAR使用後は毎ターンプレイしたいカードでもあるため、最大枚数を採用しております。中でも、終盤にネオラントVでサーチできるポテンシャルは破格です。

崩れたスタジアム 2枚
 使用したネオラントVや手負いのルギアVSTARをトラッシュし、相手にサイドを取らせない目的があります。ベンチ展開するデッキに対しての圧力もあるので、カードパワーはとても高く感じます。

 基本はルギアVSTARの「ストームダイブ」で維持させますが、次ターンにネオラントVを使用する可能性がある場合は敢えてトラッシュすることも発生します。ゲーム中に1度はネオラントVをトラッシュさせたいため、2枚採用としました。

 相手がプレイした頂への雪道をこのカードでトラッシュさせた後、ネオラントVをプレイすることを想定する場合、ベンチに置くポケモンは1体のみとします。2体置いた後にネオラントVを置くと、バーネット博士をプレイしてもアーケオスを1体しか出せなくなるので注意しましょう。

タウンデパート 1枚
 災いの箱 3枚目として使用しつつ、頂への雪道に対する回答としております。対戦デッキによっては相手にアドバンテージを与えてしまうため、なるべくルギアVSTARの「ストームダイブ」でトラッシュすることを意識しましょう。

 テーブルシティとは異なり、サーナイトやロストギラティナからアドバンテージを取られるリスクは低いため、対面次第では安心してプレイできます。

ダブルターボエネルギー 4枚
 白ルギアの真骨頂である、2ターン目までにカビゴンへ手貼りすることで、VSTARを使用せずに非エクを取ってサイドレースを先制できることが可能です。手札が悪く2ターン目のVSTARを狙えない場合の保険としてとても強く、一撃ルギアにはない事故回避策になります。VSTARの使用が3ターン目になっても遅れを取り戻すことが可能です。

 1アーケ展開でもこのカードが4枚あることで、ルギアVSTARを動かしやすくなったり、手貼りを間に合わせることができたり、下振れの救済としてはとても優秀です。

ジェットエネルギー 4枚
 エネルギーを温存しながら、グッズに頼ることなく、バトル場との入れ替えが可能です。特に、①バトル場のスタートポケモンが弱いが、カビゴンやルギアVSTARに付けて入れ替えを行うケース。②手負いのルギアVSTARをエネルギーを付けたまま下げ、新たなアタッカーを繰り出すケース。と役割が豊富です。

ギフトエネルギー 3枚
 貴重なドローソースで、中盤以降にプレイされたナンジャモやツツジなどの手札干渉のケアにもなります。どのアタッカーに付けるか?については、後述する「3.プレイング」をご確認ください。

 エネルギー枠は15枚としておりますが、16枚目を採用する場合はこのカードを4枚にします。その方がリソース管理もし易いので強いですが、枠の都合上3枚としました。

Vガードエネルギー 2枚
 主にギラティナVSTARの「ロストインパクト」を耐えるために採用しております。1度攻撃を耐えるか否かで大きく変わるため、サイド落ち考慮の2枚採用としております。

 稀に発生する以下の状況でも活躍します。
ルギアVSTAR
・ミュウVMAX+パンプカード3枚を確定耐え
・ベンチ6体のライコウVを確定耐え
・カイリューV+こだわりベルトを確定耐え

ミュウex
・アルセウスVSTARを確定耐え

セラピーエネルギー 2枚
 ロストバレット等、カビゴンが倒されずにターンが返ってくる相手に必要です。ジェットエネルギーの入れ替えで眠りを解除できますが、エネルギーリソースに余裕がないため効率悪い付け方は避けたいです。こちらもサイド落ち考慮で2枚採用としております。

2-3 自由枠と採用候補カードについて

 本構築の自由枠は以下のカードに値すると考えております。
・ルギアVSTAR 4枚目
・カビゴン 3枚目

 ルギアと言うデッキは固定枠が大変多いため、安定性と対応力を同時に賄うことが難しいです。私個人としては、「安定性と対応力は反比例する」と考えております。本構築は安定性に寄せておりますが、以上2枚を別のカードに変えることで、対応力の向上を見込むこともできます。

※直前の構築ではルギアVSTARとカビゴンを抜いて、ミュウex 2枚目とセレナを採用しておりました

 今回は私が採用候補としたカードを紹介します。

ミュウex 2枚目
 採用理由で述べた通りです。ロストギラティナに対してイージーウィンを狙えるカードですので、環境によって2枚目を採用する価値があります。

レントラー+リバーサルエネルギー
 ルギアミラーを制したい場合は必要です。他対面に頻出しにくいと判断したため優先度が落ちました。パオジアンexに採用しているパルキアVSTAR、先日リリースされたガブリアスexに対して強く使えるため、今後の環境次第では必須枠に昇格する可能性があります。

 リザードンexに採用されているピジョットexに弱点を突いてワンパンできますが、序盤はこちらがサイドを先制していることが多く、最速での処理は難しいと考えております。最速処理ができない場合、ボスの指令を複数回プレイされ、先にアーケオスを落とされるゲーム展開になります。その場合、ピジョットexを取っても後続を立てられず負けてしまうケースが多発するため、私は明確なメタカードと言えないと考えております。

イキリンコex
 ネオラントVの部分で触れましたが、ミカルゲのケアを考えるなら採用できるカードです。1ターン目にアーケオスを1体でもトラッシュ出来ていれば、次のターンにドローサポートを絡めて「ルギアVSTAR+頂への雪道の回答」を引くだけとなり、展開の要求値を下げることが可能です。相手の先攻1ターン目に頂への雪道をプレイされない限り、特性「イキリテイク」はプレイしやすい状況となります。

 博士の研究と同じデメリットを持っているため、本構築と相性がそこまで良くないです。プレイできたリターンでは当然ネオラントVに軍配が上がるため、「ミカルゲや頂への雪道がどれくらい流行しているか」と考えて採用を決めることを推奨します。

博士の研究の追加
 ドローサポートの中で破格の性能を持っております。手札にあるアーケオスをまとめてトラッシュ出来るのはもちろん、手札干渉をされた後に必要カードを引き込む状況でも役に立ちます。特に、頂への雪道と合わせてプレイされた場合の7枚ドローはとても安心できます。

 しかし、特殊エネルギーを引きすぎている状況でプレイすると、リソースを大幅に削ってしまったり、ギフトエネルギーと相性が悪かったり、デメリットも存在します。活力の壺のようなカードがない白ルギアにとって万能カードではないので、プレイしながら好みの枚数を採用することをお勧めします。

セレナ
 5枚目のボスの指令として役割を持たせております。ロストギラティナのシェア率が高く、パオジアンやミライドンにもV系が採用されているため、使用できずに手札で腐ることは少ないです。特にV系と非エクの両方を呼び出す必要があるロスト対面で、ボスの指令を温存できる点も評価できます。呼び出し札が5枚採用されていることで、負け筋となり易いネオラントVを使用せずにサイドレースを有利に進めることができます。

 ドロー効果では手札のアーケオスをトラッシュするカードとして最低限の役割も担っているため、小回りが効いて使用しやすいです。ドローサポートの傘増しより、アーケオスをトラッシュできるカードの母数が増えたことを評価しております。

 デメリットをあげるなら、exと非エクを呼び出せないことです。特にサーナイト対面では腐りがちになります。加えて、ボスの指令を減らしてまで採用するカードではありません

テーブルシティ
 当たれば何でもサーチが可能です。相手に処理されなければ、次のターンも使用することができます。コイントスの結果では、ネオラントVを使用せずにVSTARを狙うことも可能です。

 コイントスの結果次第では、自分は1:0交換、相手は0:1交換、しかも相手が最も必要とするポケモンをサーチされます。ここまで上振れと下振れが激しいカードは使えない、テーブルシティのコイントス結果によって勝負が決まると言っても過言ではありません。そのように考えて採用を見送りました。

 加えて、初動の確保として先にプレイすると、頂への雪道の解答を自ら減らすことになるため、「テーブルシティが頂への雪道の回答を担っている」と言いにくくなります。

 テーブルシティを採用する場合、「相手がこのターンにテーブルシティのコイントスを当てていたら、戦況はどうなっているんだろう?」と考えることで、このカードのデメリットに気付けると思います。「初動追加されるくらいなら問題無い」と捉えるか、「進化を引くためのサポート権を温存され、ボスの指令を貰って負けに直結するから危うい」と捉えるか、貴方次第です。

特殊エネルギー 16枚目
 白ルギアにおいて、特殊エネルギー15枚は最低ラインと考えております。終盤にエネルギーが足りず攻めきれない状況も発生するため、余裕を持てるよう多めの採用とすることも大切です。1枚の差が勝負を分けることもあるので、多い方が望ましいと考えております。

 採用する場合はギフトエネルギー 4枚目になると考えております。アタッカー+ボスの指令で取られたく無いポケモンに付けることで、被害を最小限に抑えることも可能です。

【追記】
アヤシシV
 アヤシシVを採用する場合、以下の採用理由が必要と考えております。
・リザードンに対して強く使える
・280ラインに対してカビゴン多投より強く使える

 リザードン対面はアヤシシVを用いたイージーウィンのプランを練られていないため、「アヤシシVがいれば勝てる対面」とはならず、採用を見送りました。
 加えて、リファインリザードンに対しても強く動かせるシーンが少ないと感じており、現状は採用しなくてもいいと判断しております。

 ロストギラティナに対してはカビゴン多投で事足りることと、ミカルゲ+頂への雪道による機能停止を避けたかったことの2点より、必要と考えませんでした。イージーウィンを狙うなら、ミュウex 2枚目の方が強く使えます。

 パオジアンに対しては無くても勝てる対面であり、パルキアVSTARやアルセウスVSTARに対してはカビゴン多投で十分と判断しました。
 唯一強いと感じるのは、お互いリソースが少ない状態でプレイされるパルキアVSTARやアルセウスVSTARを簡単に処理して、勝ちに近づけることができるタイミングと考えます。魅力的ですが、「あれば便利だけど、無くても戦えるカード」として評価したため、61枚目以降のカードとなりました。

 リザードン対面でアヤシシVを用いた有効的な戦術を新たに見つけたり、環境の推移で280ラインのワンパンが必要不可欠になったりすれば、一気に評価が上がると思います。今後の動向に要注目です

※他に気になる採用カード、不採用カード、採用検討カードがございましたら、Twitterのリプライ、DMを頂戴できますでしょうか。いただき次第、追記いたします。

3.プレイング

 ここからは対面毎のプレイングを深掘りします。以前のnote で好評だった、「使用するアタッカーとエネルギー配分」を画像付きで説明します。他にも、「先攻・後攻の相性」や「新たに注意すべき部分」も記述しているので、シティリーグやジムバトルへの参考となれば幸いです。

 今回の注目カードである災いの箱については、サーナイト対策として採用しました。具体的なシチュエーションを添えた解説をしておりますので、この先もご精読いただけますと幸いです。

サーナイトex

先攻 5.5:4.5で微有利
後攻 4:6で不利

●使用するアタッカーとエネルギー配分

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