見出し画像

引きこもり初心者の皆さまへ

 皆さんこんにちは。
 移り行くこの「今」を、皆さまはどのようにお家でお過ごしでしょうか。

 今、時代は変わろうとしています。
 日本も、変わっていっている真っ最中です。
 もしかして、頼るべき寄る辺もなく、不安と恐怖と不信に震えておられないでしょうか?

 コロナ下のステイホームによって外に出れず、鬱々とした気分をため込んでいくあなた。
 コロナによって減収、或いは職を失い、明日の食料にも不安を抱えているあなた。
 行き詰った現代日本で居場所を失い、不登校や無職というレッテルに自己否定を積み重ねるあなた。

 そんな人たちに、ちょっとだけこの道の先輩ひきニートな私から、
 幾つかの情報を共有したいと思います。
 いま私にできること
 それは心が沈んでいく最初の期間を短くする為の、情報の共有だと思うから。

Who is 最内翔?

 まずは簡単に筆者がどういった人物か、ご紹介しておこうと思います。
 私は私立の中高一貫校を卒業し、旧帝大へ現役入学したものの中退。
 バイトや派遣を経験した後に昨年四月に正社員にて上京。
 3か月後の同年6月には退職し、半年以上無職の引きこもり。
 大学在学中も半分引きこもりのような生活を続けていた、
 物事からすぐ逃げ出す癖のせいで、責任を持つ事に恐怖を持ってしまった社会人失格ニート。
 27歳男性(無職)
 それが私、最内翔(もない しょう)です。

ぶっちゃけ何が言いたいの?

①引きこもりとか不登校って、実は珍しくないよ
②生活保護は勝ち取る物、通信制も珍しくない選択肢
③自己防衛の為に、取り合えず社会のせいにするのは悪くない手だよ
④メンタルが堕ちていく際の注意点
⑤「普通」のレールから外れても、探せば意外と道があるよ

 大まかにはこの5つです。
 知らない、分からない事が人間にとって一番恐怖や不安に繋がります。
 でも、そう分かっていてもこういった情報収集をするのって難しいんですよね。

自分を不登校、引きこもり、無職だって認めなきゃいけないから
そもそも心が弱って能動的に動く余力がないから

 そうやって、情報収集出来るようになるまで何年もかかる人が沢山います。
 なのでもし、この最初の段階で躓いている方がいらっしゃれば、是非ご一読ください。
 或いは、これを読んでこれらの問題に興味を持って頂けたのなら、私たちにご助力頂ければ幸いです。

引きこもりとか不登校とか、実は100人に1人

 完全失業率で3%、高校生の不登校で1.6%、引きこもりは日本に判明してるだけで100万人。

総務省統計局
ニュースク
nippon.com

 なので、シンプルに数が居ます。あなたは一人ではないんです。
 勿論その悩みはあなただけの悩みでしょう。
 でも、だからといってあなたの悩みは一人で抱えこまないといけいない物ではではないのです。
 社会全体で取り組まなければならない問題なのです。
 あなただけが悪かったから、今の状況なのではないのです。

 あなたは一人ではないんです。

生活保護って実際どうやって取るの?

厚生労働省

 働けなくなった場合、直結する問題として生活費の問題が起こります。
 その際、まずは貯金、次に親兄弟へ無心、それも厳しくなると、出てくる選択肢が生活保護です。
 詳しくは上記リンクになるので、ここでは大体の説明だけさせていただきます。

メリット
・月々10数万貰える

デメリット
・手続きとか審査ややこしい。
・車やバイク持てない
・役員さんが訪ねてきて「進捗どうですか?」って聞かれる

前提条件
・働けるならハロワで職を探してる実績を作る事
・働けないなら療養に専念してる実績を作る事

 物凄く大雑把に言うとこんな感じですね。
 丁度私は数日前に聞きに行った所だったりします。
 なのでまだ認定受けてないんですけどね。

 感想としては、「生活保護」は勝ち取る物だということ。
 国は「生活保護は国民の権利です」と言っていますが、役所の方はフレンドリーではありません。というか、可能な限り資格を出さずに済むように話を進めようとしてきます。
 難しいとは思いますが、必要以上に気を遣わず、勝ち取りに行くつもりで申請に行きましょう。
 条件を満たしていれば貰えるものです。「生活保護は国民の権利」と国が言っているのですから。

増えている通信制の学校

通信制高校ナビ
検索サイト

 こちらについては今調べたばかりなので、ソースが少し弱いですが……
 やはり通信制の学校の需要や利用者数も年々増えているようです。

 個人的な意見ですが、やはり普通の地元の中学校や高校に行く方がベターだと思います。
 それは学校繋がりの人脈を作れたり、将来の思い出になったり、話題として共感を得られやすかったりするからです。

 でも、正直その程度じゃないですかね?
 リアルの高校に通うメリットって。
 勿論少し親御さんに金銭的な負担はかける事になるかもですが、勉強は通信制でも、場合によっては独学でも出来る。
 通信制でも卒業資格は十分に取れる。
 学校は社会の縮図だ? その大本の社会がもう行き詰って変わろうとしてるんだ。大人も多くの人がリモートワーク。むしろ通信制の方が先取りしてるとさえ言えるね。
 先程挙げたメリットだって、そこまで重要なことです?
 下手にズルズル不登校を続けるより、さっさと見切りつけて環境を変えるメリットの方が大きいと思います。
 少し言い方は悪いですが、もはや現時点でもう、将来に学生時代を他の人と笑って共有することは難しくなってるでしょうから。

手段としての社会批判

 個人的にやっていて成功している手段です。
 きっと賛否両論ありますし、合う人合わない人もいるでしょう。
 参考程度に聞いていってください。

 私は自己否定の強い人間です。
 社会に求められる責任に怯え、
 世の中の「普通」に強い憧れと執着を持ち、
 そこからはみ出した自分を責め続けています。
 世の中には沢山の綺麗事が溢れ、
 稼いで成功した人こそが持て囃され評価され、正しいとされます。
 そこからはみ出した自分を責め続けています。

泣いてる君こそ 孤独な君こそ正しいよ 人間らしいよ

 そんなある日、とある歌の歌詞でそんなフレーズがありました。
 自分の思いが、考えが、悩みが間違っていると責め続けていて、
 そんな中なんとか自分を肯定しようとするのであれば、
 いっそ自分が正しくて、社会が間違っていると思ってしまえ、と。
 そう考える事で、少しは行動するエネルギーを確保出来るようになりました。

 勘違いしないでいただきたいのは、それだけで終わってしまうのは良くないという事です。
 どう思った所で、そう簡単に社会は変わってくれない。
 どう思った所で、その社会の中で生活しなければならない。

 だからこう考えてみてください。もし社会が間違っているのであれば、

あなたが思う正しさ、正義、信念は何なのか
同じ思いを持っている人がどこかにいるのかどうか
その思いの現実にするには何をすればいいのか

 私たちは弱い。素直に自分の思いや考えを見つめる事が出来ない。
 一般常識、或いは社会の目と云うものに怯え、そこから逸脱したものを条件反射的に否定してしまう。
 だから、一度手段として社会を否定してみましょう。
 そして自分の意思を、理想を、行動を生活を信念を取り返しましょう。
 その結果私は、狭まった視野を広げる事が出来ました。
 宜しければ、お試しください。

どうやって重度の引きこもりになっていくか

 まず最初に、引きこもりになる人達のきっかけや理由、経緯は千差万別です。
 同時にどうやってドツボにハマっていくかというのも人によって全く違います。
 出会った人や社会情勢、時代などによって本当に大きく変わってきます。
 ただ引きこもり初心者の人達の頭には「これからどうなってしまうんだ」という恐怖と不安があると思うので、あくまでイメージするための一例として解説していきます。

 ① 学校や職場が嫌になる
イジメや何らかの失敗が切っ掛けだったり。
「嫌われる勇気」曰く、「全ての問題は人間関係」
 ② 拒否感が膨らんでいく
相談する相手が居なかったり、相談した結果お前が間違ってると否定される。
筆者は「甘えてる」と切り捨てられたのがトラウマ。
 ③ 学校や職場に出れなくなる
行けなくなった自分を更に責め始める。
どっかのタイミングで正式に中退、退職する。
 ④ 自分を否定し続けて何も行動できなくなる
自分を否定するというのは非常に大量のエネルギーを消費するもの。
その上夢も希望も持てないので、エネルギーの生産量も全然上がらない。
義務感や焦りでは、行動する為のエネルギーは増やせないのです。
 ⑤ 死にたいと思い始める
自分の将来が酷いものにしかならない。お先真っ暗。
そんな未来から逃げ出したくて、誰かに助けて欲しくて、死にたいと思う。
人によっては行動に移す。
 ⑥ 助けを公的機関に求め始める
自分がどうにもならない状況であると認め、公的機関に助けを求める。
ハローワークとか、行政の福祉課だとか。
そして場合によってはその素っ気無さに、お役所感に失望する。
 ⑥’ 精神科に通う
病名と薬を貰う。
運が良ければ、カウンセラーや薬との相性が良く回復する。
 ⑦ ⑥、⑥’で躓き更に絶望する
場合によってはここで終わる人も居る。
良くなるための行動を。或いは、命を。
 ⑧ ネットや、役所にあるパンフレットで他の手段を探す。
全国各地にあったり無かったりする当事者会、或いは各NPO法人の運営する施設等。
 ⑨ 出来る事から始める
学校に行ったり再就職出来なくても、ブログを書いたりゲーム実況をしたりする。
人によっては様々な当事者会の運営側に回ったり、カウンセラー等福祉系の勉強をしたりする。

 繰り返しますが、あくまで一例です。
 順番前後したり飛ばしたり、全く違ったり、分かりません。
 あくまで自身の経験や、今まで当事者の方たちとのかかわりの中で見聞きした事を反映した「一例」です。
 因みに物凄く雑にどれくらいの時間がかかるかと言うと、
 ⑥や⑥’に行くまでに1年ほど、⑧に行くのに3年ほど掛かるイメージです。
 途中に就職や復学等を挟んだらもっと伸びます。

この記事を読んだ方に一番伝えたいこと

 どうしてこの記事を書いたのか。
 そして何を一番覚えて帰って欲しいのか。
 どこで一番躓くのか。
 どこで一番、死に近づくか。

助けを求めてみたのに助けてくれないと、
誰も助けてくれないんだと、その命や人生を捨てないでください。

 きっとあなたは自分を否定しつづけているでしょう。
 こんな自分のために誰かを迷惑をかけたくない。
 自分はまだどうにもならない所まで堕ちていない。
 そんな思いがあなた自身を苛み、縛るでしょう。
 そもそも誰に助けて貰えばいいのか、調べるエネルギーもないでしょう。

 やっと助けの手を求めた所でもし裏切られてしまったら、更に深い絶望に叩き落されるでしょう。
 特に最初にハロワに行くのは要注意です。
 あそこはそもそもカウンセリングの場所では無く職業あっせん所です。
 若者サポートステーションを紹介されるかもしれません。
 でも若サポも格別の配慮してはくれますが、カウンセリングの資格を持った人ではなく就職コンサルの勉強をした人がいる所です。あまり踏み込んだ相談に乗らないようにされています。
 精神科についても、基本的には病院です。お薬を出すのが仕事です。
 なのに、本来の業務と違う場所にようやっと助けを求めた結果「うちじゃないです」とあしらわれて絶望して、自殺したり良くなる努力を辞めてしまう人がいる。
 だからお願いです。

誰も助けてくれないんだと、その命や人生を捨てないでください。

 違うんです。相談を聞いてくれるところが分かりにくいだけなんです。
 全部色々試した上で諦めるなら、少なくとも俺はとめません。
 生きていれば必ずいい事があるなんて俺は思いませんし、少なくともそれが生きている苦しみを絶対に上回るなんて思えないから。

 でも待ってください。せめてちゃんと助けを求めてみてください。
 あなたと相性の良いカウンセラーや当事者会などへ。
 その中で「死にたくない。このまま死ぬ事になるのは悔しい」と思えたなら、また出来る所から動いてください。

引きこもり初心者の皆さまへ

 現在の日本には、身近には感じていないだけで多くの生きづらさを感じた人が居ます。
 身体障碍、性自認、発達障害、引きこもり、ニート、不登校、ブラック勤務、ワーキングプア、HSP、etc...
 それぞれ違った問題を抱えて、それぞれが苦しんでいます。
 そういった問題は今まで見苦しいとばかりに、他の人に相談することが難しい問題でした。
 ですが今、ネットによって時代が変わりつつあります。
 同じではないけれど、近い悩みを持った人達経験した人達が集まって様々な互助会やNPO法人などが出来ています。

 あなたは一人ではありません。
 私は引きこもり当事者として色々と調べているのですが、
 幾つもの当事者会があります。
 そこでは、同じように肩身の狭い思いを持った人たちが互いを気遣いながら、それでも人とのつながりの中で笑おうとしています。
 様々なNPO法人が支援の制度を整えようとしています。「引き出し屋」みたいな強引な手段を取る場所もないとは言えないですが、それが全てではありません。
 NHKで「こもりびと」を放送したように、国も遅まきながら、幾分見当違いな所がありながらも対策を取ろうとしています。

 私がメインで活動しているのはTwitterとnoteです。
 居場所活動については主にTwitterが一番活発なので、情報収集するにはTwitterが最適だからです。
 なのであなたも是非Twitterで、出来ればそういった情報収集用のサブ垢を作って検索してみてください。
 こういった問題は特に、相談したり居場所を提供してくれる人とあなたの相性が重要になってきます。
 しんどいかもしれません。
 でも時間がかかってでも、あなたが信頼できる人、居心地の良い場所を探してみてください。
 微力ながら、私自身もそういった選択肢の一つとなり得る居場所を作ろうとしています。

 あなたは一人ではないんです。
 だから一人で抱え込んでしまっても、
 少し勇気を出して調べてみてください。

 最後に

最内翔のTwitterアカウント

 最後に、宣伝かよと笑われるかもしれませんが私のTwitterアカウントを載せておきます。
 検索する元気もない人は、このアカウントのフォロー先を見てみてください。引きこもり、或いはHSP関連のアカウントをフォローしていますので、その中で取り合えず団体っぽいのをフォローすればOKです。
 出来ればついでに私のアカウントのフォローもして頂ければ有難いですが、別にしなくてもいいですし、した後でリムーブしていただいても構いません。
 私は引きこもり状態になってから、ここまで来るまで紆余曲折して8年程かかりました。
 出来ることならば皆さんにはその苦しい紆余曲折を短縮していただけることを。

 そして最後には私、最内翔(もない しょう)と一緒に「しょうもない」ことで笑える日が来ることを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?