ニートとインターン②

 一応、前回の続報として若者チャレンジ事業とやらの説明会の感想を書こうと思う。
 とはいえ、予想以上に想定の範囲内過ぎてあまり感想らしい感想が無い。
 取り合えず、代わり映えも無く詳細については具体的には公表NGらしいので詳細は伏せて書くことはご容赦願いたい。問題ない範囲で書くつもりだがそれでも尚怒られたら素直に消す予定でもある。

 一番の感想としては「非常に真っ当である」というものだ。
 まぁ都の後援を受けたパソナの事業なので真っ当で無いはずが無かったと言えば無かったのだが、少なくとも説明会を聞きに行った分には一切怪しい点は無かった。
 zoomの顔出しも推奨はされたが強要はされてないし、予約時の実名登録とメアド登録は流石に必要だったが、それはまぁ必要だろう。
 聞いた結果やっぱり辞めとこうと断ることも出来る(断ったし)。
 説明も1時間弱ですんなり終わったし、興味を持った人は安心して取り合えず話を聞きに参加すれば良いと思う。
 デメリットは午前中の予定の為に起きなければならないというプレッシャーくらいだ。

 ただ朝起きるプレッシャー程度でたじろぐような人は、がっかりする可能性は高い。
 今回の説明会で一番印象的だったのは最後の「実習は途中でリタイア出来ないし、実習中の交通費や生活費も出ません。それでも最後までやり抜く自信と覚悟を持ってないと言う人は、少し厳しいかもしれません。」という説明だ。
 一応誤解が無い様に言っておくと、交通費や生活費は出ないが助成金みたいなのが諸々の手続きをした数か月後に出るらしいので最終的には余裕を持ってペイ出来る。が、今今の生活費も怪しい人にとっては長期的なつり合いなんて絵に描いた餅だなとは思う。
 「自信と覚悟」が必要と言うのは全編通して強調されていたように感じた。詳細は省くが、最長で丸一月は拘束され、そこまでして正社員雇用が保証されるわけでもない。現職を丸一月休み、真摯に実習に取り組めば認めてもらえるかもしれない。そういう戦いだと認識した。

 なんかこう書くとひどく不親切に聞こえるが別にそんなことは無いのだ。
 しっかりとキャリアコンサルタントが付いてくれるらしいし、100社程度の中小企業の中から、納得いくまで実習先を選べるらしいし、当然実習後正式に就職するかの選択権は労働者側にもしっかりと保証されている。
 明確なメリットとして、書類選考などを通さずに実習で仕事を知った上で面接に進めるということで、確実とは言えなくても着実な有利を得られる。
 会社も大企業は無いし補助金もあるとはいえ、諸々の諸事情を汲んだ上でそういった職歴の状態の悪い人材を雇用しても良いと前向きに捉えてくれている会社だ。ある程度の配慮は望みやすいのではないか。

 総じて、現在就活中だが職歴に大きなハンデを背負っている人が、その壁を乗り越えるためには普通に良い事業のように感じた。
 そういう境遇の人は首都圏に沢山いるだろうし、一定の成果は見込めるだろう。何様って論評ではあるけどね。



 だからそう。
 この失望はただ単に俺がメインターゲットじゃなかったというだけである。
 あくまで自信と覚悟がある人向けである。当然だ。実習先だって受け入れには大きな労力を割く必要がある。生半可な気持ちで実習に来られても困る。
 あなたの持つ不安を解消するためにインターンでしっかりとマッチングをしましょう。その間のサポートもキャリコンが付いてやります。
 ただ就活をする前の不安については対象外というだけだ。それについては若サポや就労支援といった別事業と役割分担といったところか。

 「フリーター・派遣社員・無職の」と含まれていた所で、別に働くこと自体への不安もサポートしているというわけでは無いのだ。
 あくまで経歴の不利を緩和できるという話なのだ。

 そういう意味で、期待してはいなかったが予想通りで真っ当な事業だという感想だった。
 特に大きく現状を打開できるような見るところは無かった。
 きっとその先の実習やキャリコンには相応の技術や発見があるだろうしそれを見てみたい気持ちもあるのだが、惜しむらくは俺には参加資格が無かった。
 自信も覚悟も無い。

 いずれにせよ、真っ当に就活をしているが経歴で不利を感じている人に関しては勿論、所詮一人のニートの感想でしか無いのでそれ以外の人も、是非まずは説明会を聞きに行って欲しい。週一程度の頻度で開かれている。
 是非ご協力を。そうしないとデータ収集の機会を奪われたと公式に怒られちゃうので(笑)

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