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CL宮城でも大注目!!ジムバトル連続優勝の「白ルギア」を徹底解説!!

1.ご挨拶

1-1 更新情報

◎3/27(月) 15:40頃
 以下のアップデートを行いました。
【全体】
・誤字・脱字を修正し、見易いように改行を施しました。

【無料部分】
・「2-3 不採用カードについて」を追加掲載いたしました

【有料部分】
・「4-1 対面毎に意識すること」サーナイトexへの立ち回りについて、より詳細な説明を記載いたしました。

◎3/29(水) 22:50頃
 以下のアップデートを行いました。
【有料部分】
・「4-1 対面毎に意識すること」全項目の立ち回りについて、より詳細な説明を記載いたしました。
使用するアタッカー、スタートポケモンも記載し、カードの画像も添付いたしました。

◎3/31(金) 13:20頃
 次のアップデートを行いました。
【有料部分】
・「4-1 対面毎に意識すること」全項目の使用するアタッカーとエネルギーを画像付きで説明いたしました。

◎4/10(月) 19:00頃
 次のアップデートを行いました。
【無料部分】
・「ルギアデオキシス」のリンクを修正しました。
・誤字を修正しました。

1-2 御連絡

 本noteでは略語として以下の言葉を使用します。
予めご了承ください。
・V 系:V、VMAX、V-UNION、VSTAR
・非エク:サイドを1枚しか取られないポケモン
・一 撃:いちげきエネルギー
・一撃軸:バンギラスV、一撃、活力の壺入り構築

1-3 前書き

 お世話になっております。「もなか」です。
1月に投稿したnoteを多くの方々にご精読いただき大変嬉しく思います。本当にありがとうございます。

 2/25(土)・2/26(日)にCL愛知が開催され、3/10(金)にトリプレットビートが発売されました。SV環境が落ち着いたと思った刹那、また環境に変化が見られそうで、追いかけるのが大変です。今回は新環境で活躍が見込める「白ルギア」を用いて、プランの整理整頓をしつつ、noteにて情報発信を行います。質問、意見は遠慮せず申していただけますと非常に助かります!

よろしければTwitterのフォローもお願いします!
@monaka_hoimin

1-4 経緯

 Gレギュレーションが始まって以来、私が執筆した「ルギアデオキシス」をはじめ、様々な構築が出回っていたおりました。

しかし、途中から、「一撃カードを基本軸とする構築」がテンプレート化し、多くのプレイヤーの研鑽により、最適化されつつありました。序盤はルギアVSTARで相手のVを取り、中盤以降はバンギラスVに一撃を2枚付け、「いちげきクラッシュ」で相手のVSTARを取る。終始隙の少ないプランであり、一度回ったら手が付けられないパワーがあります。先日行われたCL愛知では私も一撃ルギアを用いて、5勝3敗の成績を納め、バクフーンVを手に入れることができました。

 ここまでルギアが流行ってしまうと、ルギアがメタゲームの対象となります。有効的なメタカードを積まれつつある現在、ルギアの勝率・入場数が落ち始めていると感じます。今現在で私が認識しているルギアのメタは以下の通りです。

①ルギアの弱点となる雷タイプのアタッカーを採用し、ワンパンする。ミライドンexやライコウVを採用したロストVバレットが挙げられる。

②ロストギラティナを筆頭にシンオウ神殿を採用し、バンギラスVを無力化。加えて、ルギアVSTARに付いているVガードエネルギーも無効化し、ロストインパクト等の高打点でワンパンする。

③「げっこうしゅりけん」+「ロストマイン」でアーケオスを2体倒した後、非エクのイベルタルによる「はかいのさけび」でルギア側の特殊エネルギーをトラッシュし、全アタッカーを機能停止にさせる。

④ロストバレットでバンギラスVを簡単に処理できるギミックを採用する。トロピウスで弱点を突いた攻撃や、コバルオンの「せいぎのおきて」を適用させたウッウで攻撃する等。

*頂への雪道は以前よりメタカードとして存在していたため、今回は除外します。

 これらの対策がされるとなかなか戦い辛くなってしまいます。今までの対策である「回させない対策」から、「回った後の対策」へ環境が移行してしまうと、いくらルギアのパワーが高くとも容易に勝てません。巷の大会でもルギアの使用数が落ち、ミライドンexの使用数がが増えているように感じます。

 そこで私は、「一撃ルギアが強く対策されているなら、流行りのメタカードの影響を受け辛い構築に仕上げればいいのでは?」と考え、「白ルギア」に辿り着きました。流行の対策と、それらの解答について簡単に説明いたします。

A①:雷弱点について
 白ルギアは無色タイプとの相性が良いノコッチを採用しております。特性の「ふしぎなすあな」により、雷弱点を消すことができるので、ワンパンされにくくなります。
 主な仮想敵はミライドンex、ライコウVになるため、先に攻撃を受けてもルギアVSTARの「ストームダイブ」で220ダメージを出して返り討ちにすることが可能です。

A②:シンオウ神殿について
 白ルギアに採用しているアタッカーの殆どは、無色エネルギーのみの要求です。シンオウ神殿による「無色エネルギー1つ分として働く」という効果の影響下でも、アタッカーが攻撃を続けることが可能です。

A④、A④:ロストバレットについて
 白ルギアに採用しているアタッカーに特性の「へいきなしぼう」を持つカビゴンがございます。特性の影響により相手の技の効果を受けません。
 ウッウで攻撃されてもヤミラミの「ロストマイン」で取られることもなく、「はかいのさけび」でエネルギーをトラッシュされることもありません。
 また、無色タイプを活かしてチェレンの気配りも採用しているため、ロストバレット側の攻撃ターンを無効化することもできます。

 私なりに考えたプランを用いて、今週参加したトレーナーズリーグで2位、ジムバトルで優勝、月光杯でBest4の成績を納めることができました。

2.構築

2-1 デッキレシピ

 現在の構築ははこちらです。

 ここからは、各カードの採用理由について説明いたします。

2-2.採用理由

◎ポケモン

・ルギアV 4枚
・ルギアVSTAR 3枚
 1ターン目にVを置けないと、2ターン目の最速攻撃が狙えないため、現物は最大枚数の採用としております。4枚以外、あり得ません。

 「3-1 対面毎に意識すること」にも記載いたしますが、必ずルギアVSTARを2体以上展開するパターンは限られているため、4枚目の採用を見送りました。4枚採用し、サーチせず手札に揃える強さはございますが、ここに枠を割くなら特殊エネルギーを増やしたいと考えております。

・アーケオス 4枚

エクストラで禁止になりそう、、、


 現物を引き込んでサポートやハイパーボールを使用する強さが群を抜いております。キャプチャーアロマを筆頭にコイントスをしてサーチするカードが多数投入されておりますが、コイントスの成功確率を考えると、現物を最大枚数採用する方が安定します。

 3枚採用時のアーケオス2枚サイド落ちは、確率で言うとかなり低いので意識しておりません。4枚採用による2枚落ちケアは副産物程度の価値と捉えてます。

 また、アタッカーとしても優秀で、HP150もありながら120ダメージを出せます。これによりカビゴンの「どっすんグースカ」と合わせてVSTARを倒したり、ロストバレット相手にアタッカーとして運用したり、小回りも効きます。2体展開の強さは破格ですが、1体展開でも対面次第では間に合うので、状況によって判断しましょう。

・カビゴン(へいきなしぼう) 2枚


 本構築のキーカードになります。非エクアタッカーとしては破格のポテンシャルを持っております。打点が高いのは明白ですが、耐久面をより評価しております。具体的な使い方については、後述する「3-1 対面毎に意識すること ロストギラティナ」にて説明いたします。

・かがやくリザードン 1枚
 ルミナスエネルギーの登場で、優秀なサブアタッカーとして機能する機会が出てきました。ベルトをつけてVSTARをワンパンすることはもちろん、このデッキでは処理しにくいHP230ラインを取ることもできます。非エク相手の優先度も低いため、上手く使えたらいいな程度で考えております。

・ドラピオンV
 ミュウVMAXに加えて、サーナイトexも同時に見れる強さがあると評価しております。バンギラスVが採用されていないため、サーナイトexをワンパンできるカードがありません。ミュウVMAXと合わせ、1枚でそれぞれを処理できるポテンシャルは魅力的です。今回登場したジェットエネルギーとも相性が良い点も評価しております。

・ネオラントV 2枚
 序盤はバーネット博士、中盤以降は1枚採用の各種サポート、終盤の詰めにボスの指令、状況に合わせて適宜必要なサポートを確定サーチできるこのカードは、ルギアデッキのサブエンジンと言っても過言ではありません。

 展開のためにネオラントを使用してしまうと、必要な場面でチェレンの気配りやボスの指令に触れられず、捲り返されることもあります。そうならないように、試合中2回は使用したいと考え、2枚採用といたしました。

・ノコッチ 1枚
 特性「ふしぎなすあな」により、無色タイプの弱点がお互い消えます。こちらは弱点を突く構築になっておらず、相手からの弱点も無くなるため、デメリットはありません。

 これにより、雷タイプから弱点を突いてワンパンされることが無くなるため、ルギアVSTARの生存確率が大幅に上昇します。仮想敵であるミライドンexやライコウVはストームダイブ 220打点で気絶させられるため、一方的にサイドを取られる試合を防ぐことができます。

◎グッズ

・ハイパーボール 4枚
・キャプチャーアロマ 4枚
・モンスターボール 2枚

とても神々しい…


 CL愛知から、私が使用するボール系はこの3種類に絞られました。ハイパーボールとキャプチャーアロマについては、ルギアを使用する方なら4枚ずつ採用することが多いのではないでしょうか。手札を2枚トラッシュできるハイパーボール、ノーコストでどちらかをサーチできるキャプチャーアロマ、どちらも非常に使い勝手が良いカードです。

 モンスターボールについては、後述するテーブルシティと合わせ、ウッウロボのような使い方を意識しております。「コイントスの50%は運だ!」と感じる方もいると思います。私は、「キャプチャーアロマと合わせて2ターン目までに3〜4回もコイントスをすれば、確率は収束するだろうし、一概に運と片付けられないのではないか?」と考えて、このカードを採用しました。

 もちろん、裏が出た時のデメリットはありますが、アーケオスやルギアVSTARに触れず、ルミナスサインも起動できないネストボールや、運要素が強いのに欲しいカードに触れられないスーパーボールより、ずっと強いと感じております。正直、しんかのおこうがない今、このような不安定のカードに頼らざるを得ませんが、ネストボールとスーパーボールを試した上で、モンスターボールに辿り着きました。まだ使用されていない方は一度試していただくことをお勧めします。

 そのモンスターボールですが、2ターン目までにキャプチャーアロマとテーブルシティを合わせた4〜5回コイントスをすれば十分な場合が多いです。これらとは別に、必要な現物カードもありますので、モンスターボールを4枚採用することは過剰と判断しました。
 ボール枠については今後も調整を重ねますが、現時点で納得しているカードと比率は以上となります。

・やまびこホーン


 5枚投入している呼び出し札と合わせて使用することで、イージーウィンを狙います。1枚採用ですが、後述するペパーでサーチも可能です。

 一撃軸と比較し、220打点止まりの白ルギアで、サイドを早く取り切れるこのカードは非常に使い勝手が良いので、必須と感じております。相手視点で、ルギアからこのカードが飛んでくると思えにくく、やまびこホーンのケアを怠るケースが多いため、強く使えることが多いです。

・こだわりベルト
 やまびこホーンでも記載いたしましたが、ルギアVSTARのストームダイブで220打点を出すことが限界値となります。そのため、HP230ラインのカイリューVやバンギラスVを1度の攻撃で倒すことが難しくなります。それらの行動回数を増やさせないためにも、ベルトは必須と考えます。

 ダブルターボエネルギーをつけても230打点出せるので、エネルギーリソースの問題でHP220ラインのポケモンを取るプレイもたまにします。

 また、かがやくリザードンを採用しているため、このカードを付けてHP280ラインをワンパンすることも可能です。非エクのため、相手のVガードエネルギーを無視できる点も魅力です。

・からくりアーム


 眠り状態のカビゴンが攻撃し続けられます。ロスト系統以外はカビゴンを倒してくることがほとんどなので、このカードの評価は低いです。しかし、環境トップのロスト系統は、「カビゴンが眠り状態の隙を突いて、ヤミラミのロストマインでベンチを狙う」ことが可能になってしまいます。起きないと劣勢となってしまうため、採用しました。

◎サポート

・バーネット博士 1枚
 デッキからアーケオスを2体トラッシュできます。ネオラントとの噛み合いが強く、先攻2ターン目にこのプレイをしてVSTARを使用するパターンはとても多いため、必須カードです。

 それ以外の役割がほぼ無いため、バーネット博士をプレイせずVSTARを使用できた試合には死に札となってしまいます。素引きの強さはありますが、枠も厳しいため、私は1枚採用としております。プレイヤーによって複数枚採用をされる方もおられると思うので、そこは好みで良いと感じます。

・ヒガナの決意 2枚
・セレナ 2枚

 ドローサポートについても人の好みが分かれるところです。多くの方は、博士の研究を多めに採用しているのではないでしょうか。採用した理由は、手札をトラッシュしたくない1点に尽きます。コンセプトの一部であるジェットエネルギーを始めとするエネルギー各種、1枚採用のサポート各種等を温存したいと考えたからです。その上、サーチしたアーケオスをトラッシュ出来れば十分と判断し、手札を全てトラッシュし7枚引く博士の研究は過剰と判断しました。

 セレナとの比較については、「ドロー枚数の差」と「呼び出し効果の有無」になります。この2点をどのように評価するかにより、採用枚数を変えるのが望ましいと判断しております。

 ヒガナの決意の方がドロー枚数に期待が持てる点、非エクとexへの対応も可能なボスの指令に呼び出しとしての役割を持たせている点、以上2点により今後はヒガナの決意を増やすことも検討しております。

・ボスの指令 3枚

 ロスト系統の非エクや最近増えつつあるミライドンexとサーナイトexを重く見るために、セレナより優先しております。

 ルギアVSTARで220打点を出せるのに、セレナを引いてミライドンexを呼び出せないケースや、序盤からキルリアを狙いたいケースに対応させる必要があります。ネオラントVの「ルミナスサイン」は、序盤の展開補助と1枚採用のサポートに使用したいため、ボスの指令を素引きできるよう多めに採用しました。

・チェレンの気配り 1枚
・ボタン 1枚

1番好きなサポートです!!

 どちらもポケモンと付いているカードを全て手札に戻す効果を持っております。効果の差はテキストをご参照下さい。使い方は単純で、ダメージを負ったポケモンを回収することです。これにより相手の攻撃を無かったことにできます。

 ボタンについては、ネオラントVを戻すことで負け筋を消したり、次のターンに出し直ししてサポートをサーチしたり、小回りが効きます。

・ペパー 1枚

 採用しているこだわりベルト、からくりアームをピンポイントでサーチする目的です。また、ハイパーボールを同時にサーチできるため、ペパーが「手札のアーケオスを2枚トラッシュする札」として置き換えることもできます。

 手札を温存しつつ、最低限アーケオスを2枚トラッシュする目的を持つサポートの5枚目としてもよく使います。今現在ではこのカードのおかげで、博士の研究が欲しい場面があまり感じられません。

◎スタジアム

・テーブルシティ 3枚


 正直、これ以外有り得ません。ルギアが2ターン目にVSTARを使用するための条件は、次の通りです。
①ルギアVを用意する。
②ルギアVSTARを手札に加える。
③-ⅰアーケオスを1枚以上手札に加えて、サポートかハイパーボールでトラッシュする。
③-ⅱネオラントVを手札からベンチに出し、バーネット博士をサーチ、アーケオスを2体トラッシュする。

 初手が7枚+ドローの2枚でこれらを安定して用意するのは難しいのが現状です。初ターンにテーブルシティを用いれば、期待値として1枚サーチは見込めるため、50%のコイントスにはなりますが、強気に用いる必要があります。
 (モンスターボールを採用しているため、コイントスの結果が収束すると信じてます…)

 下振れ時のリカバリーや、頂への雪道に対する解答として4枚目のスタジアムも採用したいのですが、枠の都合上3枚としました。4枚目の優先度としては、「テーブルシティ 4枚目>崩れたスタジアム」と考えております。

◎エネルギー

・ジェットエネルギー 4枚


 トリプレットビートで初登場した新規特殊エネルギーです。こんな強いカード出して良いのか?と感じるくらいパワーが高いです。ルギアデッキの入れ替え手段はエネをトラッシュした逃げしかありませんでしたが、このカードの登場で「エネルギーを温存しながら入れ替えが可能」となりました。手負いのポケモンを下げて新たなアタッカーを用意するだけで、相手に呼び出し札を要求できます。

 今回のコンセプトの1つであるカビゴンが眠り状態でも、ジェットエネルギーで強制的に入れ替えをすることで、絶え間なく攻撃し続けることも可能です。このカードのポテンシャルに惹かれた私は、4枚採用をするための構築として、白ルギアを研究した節もあります。4枚必須です。

・ダブルターボエネルギー 3枚
 アーケオス1体分でカビゴンが起動します。このデッキのカビゴンは、ロスト系統の非エクをワンパンすることと、V系にダメージを刻むことを目的としているため、160打点で問題ありません。

 超タイプに対しドラピオンVを起動させるために使ったり、220打点を必要としない状況下でルギアVSTARに使ったり、一撃軸と比較しても役割が多岐に渡るため多めの採用としております。

・リゲインエネルギー 3枚


 ウッウのピンポイントメタで採用しております。この枠は他のエネルギーでも良いと感じますが、直近の環境では必須と考えております。個人的な主観としては、次のように考えております。

某プレイヤーがリゲインエネルギーを多投した構築を公開する。

リゲインエネルギーが注目され、ウッウが攻撃しない状況となる。

デッキからリゲインエネルギーが抜け始める。

某プレイヤーがベルト+ウッウに比重を置いたロストバレットを公開する。また、環境的にカビゴンも注目されはじめる。

ウッウで攻撃するメリットが上がる。

 現状は「ウッウで攻撃し得」となっているため、リゲインエネルギーが強く刺さります。1度回復すれば、ロスト系統の1ターンを無効化できます。ボタンやチェレンの気配りを用いて更に1ターンを無効化すれば、よほどのことがない限りロスト系統に追いつかれなくなります。 

・Vガードエネルギー 2枚
 主にルギアVSTARへ付けます。ギラティナVSTARの「ロストインパクト」を耐えられることが可能なので、サイド落ちを考慮して2枚採用としました。

 また、対ミュウVMAX相手には火力アップカードの要求枚数を増やすこともできます。対一撃ルギアでは、一撃を4枚付けたバンギラスVでないとワンパンされません。

・ギフトエネルギー 1枚
 各種ドローサポートや風読みはもちろん、先制してサイドを獲得した場合に、手札を5,6枚抱えることが多いです。ギフトエネルギーでの複数枚ドローは見込んでいないため、1枚採用としました。

・ルミナスエネルギー 1枚
 かがやくリザードンを動かすためだけに使用します。対面や状況によってかがやくリザードンを使用しないため、最低限の1枚としました。サイド落ちやトラッシュを考慮して2枚目を採用する方も多いですが、これを増やすくらいならダブルターボを増やしたいです。

2-3 不採用カードについて

 他のデッキには採用されがちですが、今回不採用としたカードについてまとめました。私自身で強い使い方を知らないこともありますので、ここは随時修正いたします。

・アヤシシV
・ケッキングV
・ハピナスV


 これら3枚はルギアVSTARより耐久が劣る上に、取られるサイドが2枚であることが理由です。スターターとしてバトル場に出てしまう弱さが特に目立ちます。ヤミラミの「ロストマイン」が効かないカビゴンを押し付けるプランと噛み合わないため、採用を見送りました。

 アヤシシVは終盤の高火力でVSTAR、VMAX、exもワンパンできる火力が特徴的ですが、アヤシシVに7〜9枚のエネルギーを付ける要求が高いと考えました。

 ケッキングVはダブルターボ2枚付けて220ダメージを出せたり、ベルトをつけて290ダメージを出せたり、火力面は申し分ないです。しかし、特性の「なまけぐせ」の影響で、任意のタイミングで動かし辛い点が目立ち、不採用としました。

 ハピナスVについては強い使い方が全く分かりません。カビゴンを2体押し付ける強さより、明らかに強い使い方があれば教えて欲しいです。

・カビゴン(とおせんぼ)


 特性の「とおせんぼ」によって逃げることを封じるため、キュワワー等の逃げを多用するデッキに強く使えるイメージがあるかも知れません。しかし、実態としては入れ替え札が多投されていること、ロスト系統もジェットエネルギーを採用していること、以上2点より強く使えないケースが多いです。技の効果も受けるため、ウッウ+ヤミラミで簡単に取られてしまう点、エネルギーの要求が4枚の点も気になりました。

 また、150ダメージという絶妙に噛み合いが悪い打点もマイナス評価です。ダブルターボエネルギーを2つ付けたら110打点なので、かがやくゲッコウガに届きません。アーケオスの「スピードウィング」と合わせてもVSTARに届かない点もマイナス評価です。

・かがやくアマージョ


 ロスト系統に対して強く使えるカードです。ルギア目線の主な使い方としては次の3つになります。

①ルギアVSTARがウッウの「おとぼけスピット」で110ダメージを負った後に20回復することで、カビゴンの「どっすんグースカ」で倒されなくなる。
HP280-(110ダメージ+180ダメージ)+20回復=HP10

②アーケオス2体がゲッコウガの「げっこうしゅりけん」で90ダメージずつを負った後に20回復することで、ヤミラミの「ロストマイン」でアーケオス2体取りを防ぐ。
HP150-90ダメージ=HP60
ここに20回復を挟むと、HP80ずつとなり、「ロストマイン」で1体気絶、1体残りHP40となる

③HP230ラインがウッウの「おとぼけスピット」で110ダメージを負った後に20回復することで、ヤミラミの「ロストマイン」で倒されなくなる。
HP230-(110ダメージ+120ダメージ)+20回復=HP20

 白ルギアでは、「構築上の戦術により、かがやくアマージョの採用を見送ることが可能」と考えております。

①について、リゲインエネルギーを多く採用しているため、ウッウ+カビゴンでルギアVSTARを取られることがありません。当たり前の話ですが、回復量が多いため、かがやくアマージョより高い耐久値を設けられます。具体的には次のパターンです。
・ルギアVがウッウの「おとぼけスピット」で110ダメージを負う。残りHP110
・リゲインエネルギーを付けVSTARに進化し、HP100回復する。残りHP270
・Vガードエネルギーを付けることで、ギラティナVSTARの「ロストインパクト」を耐えることができます。残りHP20

②について、カビゴンでウッウの「おとぼけスピット」を受けつつ攻撃を続けましょう。残りHP40はヤミラミの「ロストマイン」で倒せないので、ゲッコウガの「げっこうしゅりけん」を誘います。カビゴンで受けることができれば、アーケオス2体取りが出来なくなります。相手に対し、「カビゴンでサイドを取り続けることを許すか否か」の選択を強いることが可能です。
 より詳しい説明は、「3-1 対面毎に意識すること ロストギラティナ」にて説明いたします。

③について、HP230ラインのバンギラスV、ケッキングVを採用していないため、割愛します。

・かがやくサーナイト

 かがやくサーナイトをベンチに出せば、Vガードエネルギーを付けたルギアVSTARがロストインパクトで倒されなくなるため、ロストギラティナ戦でとても強く使えます。
 シンオウ神殿を使えばVカードエネルギーを無力化できますが、かがやくサーナイトの-20軽減により確定で耐えられます。
 頂への雪道を使えばかがやくサーナイトを無力化できますが、Vガードエネルギーの-30軽減により確定で耐えられます。
 こだわりベルト+シンオウ神殿を同時に使われない限り、ワンパンされません。

 しかし、非エク相手に強く使えないこと、アタッカーとして運用できないこと、以上2点を重く受けて不採用といたしました。

・ネストボール
・スーパーボール
 モンスターボールの項目で述べた通りです。

・あなぬけのヒモ


 寝ているカビゴンを強制的に起こし、対面操作が可能なカードです。採用していた頃はルギアデッキによる採用がほとんどないため、不意打ちとしてのパワーはとても高く感じました。ネオラントVの「アクアリターン」とも相性が良く、相手がHP120以下のポケモンを出してきたら、サイドを取りつつ自身の負け筋を消すことが可能です

 本構築ではかがやくリザードンの採用による基本水エネルギーの不採用のため、このカードの採用は見送りました。

・博士の研究
 ヒガナの決意、セレナの項目で述べた通りです。

・崩れたスタジアム


 使用したネオラントVをトラッシュする役割で採用する方が多いと思います。実際に決まれば強いのですが、相手の頂への雪道をトラッシュするために後からプレイする場合、想定よりも使い難くなります。

 後出しの場合、ベンチが4体までとなるため、アーケオス 2体を展開すると、残り2枠しかありません。展開のためにネオラントVも後出しすると、後続を1体しか用意できなくなります。後続を1体しか用意できない場合、アーケオスによるエネルギー加速もできないため、「デッキ内の特殊エネルギー枚数を減らすことができません。」つまり、毎ターンのドローで不要牌を引いたり、引きたいカードを引く確率を下げたり、デメリットが生じてしまいます。

 終盤にネオラントVの2体目を用意し、状況に応じて必要なサポートをサーチすることもできなくなります。本デッキのコンセプトとマッチせず、弱さが際立つため、採用は見送りいたしました。

 ネオラントVの処理なら、崩れたスタジアム同様に素引き前提の基本水エネルギーの方が何倍も強いです。

・ラッキーエネルギー


 リゲインエネルギーの枠となります。リゲインエネルギーが強く使えない環境になった場合に、3枚全てを入れ替えます。手札が多くてもドローできるため、高評価です。

・基本水エネルギー


 ネオラントVの「アクアリターン」を利用するためのエネルギーです。以前は使用しておりましたが、ルミナスエネルギーを採用するために枠を交換しました。使い勝手はかなり良かったので、今後はかがやくリザードンと使い心地を考慮して検討したいと考えております。

3.直近の戦績について

本構築を使用した各大会での戦績と戦況を簡単に記載いたします。

3/21(火) トレーナーズリーグ
ホビーステーション津田沼
4勝1敗で2位(サイド差)

3/21(火) ジムバトル
トレカヒーロー
3勝0敗で優勝

3/22(水) ジムバトル
トレカヒーロー
1勝2敗

3/24(金) ジムバトル
トレカヒーロー
3勝0敗で優勝

3/25(土) 月光杯
5勝3敗でBest4
*優勝者も「白ルギア」を使用

 ルギアデッキは一撃軸も強いですが、白ルギアもそれ以上に勝つことが可能です。次項から細かいプレイングについて記載いたします。

4.プレイング

4-1 対面毎に意識すること

 ここからは対面毎のプレイングについて深掘りします。(個人的な有利対面から記載します)
 使用するアタッカーとエネルギーについてはあくまで目安とお考えください。

サーナイトex

先攻時は6:4で有利、後攻時は5.5:4.5で微有利

使用するアタッカーとエネルギー

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